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交渉人(ネタバレ)

どうやっても、ネタバレだらけのログになると思うので、先に

個人的満足度(交渉人/五十嵐貴久;★★★★☆)

どうして、今まで手に取らなかったんだろうと思うほど

秀逸なミステリーでした。オススメ刑事ミステリーです!

交渉人 (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
税込価格 : \680 (本体 : \648)
サイズ : 文庫 / 454p
ISBN : 4-344-40763-6
発行年月 : 2006.4
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

ここから、ホントにネタバレ。読んでなくて、読むつもりが

ある方は、ここから下、チラッとも読まないで下さい。

半分くらいから、読者には、立てこもり犯が3人ではなく

4人……もしかすると、それ以上ということが明かされます。

そうすると自動的に、この病院は偶然ではなく、最初から

選ばれていたということが分かります。……何の為に?

そこで、小宮が「金、金、金が必要なんだ!」と切羽詰まった

声を発して、暴力までふるうので、誰もが、金が狙いだと思う。

だけど……、それにしては、最初のコンビニ狙いといい

総合病院とは言え、私立の個人病院を狙うのは、疑問。

まぁ、だけど、動機はともかく、人質の安全が一番だから

相手と折り合いつけながら、交渉を進めるしかない……。

現場の捜査官は、3人と疑ってないし、名前も分かってるので

4人目という想像には、なかなか繋がらないんですが、一点だけ

数百人の刑事が居たなら、疑わなければいけない点というか

見のがしてはいけなかった点がありました。2台目のバイクです。

あれが出ていく前に、後ろに座ったのが、誰なのか、病院の

スタッフに絶対確認して貰う必要があったはずなんです。

その地点で、読者にはあれが越野or4人目だとバレてます。

頭の回る石田が気が付かないはずないんです。それに

辿り着くと、遠野じゃなくても、石田があやしいということは

見えてしまう。それでも、最後の遠野による謎解きシーンは

見物でした。ゴチャゴチャしてなくて、まとまっていて

動機も分かって、すごく読み応えがありました。満足です。

が、ここまで突っ込んで書いてあるとと、医療関係者には

オススメできない小説かもしれません。もちろん、たくさんの

優しくて、勤勉なスタッフの方が多いことは分かっていますが

「白い巨塔」でもテーマだったように、医療ミスが耐えない

病院というのは、何か必ず問題があるはずなんです。それを

裁判で責めて、謝らせるだけではいけない。もう少し言えば

医者・看護師個人に生命の責任を負わせるのは酷です。

そんなことを続ければ、医者も看護師も減って当たり前です。

そうじゃなくて、ミスをしたら見直して改善する組織や基盤が

必要なんです。遠野が訴えているのは、そういうことだと思う。


遠野は、この先、どうなるのかな?彼女が何もしなくても

いずれ、石田は誰かに捕まっただとうと思う。けれど現場で

犯人二人を自殺させずに押さえた遠野の功績は大きい。

本庁復帰か、所轄で捜査班になるか。

……遠野さんの、その後シリーズが読みたいなぁ……とか。

その後じゃなくてもいいね。石田と組んだ、他の事件とか。

この作家さんの、他の作品も、読んでみたいと思います♪

それから、この作品、ドラマに向いてると思うんですよね。

読み終わると分かりますが、犯人がそうとう芝居をしてます。

芝居をする犯人を演ずるなんて、生半可な役者さんには

できないでしょうけど、だからこそ、見てみたい気がします。

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