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リカ/五十嵐貴久

夏の夜の為の、背筋が凍る……ネット・ホラー。

人によっては、逆に、背中に嫌な汗が流れるかもしれません。

この恐怖は、10年ぶりくらい。貴志さんの「黒い家」以来。

ホントに怖いのは、幽霊でも、ネットでもなく、生きてる人間。

個人的 恐怖度:★★★★★★★★★☆(90%)

個人的 衝撃度:★★★★★★★★☆☆(80%)

リカ (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
税込価格 : \630 (本体 : \600)
サイズ : 文庫 / 406p
ISBN : 4-344-40439-4
発行年月 : 2003.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

ちょっと火遊びのつもりで、あるいは、恋愛かけひきゲームの

つもりで、手を出した「出会い系サイト」自分が主導権を握って

釣ってるつもりだったのに、食いついていたのは、火遊びとか

かけひきなど、当たり前の感覚が通じない「自己愛女」

「この人にハマりすぎて、周りが目に入らないわ~」なんて一瞬

舞い上がって、多少周囲に迷惑をかけることは、恋愛中には

よくある話で、普通は目が覚めれば「何してたんだろう、私」って

後日、失敗談や、笑い話、苦い思い出になるもんなんですが

そもそも「誰かを愛する、自分を愛してる人」には、その誰かの

意志も、言葉も、立場も、何も関係ないわけです。全ては自分。

思うに……、実際に犯罪に走らなくても、この手の女は多いと

思うんです。独占欲が異常に強くて、美人で、個性的で、外面は

抜群にいい。--芸能人に、ありそうなタイプだと思います。

そこに、激高と憎悪が加われば、犯罪にはならなくても

簡単に、救急車や警察沙汰にはなるんじゃないでしょうか。


所詮は、男から手を出して、つり上げた「ネット恋愛」だから

誰もが、本間さんの気持ちを心から察することができない。

きっと誰だって「あんたが蒔いた種でしょ」と思ってしまう。

だけど、依頼を受けてた探偵が死に追いやられ、ようやく

警視庁が本腰を入れて捜査にかかろうとしても、手がかりが

無い。そもそも、実在する人物なのか?という点から始まる。

そうこうするうちに、リカはものすごいスピードで至近距離に

詰め寄ってきて、本間個人ではなく、娘を拉致してしまう。

家族に手を出された本間は、決着を付けるためリカに初めて

会うことを決めるが……、ものすごいラスト。クライマックスの

どんでん返し。久しぶりに、めちゃめちゃ怖かったです……。


小説の半ばで、探偵・原田さんが言った言葉なのですが

「ネットは、有史以来はじめて、個人が世界に情報を発信する

ツールで、そこには、マスコミの常識とか法律とかが無い。

人の悪意が、甘く美味しい言葉で、世界に浸透していく」

私も、これほど便利で、素晴らしい出会いもあるツールで

嫌な経験をしたことが、何度かあります。オークションなど

参加するリスクを承知していたものなら、最初から覚悟は

あるんです。「これも、勉強」って。でも、そうじゃなくて……。

守る為に、法律を作る。規則が無いのがいけない。

そんな風に、どんどん可能性をつみ取っていくんじゃなくて

現実でもネットでも、たくさんの人が生きてる共有の世界

というモラルをもって、その上で、みんなが自分らしく

生きられたらいいのになぁと……思います。


◎五十嵐貴久、読書ログ:交渉人、リカ

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心霊探偵八雲6

後半、あるいは第二部スタートって感じでしょうか。

晴香は「相変わらず」と表現する八雲だけど、内面的には

晴香の激情に促されながらも、だいぶ成長しているようです。

心霊探偵八雲 6 失意の果てに
神永 学
税込価格 : \1,100 (本体 : \1,048)
出版 : 文芸社
サイズ : B6判 / 434p
ISBN : 4-286-00004-4
発行年月 : 2006.12
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

