水10※ハケンの品格(6)
自分で心を閉ざした自覚があるから、自分で心をガードしている
負い目があるからこそ、他人の裏の無い思いやりや好意に対して
より敏感で、そのありがたさと、自分の裏返しな言動の申し訳ない
気持ちがこみ上げて、体温より、熱い涙になって、こぼれ落ちる。
春子は、どんなに優しくされても、周りのみんなが自分に好意を
持って接してくれていると分かっていても、スタイルを崩さず
時には、しっぺ返しのように、相手が一番言われたくないことを
人の前で、はっきり声に出して、訴える。--そうすることで
柔らかくなりかけた自分を守る壁を、また引き締める……。
相手にも「大前春子は攻撃的な人間」と、再度植え付ける。
このドラマの会社は、今時、そうあり得ないほどアットホームで
その空気を保つために、里中さんやみゆきが、頑張っているの
ですが……、この状態が良いのか悪いのかは、私はちょっと
判断できません。人として生きる環境としては、とても楽でしょう。
でも、この雰囲気で果たして仕事の効率はいいのだろうか。
例えば、ちょっとしたミス→直せばいいよ~、という空気が
蔓延しがちにはならないだろうか。だとすると、この部署に
春子のように、誰かに疎まれることを承知で、はっきり悪い点を
声にして指摘してくれる人がいることは、まして、それが派遣の
期間限定の人間で、どんなに疎まれても雇ってくれる場所が
他にいくらでもある人であるならば、それはとても都合がいい。
春子は自分から、職場を辞めたいとか、変えたいとか、そういう
ことは言わないし、そういう後ろ向きな姿勢も全くないけれど
万が一、そうなったとしても、彼女自身に間違いも後悔もない
スタイルを貫いている。いえ、間違いも後悔も今まで、たくさん
してきたからこそ、そんな経験も全部、自分の成長・勉強の糧だと
苦しんで歩んできたんでしょうね。だからこそ、優しさに弱い。
私もそういうところがあるので、少し彼女の気持ちというか
立場が分かるつもりです。誰かを信頼することを辞めるというのは
(私の場合は、自分も信頼していないのですが)一人で生きることを
覚悟するということ。誰にも頼らず、甘えず、好意をあてにしない。
この生き方を「寂しい」「強すぎる」と、周りは言うかもしれない。
それは、その人の考え方であって、私の意見ではないから
そういう周りの言葉に振り回されない意志の強さも必要です。
何より、そんなことを人に言えるほど、あなたは「余裕」が
あって「優しい」のね、という皮肉にもなり兼ねません。
--この考え方を、更に「ひねくれてる」とか「嫌味っぽい」と
表する人もいるでしょう。それは、そうじゃないことを、自分が
分かっていればいいんです。本当の意味を汲んでくれる誰かに
伝われば、それでいいんです。安易に答えをあげる必要はない。
伝えたい、分かって欲しいと思った人にだけ諦めずに話せばいい。
一見、ぽややんに見えて、それが出来てるのが里中さんです。
春子に何を言われようと、自分がどう表されても、自分のスタイル
「優しさと甘さ」を変えない。それは、彼の決めた彼らしい生き方。
だんだん、哲学っぽくなってきましたが、今回の本題。チョコの話。
義理チョコ。いまどきは「世話チョコ(いつもお世話様ですチョコ)」と
呼ばれますが、私もヴァレンタインという日がカレンダーに無ければ
毎日、ラジオで「ヴァレンタインデー、キーィス」と流れなければ
無視するイベントですが、これが私一人で無視できるものでは
ないので、発想転換で、自分も楽しむイベントにしております。
男性職員はもちろん、女性職員にも、自分にも配って○○個。
みゆきちゃんは、たかだか5個で「けっこうな出費」と言ってましたが
そんなもんは世の中甘い。525円x○○個。これを配る覚悟と根性!
お正月にお年玉を配ったら、即・予約注文。一般に出回るものとは
異なる限定商品を確実に予約。ポイントもしっかり頂いて買うのです!
確かに○万円あれば、服買えるし、春子にしてみたら
新しい資格を取る為の専門書が買えるお金だよね……。
だから、どこにお金をかけるのかは自分で決めなくてはいけない。
だって「義理チョコほど無駄なものはありません」という春子の
フラメンコの衣装と靴だって、私には必要ないものだもん(笑)
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