« リーズのアトリエ@レポ1 | トップページ | ブレイブ・ストーリー(其の弐) »

ブレイブ・ストーリー(其の壱)

宮部さんの小説とは全く別物と思って見て、よかったと思います。

序盤の、お父さんが出ていって、お母さんが救急車で運ばれて

そこから、もう泣きながらみてました。物語として、こういう風に

不運(不幸)を重ねて「運命を変える!」という流れは、仕方ない

のですが、それが11歳の普通の男の子の身の上に起きたら……。

お父さんが出ていっただけで、心が張り裂けそうなのに、心の

よりどころのお母さんが病院に運ばれたら……。当たり前に

「ここから逃げたい」「これは現実じゃない」と、思いたくなります。

どうなんでしょう。たいていの人は経験あるんじゃないかと思うの

ですが、幸運にも今までの人生、救急車や緊急治療室に自分が

お世話になったり、お世話になる身内・友達を見送ったことがない

人もいるかもしれません。もの凄く、不安で、絶対大丈夫なんて

ことは絶対なくて、そこにいることから逃げ出したくなる。


そこでワタルは、ミツルの話を思い出し、扉の前に立つ。

ワタルはたまたま、キキーマという、いい人(トカゲ?)に出会い

ビジョンの中を旅することになるんだけど、挿入歌が流れてる

間も私は泣きそうになりました。見知らぬ世界、いつ終わるか

分からない旅、不安で恐くて、長くいたいなんて絶対思えない。

その一方で、楽しければ楽しいほど、この世界にいたくなってしまう

という矛盾。自分の中で相反する感情。楽しさー辛さ、幸運ー不運。


勝手なことを言う父親に鏡の中の自分は剣を向ける。

これはお父さんじゃないと、消してしまいたいという思い。

父への憎しみ。自分の中の憎しみを鏡に見て恐怖する。


小説でも映画でも、お父さんのことには深く触れないのだけど

おそらく、彼には、もうずっと前から、もう一つ家があるんです。

もしかしたら子供もいるのかもしれません。彼にとっても今の

家は「逃げ出したい現実」だったのだと思います。何が悪かった。

誰が悪かった。そういうことじゃなくて、悪いことを探すのなら

みんな悪かった。でも傷ついて、知ることが出来たら、次に

進まなくちゃいけない……。その為のスタートなんだけど……

まぁどっから見ても、コミュニケーション不足過ぎる家族です。

もうちょっと、ケンカとかもあった方が良かったんでしょうに。


->>感想ログ(其の弐其の参

|

« リーズのアトリエ@レポ1 | トップページ | ブレイブ・ストーリー(其の弐) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136751/14970197

この記事へのトラックバック一覧です: ブレイブ・ストーリー(其の壱):

« リーズのアトリエ@レポ1 | トップページ | ブレイブ・ストーリー(其の弐) »