身内を失うかもしれない恐怖や、身内を失った絶望にも

負けない、自分が生きることに対する執着、精神の強さ。

誰にでもいずれ訪れる死だからこそ、己で生を全うする。

そのことが、一心さんの訴え。自分らしく生きること。

一度は、自分自身の檻に捕らわれそうになったけど

晴香の言葉というより、泣くほどの想いを目の当たりにして

独りじゃない、自分だけの問題じゃないと、自分の中で

考えがまとまってもいないし、もちろん答えも分からないけど

途中経過を不器用に話し出す八雲が、かわいいなぁと。

自分の想いを誰かに話すということは、人を信じてなかった

八雲にとってはスゴイことなんですよね。まだまだ、全部を

信じてるわけではない。それでも、欠片だけでも、話せる

誰かがいるということは、その存在があるだけで、それは

支えになるんだと思います。

本格的に、そうなってしまうと、変態幽霊パパの狙いも

本格的に晴香に向くことになるので、そう気づいた八雲や

晴香が、無理矢理距離を置こうと、精神面で四苦八苦して

結局、それがお互いの想いを近づける結果になる……

なんて様子が目に見えるようですが、そうなるのは、まだ

当分先の話でしょうか(笑)

事故や、突然の病で生を奪われた人の無念は、人それぞれで

私が計りようのないものだけど、本人や周囲が分かっていたことで

それを受け入れていたなら、悲しむことはないと思うのです。

楽しかったこと、ここにいたらどんな顔するだろうねって

時々、思い出して、話して、笑って、それでいいと思う。

だけど、変態幽霊パパは、きっと相当無念な亡くなり方を

してしまったんでしょうね。どんな真実・経緯だったとしても

同情されることなんか、絶対微塵も望んでないでしょうけど。

今のところ七瀬美雪だけが知ってる真実?

彼女も脱走したのか、はたまたホントに死んでしまったのか?


作者さんは、八雲を描く力量が足りてない……とあとがきで

書いていらっしゃいますが、そういう部分もチラッと感じましたが

でも、文脈はすごくスムースで、漢字とのバランスも良くて

とっても読みやすかったです。あまり堅苦しくならない方向に

神永さんらしく、成長して下さい。なんてのは、読者の我が儘?


心霊探偵八雲、感想ログ→1巻2巻3巻4巻5巻、6巻

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スキップ・ビート!(16)

書店で表紙を見ても、しばらくスキビだと受け入れられず凝固。

蓮がキョーコに巻き付いてる~@きっと自制心総動員して(笑)

スキップ・ビート! 16 (花とゆめCOMICS)
仲村 佳樹
税込価格 : \410 (本体 : \390)
出版 : 白泉社
ISBN : 4-592-17836-X
発行年月 : 2007.6
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

蓮は自覚があって、自制しつつ、守りたくて、側にいたくて

演技にも色艶出て、パワーアップしてるの分かってましたが

尚に自覚があるとは……予想していなかった。私も鈍い女?

尚は、最初から「キョーコは俺様のモノ」的考えの幼なじみの

延長というか、既に自分の一部であって、好きとか嫌いという

感情ではないんだと思ってました。だとしたら、キョーコが

離れていって、側にいなくなってしまい、傷つけてしまった

その痛みが、きっかけになったんでしょうね……。16巻の

カッコよさとか、ふっきれ具合を見ると、こっちが本命かなぁと

いう気がしてきました。復讐という点で、キョーコはこれからも

尚と対峙していくことになる。キョーコの方が関わらずには

いられない。一方、キョーコと蓮は、ドラマが終われば、少し

距離が離れることになる。また一緒になるのかもしれないけど。

蓮の「なりふりかまっていられない」という言葉に期待です。

いや、でも、この人の性格だと、ドラマを利用してベラタベタ

ってことは、あり得ない。でも、他の役者とキョーコが

イチャイチャするのも耐えられないかもしれない(笑)

愛を信じない。愛を受け入れない。愛されることも愛することも

拒否するキョーコが、どう変わるか……変われるか?

