ジウ2警視庁特殊急襲部隊
想像していたのとは、全く別方向に進行を始めたように
見える2冊目でしたが、美咲という、警察内部の視点が
残っていて、なんとかまともに読み終わることができました。
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ジウ2警視庁特殊急襲部隊C・NOVELS |
その昔、太宰治の「人間失格」を読んで、自殺してしまった
人が何人もいたという話を聞きました。小説に感化され
自分なりに考え、死に辿り着いてしまう。自殺じゃなくても
映画やマンガ、ゲームに影響されて、社会常識から
外れた言動をとってしまうことって、たまに聞きます。
それが生死に関わると大きく報道されたりするんですが
それほどでないことなら、日本にも世界にも溢れてる
現象なのだと思います。このジウも、ちょっと間違うと
それになり得るものだなぁと……。美咲が、普通じゃない
危険だ、と注意を促して引き戻してくれるから、なんとか
正常でいられるんだけど、また少し読み進むと
「そもそも正常って、何と比べて、どう正常?」って
考え始めたりしてしまうわけです。
私が言えるのは、世の中を支えているのは人であり
人の持つ個性だということ。それを否定したり
わざわざ傷つけたりしなくても、自分が変われば
それは世界が変わるということ、だと思うのですが。
さて、基子さん。人を殺さない為に、警察に入った
あなたは、これから、どういう理念で、どう動くの?
◎過去ログ、ジウ警視庁特殊犯捜査係
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