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バッテリー5/あさのあつこ

自分でもこんなに速く読めるとは思ってなかったのですが

あさのさんの文章は、訴えてることが簡単に読めるようで

分かった気になってると、そうじゃないって振り出しに戻って

明らかに、迷って悩んでる時間が多いのに、いつのまにか

けっこう読み進めています。私が今まで読んできた作家さんと

大きくちがうのは、章の変わり、巻の変わり目の、終わり方と

始め方です。「え、ここで○巻終わりなの?」っていつも思うし

その続きから始まるかと思って読み始めると、巧たちの季節は

何ヶ月も進んでいて徐々に回想として、戻っていく……。

文庫は残り1巻、物語も小説の描き方も、とても楽しみです。

バッテリー 5 (角川文庫)
あさの あつこ
税込価格 : \500 (本体 : \476)
サイズ : 文庫 / 251p
ISBN : 4-04-372105-6
発行年月 : 2006.6
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

5巻は、巧も豪も、たくさんの少年たちが、自分の中にある

それぞれの思いと向き合っています。向き合って、互いに

ぶつかって、自分の中にある本当の想いと、また対峙する。

巧は野球だけの人生の中だったけど、病院の屋上で怒られて

豪に告白した女の子のフルートを聞いて、たくさんの世界が

あるんだと少しずつ目覚めていく。野球の中では譲らない

巧だけど、野球以外のことでは、だいぶ融通がきいて

(というか、どうでもいい?)甘い、面倒と思いながらも、他人の

意識に少しずつ触れていく。なのに、今度は、そんな巧を見た

周囲の反応が「巧らしくない」とか「そんなこと関係ない」って

くるくる周り始める。こういう堂々巡りは、蜃気楼以来です(笑)

高耶に惹かれて、プライド傷つけられて、憎んで、傷つけて

でもやっぱり離れることなんかできない、直江を思い出しました。

そういえば、次の大河は直江パパの物語。

たくさんの懐かしい名前が登場するだろうなぁ♪


小学校高学年~中学にかけて、すごく仲の良かった友達同士

同じ部活同士の男子が、顔にアザを作って「なんでもない」って

顔して登校してくる姿を何度か見ました。自分の中に荒れる想い

ウダウダ考えずに、相手にぶつけて、殴られて、殴り返して

今なら、仕方ないなって思えます。当時は、その傷を見ただけで

怖くて、しばらく近寄れなかったけど、真剣に向き合ったからこそ

そういうことになってしまったんだねと、ようやく分かりました。

「男の子だもん」っていう、親たちの会話が少し見えたかな。

しかし、けっこうな児童文芸賞を受賞し、話題にもなり、映画にも

なり、きっとアニメとかドラマの話もあがってるだろう「バッテリー」

ですが、文部省とか教育委員会とかPTAとかが、規制したく

なるような内容オンパレードです。ケンカ、イジメ、喫煙。

……でも、これらを除いて描くと、ウソくさくなる気もします(笑)

いや、事実は小説より奇なりって言うし、現実はこんなもんじゃ

ないんだろうな。触れてみたいけど、触れたら火傷して、それでも

きっと離れられなくなる、そんな何かを抱えてるんだろうな。


さて、ラスト1冊。名前の無い試合が始まります。


◎あさのあつこ読書ログ◎

バッテリー:1巻2巻3巻4巻、5巻

No.6:1巻

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