--だとしたら、変えるのも、やっぱり尚のような気もする。

この先……、まだまだ、見物です♪


「スキビ」感想ログ->11、12、131415、16

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心霊探偵八雲5

前半、あるいは、第一部終了って感じでしょうか。

編集部って良く分かりませんが、この辺で一山

作っておかないと、読者が離れると思うんですよね。

作者さんの狙いの方がアタリ。あくまで八雲の出生の

秘密を隠して、シリーズを続けようとする編集部の意図は

読者にとって、すごく不快です。展開がスピーディで

尚且、読者が想像する以上のクライマックスを持ってくる。

そのくらいでないと、読者は違う新しい作品にどんどん

流れて、離れてしまうと思います。古い展開は要らない。

心霊探偵八雲 5 つながる想い
神永 学
税込価格 : \1,050 (本体 : \1,000)
出版 : 文芸社
サイズ : B6判 / 387p
ISBN : 4-286-00002-8
発行年月 : 2006.3
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

ここから、ネタバレ入ります。

過去と現在、二つの事件が絡み合った同時進行でしたが

今回は直感で「この子供!」と、最初に分かりました。

ここにいたのが、八雲の父親なら、これが、闇のヒロイン

だろうと。……愛されず、利用され続けた、七瀬美雪。

……どっかで聞いたことある名前なんですが……。

これも、推理モノには、ありがちな名前なんでしょうか(笑)

神永さんが「金田●少年」を全く読んだことが無い偶然の一致か

逆に「金田一▲年」の原作者・作者さんたちと仲良しだから

仕組んで一緒にしたのか、どちらかでしょうね。後者かな?

15年前の殺人事件の全貌が解けても、梓さんが、どうして

八雲を殺そうとしたのか、その理由は分かりません。というか

あれは、無理心中しようとしたんだとは思うのですが……。

後藤を現場まで引っ張ってきて、八雲を救出させてるうちに

変態パパは梓さんを連れて失踪……。何の意味があったのか。

梓さんを精神的にもっと追いつめる為だったのか、八雲に

母親に殺されるという恐怖を植え付ける為だったのか。

きっと、どっちも。そして、それ以外の狙いもあったはず。

おそらく、そう遠くないうちに、パパは八雲を迎えに行って

英才教育(?)をするつもりだったと思うのです。お節介な

デカ・後藤の働きと、梓の弟・一心のおかげで、パパは

手が出せなくなっていた。いや、子供を育てるのが面倒

だったのかな。……その時は、美雪もいたんだろうし……。

そうか、美雪を育てたのは、梓さんかもしれないんですね。

このお嬢さんも、黙っているとは思えないですね~。


今回、頑張ったのは、石井さんと真琴さんと晴香!

宮川さんや、晴香のお母さん、一心さんなどと、連携して

とっても頑張りました。今までとは、違う展開だったけど

こういうのも、面白いですよね。それぞれが持てる知識や

想像は、小さいかもしれない。でも、それぞれが、証言や

事実を集めて、持ち寄って、みんなで考えたら、繋がる!

「探偵事務所」っぽい形ですよね。後藤さんは、遂に刑事を

辞める決意をしました。ホントに、探偵社作るのかな……。

なんとなく、読める気がします。数年後、八雲は大学を卒業。

その時、今の寝床も卒業。その時、後藤の事務所は八雲に

とって新しい居場所になるんじゃないかと思うのです。

晴香はどうなるのかな。変態パパに目を付けられているので

離れない方がいいんだけど、そば屋の一人娘であることが判明。

お婿を貰って、のれんを継がなくては!ガンバレ、晴香♪


心霊探偵八雲、感想ログ→1巻2巻3巻4巻、5巻

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心霊探偵八雲4

なんか、ものすごい状況を目の当たりにしてる感じです。

1→4巻まで、けっこう短期間で読んでるわけですが、作家さんの

成長期っていうんでしょうか、物語の軸も、展開も、文章も

人物の描き方も、ものすごく精度が上がってきていますね。

素人の私がそう感じるんだから、編集さん、出版社さんも

ものすごく驚いて、喜んで、期待していることでしょう~♪

心霊探偵八雲 4 守るべき想い
神永 学
税込価格 : \1,050 (本体 : \1,000)
出版 : 文芸社
サイズ : B6判 / 385p
ISBN : 4-286-00008-7
発行年月 : 2005.11
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

