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蟲師(2)

昔、海外の作家さんが残した文章だと思うんですが

「この1冊を読めば、違う1冊は読めない」という意味の言葉。

その意味を最近、実感を伴って、とても痛感しております。

世の中に溢れている膨大な量の本を読み尽くすことは

金銭的にも時間的にも、絶対無理。例えば「蟲師」を読んで

次に「よつばと」を集めて、その次に……と読みたい本を

順に手元に集めていっても、その後ろで絶対読めない本は

存在し続けるんです。そっちの方に、私が求める物語が

あるかもしれないのにっ!でも、かといって、速読でざっと

読むのは、物語が勿体ない。じっくり自分なりに考えながら

味わいたいという我が儘な気持ちもあって、チグハグ(笑)

前置きが長くなりました。何を言いたいかというと、たくさん

読みたい本はあれど、今、私の最優先が「蟲師」ということです♪

虫師 2 (アフタヌーンKC)
漆原 友紀
税込価格 : \590 (本体 : \562)
出版 : 講談社
サイズ : B6判 / 225p
ISBN : 4-06-314284-1
発行年月 : 2002.2
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

2巻に入ってるお話は、どれもたっぷり感想が書けそうなもの

ばかりなんですが、世間的にも一番反響があったんじゃないかと

思われる「露を吸う群」のこと。

発せられていない言葉や、描かれていない感情が、勝手に

読者の中にどんどん沸いてくるような、素晴らしい作風と

世の中の皮肉とか、強欲とか、そういうのを全部織り込んだ

物語や、島に生きるそれぞれの人の姿が、想像しなくても

どんどん溢れてきて、でも分からないこともあって、何度も

読み返して、ああそうか、あれ違うかも、もしかして……と

考えさせられる作品。色んな見方、受け取り方があるから

たくさんの人が、この作品に、吸い込まれるんじゃないかと

私は考えたのですが、勘違いかな。受け入れてしまった蟲

から、一度は脱しても、また自分で戻ることを決める皮肉さ

例え蟲師がその方法を教えたところで、それを決めるのは

本人たちだという当たり前の事実。それが、この世の現実。

蟲を封じる者たち、とどまれない蟲師、旅を続ける彼らは

たくさんの人や蟲を見て、経験して、時にはその命をかけ

きっと読者より、ずっと自分に問い続けているのでしょうね。

「一体、何の為に?」と。一箇所にとどまれないなら、行商でも

医者でも、いいんです。実際、彼らはそういう技術も持ってる。

でも、蟲師として、蟲と向き合うことも辞めない。これは何?

一番、わかりやすく、身近な(?)例えとして、霊能者さんが

わかりやすいと思うのですが、その能力を持った全員が

その能力で人助けをしているわけではない。普通の生活を

している人もいるでしょう。あるいは、能力を恨んで生きることを

放棄してしまった人もいることでしょう。……そうか、見えた。

「生きてるから」ですかね。自分が生きてるから、そして

葬るというなら、蟲も生きているから、だから旅行く……。


◎蟲師感想ログ→1巻、2巻

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