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ラスト・イニング/あさのあつこ

意外にも、あの「名前の無い試合」の結末が描かれてました。

この試合は、どうとも受け取れる表現だけで、勝敗については

明記しないんじゃないかと思っていたんですが、明確に

スコアも出ています。意外でしたけど、すっきりしました(笑)

ラスト・イニング / あさの あつこ
税込価格 : \1,260 (本体 : \1,200)
出版 : 角川書店
サイズ : 四六判 / 238p
ISBN : 4-04-873757-0
発行年月 : 2007.2
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

「ラスト・イニング」このタイトルに込められた意味。瑞垣の中に

残ったなんと表現していいのか分からない、枯渇、飢え、残像。

巧と豪は、次の春を迎えて、次々新しい試合をこなして、その度

経験して、ぶつかって、自分を見つめて、信じて、進んでいく。

門脇は思いがけない進路変更を自分で決めて、たくさん迷惑

かけても、譲れなくて、謝って、そして巧と戦うチャンスを待つ。

他のメンバーもそれぞれ自分の進路を歩き始める。

ただ一人、瑞垣だけが、野球を手放した為に、あの試合に

囚われ続けている。最後の試合。申し分ない最高の試合だった。

いつか、何年後か、何十年後か、門脇や巧が甲子園、プロ

メジャーのスタジアムに出たとき、観客を魅了するプレイヤーに

なったとき、『伝説』と呼ぶに相応しい名勝負だった。悔いはない。

なのに、残ってしまった渇き。こんなものが残るなんて予定外だった。

巧がマウンドで立ちすくむ姿、できれば泣き崩れる姿を見ても

門脇が力負けする姿を見ても、どっちでも終われるはずだった。

いや、もう終わったのだ。--なのに、おせっかいでうざったい

周囲から、いろいろ言われて、なんだか、ちょっと戻ってきたかも?


たくさんの可能性が見えて、楽しいアフターストーリーでした。

瑞垣が言ったとおり、巧と豪が同じ高校に進学する確信も無く

巧が中学生のうちにどんな活躍をして、巧自身が変化したり

門脇以上のライバルをみつけて、県外に出ていく可能性もある。

だけど、門脇は、地元で、巧の評判が聞こえるところで、高校

野球を始める。--同じ高校に来たりしたら、どうするんだろ?

毎日、真剣勝負?それもいいかも(笑)彼らの出会いが、彼らに

とって幸運だったのかは分からない。故意に出逢わせてしまった

海音寺も悩んで苦しむ。だけど「もし出逢わなければ」なんて

今更、考えても意味がない。出逢ったのだから、なかったことに

出来ないのだから、これから先を考えなければいけない。

いつからだって、どこからだって、もう一度始めることは出来る。

周囲とか、身内とか、外聞より、優先しなきゃいけないこと。

譲れないもの。自力で掴みたい想い。今度こそ。


もう1冊「スコアボード(スコアブック?)」とかいうファンブックに

短編が載ってるらしいのですが、本屋でみつけられません(泣)

なぜ無いの!?どこに有るの!?


◎あさのあつこ読書ログ◎

バッテリー:1巻2巻3巻4巻5巻6巻、ラスト・イニング

No.6:1巻

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