結果。変な悪人が増えました。闇のヒロイン?この人が

どういう素性の人かは知らないけど、なんで、そんなに八雲に

拘るんでしょうね。わざわざ、巻き込むために、事件を起こす。

晴香は、自分で選んで、何故か巻き込まれる形になってるので

こっちは偶然なんだろうけど……それにしては確率が高い。

今回は、さんざん振り回された本職の刑事さんたちの方が

大変な目に遭ってしまいました。それでも、彼らは自分から

この世の中を、日本に生きる人を守りたいと思って、本職に

選んだのだから、怪我をしても、酷い目にあっても、誰かを

責めるようなことは言わない。言うとしても、上司や仕事仲間。

後藤さんを選んだ奥さんは、私、目が高いと思います!

石井さんも、迷って悩んで、意気込んでこけたり、これから。


面白くて、次々と読み進めているんですが、事件の全体が

見えてから、もう1回読み直すと、おそらく、今後への伏線が

見えるんでしょうね。4巻序盤で、何かひっかかりました。

1巻と4巻が、何か地下水路で繋がっていたような空気が

ありました……。気を付けながら5巻に直進します!


心霊探偵八雲、感想ログ→1巻2巻3巻、4巻

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のだめカンタービレ(18)

人に出逢って、人との関わりを通じて、世界が広がっていくという

ことは、音楽家にとって、とても喜ばしいことで、羨ましいことで

そのこと自体が経験になり、そして音楽を披露する繋がりになり

音楽を続けていく可能性をもたらしてくれる、いいことなんだけど

元から知り合いで、仲の良かった間柄の人の世界が、自分とは

別の方向に拓けていくのは、寂しくて、羨ましくて、切ないですね。

のだめカンタービレ 18 (講談社コミックスKiss)
二ノ宮 知子
税込価格 : \410 (本体 : \390)
ISBN : 4-06-340648-2
発行年月 : 2007.6
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

のだめと千秋、アパート、大学、オケの人たち、それぞれの

世界が広がり始めている感じの18巻でした。もともと広い

世界にいた孫ルイは、10代の頃に置き去りにした「青春」の

経験を取り戻しにパリで学生生活を始めたのに、いつの間にか

ピアノ三昧の毎日に戻っていて、苦悩する。千秋に恋する。

その心が、彼女の音楽を広げてくれる。そして、おそらく

千秋を諦める心も、その音楽を広げてくれるんじゃないかと

思います。いえ、千秋のことももピアノでも、諦めずに

のだめに対抗心燃やしてくるかもしれませんが……。

のだめと孫ルイの音の違いは、ルイの音は「すごい」んです。

でも、のだめの音は「好き」なんです。ヨーダ先生も最初に

言ったように「すごいピアニストなら世界中たくさんいる」んです。

そうじゃなくて「あなたの音が好き」と言って貰えるピアニスト。

それが、音楽家として、どれだけの賛辞、価値になるか……。


でも、だけど、一番来て欲しい人が、来られないリサイタル。

彼女らしくやり遂げて、マダムたちと会話も楽しんだ後

張り裂けてしまった、心と身体から溢れた絶叫。

でも、その想いまでも、音にして、のだめの表現になる!


