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ブレイブ・ストーリー(其の参)

感想ログ(其の壱其の弐


運命の女神に願いを託したワタルは、旅の仲間にお礼もお別れも

言う間もなく、ビジョンから現実世界に戻っていく。生きる世界に。

お母さんを支え、生活を変えて、友達と学校に行くと、妹と一緒の

転校生ミツルがいる……、というエンディングでした。


このラスト10分も無い部分ですが、ものすごーい、運命の皮肉

だらけでして。私が思い当たっただけで、2箇所。痛烈でした。

まず、ミーナ。お父さんの声が聞こえた気がして飛び出してみたら

別人で、自分の子供(ミーナ)を探している声だった……。助かって

良かったんですが、この先は全く描かれてないんですが、この

お父さんが、本当にミーナのお父さんだったら……、痛烈です。

ワタルの両親どころの話じゃありません。お父さんには既に他に

家族がいて、自分の娘に、また同じ名前を付けていたことになる。

皮肉すぎる!!--ので、別人だったということにしておきたい。


もう一つは、たぶん、これは、描かれてないけど、私の想像通りと

いうか、私の想像以上に痛烈だと思います、ミツルのことです。

再会したミツルは、ビジョンでの旅を覚えています。運命の女神は

ミツルの願いを叶え、ミツルの妹は生きています。これだけでは

「なんか不公平~?」って思ってしまうところもあるんですが……

そもそも、ミツルの願いは何だったんでしょう?もし妹・アヤだけを

死なせないことだけが願いだったのなら……、ビジョンで滅びた

ミツルは7歳の誕生日、両親が殺人→無理心中をした日から

妹と二人でやり直して、ようやくワタルの小学校に辿り着いたことに

なる……。もう一度、苦しかった日々をやり直したことになるんです。

それは、ビジョンで旅することより、死ぬことより辛いことだと思う。


ミツルの両親の運命が変わってないと、私が思ったのは、例え

運命が変わっても、人が変わってなければ、ミツルの両親は

きっと同じことを繰り返すと思ったから。例えば、ワタルが女神に

「家族を元通りに」と願っていたとしても、お父さんはまたいつか

出ていくと思うんです。お母さんも変わらず、ただ優しいだけの

怠惰な状態だったと思うのです。何よりワタルが「辛いことが

あったら、また運命を変えればいいんだ」という甘ちゃんだったと

思うのです。それでは、この物語の、冒険の意味が無い。

それは、ミツルも最初から分かっていて、あの両親と一緒では

同じことになる。でも、何も罪のない妹まで連れて行くことは

許さない。必ず自分が守る、という強い思いがあったからこそ

ビジョンを傷つけても、自分を殺しても、叶えたかった願いのはず。


だからラストシーン、ワタルの前に、現れたミツルは、ビジョンに

いたミツルより、もっとずっと4年分大人の状態だと思います……。

私の勝手な想像なんですが、たぶん、これ以下ではないです。


最後に……、松たか子さん。すごかったですね。普通、女優さんが

声優さんをやっても、なんか違和感があるんですが、皆無。

このまま、普通にアニメの主役が出来ると思います。すごかった。

大泉さんも、ウェンツくんも、すごくよかったですね、

素晴らしいキャスティングだったと思います。

音楽も、映像も、ものすごく良かった。映画館で観たかったなぁ。

小説と映画は別もので、訴えてることが、ちょこっとずれてます。

小説を読んでない人は、小説を読んで、また映画を見るといいです。

映画を見てない人は、ぜひ別物だと割り切って、見てみて下さい。

私も、もう一回、小説を読んで、今度はレンタルでノーカット版を

ちゃんとじっくり、できるだけ大きい画面で見たいと思います♪

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