♪「おーえる之ユメ」内、のだめ関連リンク♪

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心霊探偵八雲3

今回はミステリーとして秀逸でした~。あんまり八雲の能力に

偏るところがなくて、登場人物も何が何だか分からないなりに

それぞれ活躍して、人の動きも、感情の動きも、人の成長も

動的で、読んでて飽きないし、リズムも良かったと思います。

心霊探偵八雲 3 闇の先にある光
神永 学
税込価格 : \1,050 (本体 : \1,000)
出版 : 文芸社
サイズ : B6判 / 351p
ISBN : 4-286-00001-X
発行年月 : 2005.7
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

登場人物が、事件を通して、人との繋がりを通して成長していく。

変わっていく。ミステリーをシリーズ化するというのは、作家さんに

とっては嬉しいことだけど、いろいろ葛藤があるのですね~。

私は、いつか、どこかに辿り着いて「終わるミステリー」で良いと

思うのですけど。だって、作家も読者も永遠には生きられない。

始めた以上、終わりを書かないと、なんだか、気に病む。

っていうか、シリーズの最終巻を書くってのは、作家にとって

すごいエネルギーのいることだけど、集大成を書き上げる

チャンスでもあると思うんですよね。10巻、12巻くらいが

目処になるのかな?私の好きな「館」シリーズ、「建築探偵」

シリーズ、どちらとも10~12作がラストの目処になってる

ようです。そこを逃すと「創■伝」みたいに、終われないまま

ズルズルズルっと伸びて、読者が離れてしまうのだと思う。


キャラが生きる、成長する、変わるというのは、プラス方面

だけではないだろうと思う。傷つけたり、成長することで疎遠に

なったり、もしかしたら、マイナス方面に向かうことだってある。

八雲の父親だって、最初から、変な悪人ではなかったはず。

そういう要素(趣味)は持っていたとしても、何かきっかけに

なるようなことがあったのだと思う。いつかは、八雲もそこに

立ち向かわなくちゃいけなくなるのかもしれない。

そう言えば……、八雲と晴香の母親は、縁があるようですね。

次は、石井さんが大変なことになるらしい。


心霊探偵八雲、感想ログ→1巻2巻、3巻

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心霊探偵八雲2

ちょっと、厚くて重いのですが、頑張ってお風呂に持ち込みました。

1作目の感想をupしたとき、チラっと書いたのですが、頭の中で

ゴチャゴチャになっていたのは、マンガの「八雲立つ」と「八雲樹」

です。3作とも、ミステリー方面で、区別つかなくなってましたが

少し考えたら、この「八雲」という言葉に関して、八雲の名前の

由来以上に、何か意味があるんでしょうね。辞書で調べられる

範囲には、それ以上のことはなかったのですが、何なのかなぁ。

心霊探偵八雲 2 魂をつなぐもの
神永 学
税込価格 : \1,050 (本体 : \1,000)
出版 : 文芸社
サイズ : B6判 / 339p
ISBN : 4-8355-9104-6
発行年月 : 2005.3
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

2作目は、ミステリー要素は、ちょっと抑えめで、ラストダッシュは

アクション&ロマンスっぽい(?)方向で、盛り上がりました~。

ミステリーだけに固執せず、とっても良いと私は思います。

アクションあり、デカあり、ロマンスも欲しいし、何より、生きる人が

普通に抱える、それぞれの小さな~大きな喜びや苦悩を描いて

ストレートじゃなくて、曲がりくねって、ひねくれて、それでいい。

そうじゃないと、逆にウソっぽいもん。皮肉も、世の中の醜悪さも

無情さも、色んなことが沢山重なりあっての、現実だと思う。

この先、八雲の父親がどんな風に仕掛けてくるのか

晴香とのロマンスは進展するのか、っていうか気づけるか?(笑)

いろいろ、楽しみに、続き読みます♪


心霊探偵八雲、感想ログ→1巻

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テガミバチ(2)

まだまだ、旅の序章で、今ひとつ盛り上がりに欠ける感じも

ありますが、超凶悪強烈個性キャラが補ってくれてますね。

美麗ファンタジー、心の配達人「テガミバチ」2巻です。

テガミバチ 2
ジギー・ペッパーへの手紙 (ジャンプ・コミックス)

浅田 弘幸
税込価格 : \440 (本体 : \419)
ISBN : 4-08-874374-1
発行年月 : 2007.6
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

最後、ゴーシュの手がかりがチラっと出てきましたが……

結局、何も分からないまま。館長に聞けば直ぐ分かるかな。

もうテガミバチではないというのは、既に首都に入る権利を

得て、テガミバチを続ける必要が無くなったか、何か事件や

事故にあって、テガミバチを続けられなくなったかでしょう。

ゴーシュにとって、テガミバチは首都に入る権利を得る為の

手段であって、目標ではなかった。だから、もうテガミバチ

でないことは、いいんですが、今、どうしているか気になります。

いわくありげな輝く瞳を持った、優秀なテガミバチ見習いの

主人公ラグは、2巻に入っても、全然影が薄くて

名前を思い出すのにも、一番時間がかかります(笑)

この先、どんな街で、どんな人に出会って

どう成長していくか楽しみです。3巻は来年。


このところ、私も知ってる有名人が、たくさん亡くなってます。

「少女に何が起こったか」の学長さんや、ピアニストの羽田さん。

人の命は永遠じゃない。そんなことは分かってるけど

この物語の終わりを読むまで死にたくないな

っていう本が、ちょっとずつ多くなってきました。

生きることに欲が無かったので、いい傾向なんですけど

どうせなら、もうちょっと自発的な理由がいいですね(苦笑)


★テガミバチ感想ログ:1巻

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交渉人(ネタバレ)

どうやっても、ネタバレだらけのログになると思うので、先に

個人的満足度(交渉人/五十嵐貴久;★★★★☆)

どうして、今まで手に取らなかったんだろうと思うほど

秀逸なミステリーでした。オススメ刑事ミステリーです!

交渉人 (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
税込価格 : \680 (本体 : \648)
サイズ : 文庫 / 454p
ISBN : 4-344-40763-6
発行年月 : 2006.4
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

ここから、ホントにネタバレ。読んでなくて、読むつもりが

ある方は、ここから下、チラッとも読まないで下さい。

半分くらいから、読者には、立てこもり犯が3人ではなく

4人……もしかすると、それ以上ということが明かされます。

そうすると自動的に、この病院は偶然ではなく、最初から

選ばれていたということが分かります。……何の為に?

そこで、小宮が「金、金、金が必要なんだ!」と切羽詰まった

声を発して、暴力までふるうので、誰もが、金が狙いだと思う。

だけど……、それにしては、最初のコンビニ狙いといい

総合病院とは言え、私立の個人病院を狙うのは、疑問。

まぁ、だけど、動機はともかく、人質の安全が一番だから

相手と折り合いつけながら、交渉を進めるしかない……。

現場の捜査官は、3人と疑ってないし、名前も分かってるので

4人目という想像には、なかなか繋がらないんですが、一点だけ

数百人の刑事が居たなら、疑わなければいけない点というか

見のがしてはいけなかった点がありました。2台目のバイクです。

あれが出ていく前に、後ろに座ったのが、誰なのか、病院の

スタッフに絶対確認して貰う必要があったはずなんです。

その地点で、読者にはあれが越野or4人目だとバレてます。

頭の回る石田が気が付かないはずないんです。それに

辿り着くと、遠野じゃなくても、石田があやしいということは

見えてしまう。それでも、最後の遠野による謎解きシーンは

見物でした。ゴチャゴチャしてなくて、まとまっていて

動機も分かって、すごく読み応えがありました。満足です。

が、ここまで突っ込んで書いてあるとと、医療関係者には

オススメできない小説かもしれません。もちろん、たくさんの

優しくて、勤勉なスタッフの方が多いことは分かっていますが

「白い巨塔」でもテーマだったように、医療ミスが耐えない

病院というのは、何か必ず問題があるはずなんです。それを

裁判で責めて、謝らせるだけではいけない。もう少し言えば

医者・看護師個人に生命の責任を負わせるのは酷です。

そんなことを続ければ、医者も看護師も減って当たり前です。

そうじゃなくて、ミスをしたら見直して改善する組織や基盤が

必要なんです。遠野が訴えているのは、そういうことだと思う。


遠野は、この先、どうなるのかな?彼女が何もしなくても

いずれ、石田は誰かに捕まっただとうと思う。けれど現場で

犯人二人を自殺させずに押さえた遠野の功績は大きい。

本庁復帰か、所轄で捜査班になるか。

……遠野さんの、その後シリーズが読みたいなぁ……とか。

その後じゃなくてもいいね。石田と組んだ、他の事件とか。

この作家さんの、他の作品も、読んでみたいと思います♪

それから、この作品、ドラマに向いてると思うんですよね。

読み終わると分かりますが、犯人がそうとう芝居をしてます。

芝居をする犯人を演ずるなんて、生半可な役者さんには

できないでしょうけど、だからこそ、見てみたい気がします。

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交渉人(読中ログ)

本屋さんの中をフラフラ歩いていて、気になる本を見つけました。

帯の「ハリウッド映画に真っ向勝負!」というあおり文句が決め手

でしょうか。厚さのわりに、お値段も抑えてあるのが魅力的。


初めて読む、作家さんです。調べてみたところ、既刊もそう多くない

みたいなので、ミステリー作家さんの中では若手になるんでしょうか。

実は「交渉人」の他に、もう1冊迷った本があるんですが、今

よくよく見てみたら、それも同じ作家さんの「リカ」という本でした。


FBI研修から戻った、警視庁のエリートネゴシエーター石田の

一番弟子になるはずだった遠野(女性エリート)は、周囲の悪質な

嫌がらせ(不倫の噂)によって、所轄の経理においやられていた。

2年後、その近場で立てこもり事件が発生。久しぶりに、でも

ブランクなど感じさせず、捜査と交渉を始める、石田と遠野。

現在200ページくらいですが、とてもスムーズに交渉が進んで

立てこもった病院の患者が少しずつ解放されて、情報が増えて

事件解決に近づいてる感じですが……、まだ半分くらい本の

厚みがありますし、裏表紙に書かれたあらすじも、ここからが

本番と物語っています。この先、楽しみです♪

交渉術は女性が適してると石田の持論が語られてるのですが

この物語も、遠野が男だったら、あんまり面白くないんでしょうね。

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ショパンの夢

Xboxですか……。どぉしよう。前から気にはなっていたんですが

公式サイト見て、愕然としました。ピアノは打ち込み音じゃなくて

誰かの演奏だとは思ってましたが、まさか、ブーニンだとはっ!

ショパンコンクール優勝者が、ショパンのピアノを担当なんてっ!

ゲームは、ゲーム機の問題で、買えないかもしれないけど

サントラは買います。ブーニンのショパン名曲選になるはず。

うぎゃ~、日本ゲーム業界、すげーことやってくれるわっ!

音楽業界の人が聞いたら、ウロコどころか、眼球落ちるっ!

ちなみに、公式サイトにて「革命」と「別れの曲」のプロモが

見られます。それぞれ、DL300円は当たり前の音です。

12,000円のS席が数分で売り切れる御方の音ですよっ!

公式サイト→トラスティベル~ショパンの夢~

サイトのBGMも、ショパンの「雨だれ(レインドロップ)」です。

PVを見るときは、サイト右上のボタンで音を止めてから、再生。

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エネミーライン2

☆祝☆レンタルDVD100円デー☆謝☆

「日本沈没」はやはり借りられず……、そろそろ諦めて

通常の日に、普通にレンタルするか、それとも

もうちょい待てば、TVロードショーにくるかしら……。

「エネミーライン2」とTVスペシャルの「アンフェア」をレンタル。

「アンフェア」は見てはいたのですが、あまりに展開が早くて

全然、推理についていけてなかったので、もう1回みて

色んなところで納得して、これもあれもそれも映画の伏線!?

って、疑いを持つことができました。映画版待ち遠しいなぁ♪

「エネミーライン2個人的満足度(★★★☆☆)」

「エネミーライン2」は、ちょっと前に、前作を見て、なかなか

うまく作られた映画だなぁって関心して、見てみました。

……今回は、黄色人種が出てくるので、映画というより

ドキュメンタリーのように感じられました……。っていうか

最後のニュースのところは、ホントにあった報道だよね?

確か…・・勘違い?ならいいんだけど……怖い。

映画スタッフが、北朝鮮に実際生きてる民間人や、政治犯

軍務における賢い人材を、うまく描いていて、良かったです。

シール部隊も、なんか、みーんな味があって、ステキでした。

シールの練習風景を見ると「GIジェーン」を思い出しますね。

それでも、そういう環境に身をおいて、国を家族を守りたいと

いうのは、アメリカ人の強い愛国心の現れなんでしょうね。

あれほど過酷な練習に耐えて、任務で死ぬかもしれなくて

家族や大事な人を危険にさらすかも知れないのに、それでも

やり続けられるという日本人は、どのくらいいるんだろうと

……思ってしまいました。宗教でも、思想でも、自由がある国

というのは、実は個人の倫理観において、多くのことを問われ

ているんだと思います。次は「ディパーテッド」「守護神」あたり。

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天使と悪魔(下)

意外と早く読み終わりました。本代ケチってるので、新刊が買えない

という状況で、部屋の中から積読本(つんどくぼん)を発掘してます。

天使と悪魔 下 (角川文庫)
ダン・ブラウン/越前 敏弥訳
税込価格 : \620 (本体 : \590)
サイズ : 文庫 / 333p
ISBN : 4-04-295502-9
発行年月 : 2006.6
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アクションも、ミステリー大どんでん返しもすごかったけど……

読み終わって最初に思ったのは「聖職者って政治家なんだな」

という思いでした。教会を統治するということは、人を統治すると

いうこと。国境を越えて、人を統治するということ……。

政治家にならざる得ないのかもしれないけど、本質が政治家で

あってはいけないんだとも思う。だけど、人民のことを思いやる

心も持っていなくてはいけない。なんて面倒な立場なんだろう。

なんでそんな立場に自ら進んで立つんだろう。神の思し召し

ってことなんでしょうね……。でも、その為に、殺人が許されるか

と言うと、決してそんなことは無い。それを許したり、事実を闇に

葬ったりすれば、今度は残った遺族が教会を恨むだろう。


科学と宗教。この物語のテーマでもあります。カメルレンゴは

神を思う一心で、教会を守りたい一心で、科学を否定し

科学を悪用し、その驚異を持って、人々の恐怖心を利用し

人の心を宗教につなぎ止めたかった。どんな高度な技術でも

いつか誰かが辿り着いてしまうなら、いっそ囲った研究所で

その技術を独占し、外に出さず、使わせないようにするのが

良い手段であり、その技術を私戦で使った者が罪だと思う。

だから、カメルレンゴは許されない。

ってね、こういう人の倫理観を育てたものこそ宗教とか教会とか

だと私は思うのですよ……。カメルレンゴ、あなたは間違ってる。

イルミナティ以上に間違ってる。まぁ、最大級のしっぺ返しを

彼はその身に受けたのだけど、最初から自分の出生を知って

いれば、こんなことにはならなかったんでしょうね。


私はこの物語を読破するまでに、半年以上かかってますが

ラングドンさんにとっては、たった1日の物語でございます。

何度、死ぬほどの恐怖を味わったか、何度「人生初」という

体験をしたか、数え切れない。体験記を書くだけで1年くらい

かかりそうな、すごい日でした。生きてて良かったねぇ。


次の作品、「デセプション・ポイント」ももう買ってあるんですが

こちらもいつ読み始めるか、読み終わるか、分かりません(笑)


◎ダン・ブラウン読書履歴◎

ダ・ヴィンチ・コード->其の壱其の弐

天使と悪魔->、下

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