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人形館の殺人(ネタバレ)

好き嫌いというか、人によっては「これは館シリーズじゃない」と

否定してしまう人も、もしかしたらいるのかもしれませんね。

私も読み終わった時「ん?館シリーズ?」って思ったのですが

時間をおいてみたら、いい作品だなぁって、うまい作品だなぁって

じわじわ沸いてきました。真実を知った上で、もう1回読むと

きっと、些細な描写にものすごーく感激するんじゃないかと

思うのですが、もうちょっと時間をおいてからにします。

人形館の殺人 (講談社文庫)
綾辻 行人
税込価格 : \660 (本体 : \629)
サイズ : 文庫 / 380p
ISBN : 4-06-185388-0
発行年月 : 1993.5
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

最初に、文章中に「犯人」の独白が出てきた時に、ふっと

何か感じたんですよ。あれ、同じ人かなって。でも直ぐ忘れて

しまって、そのうちに屋敷の内外で起こる奇怪な出来事や

近所で起こる殺人事件に気を取られ、そこで「館シリーズ」の

ナビゲーター「島田さん」が登場してくれたので、もう安心して

「事件」を「島田さん」に預けて読んでしまっていたんですよね。

勘ぐるべきは文章の裏ではなくて、自分の違和感の方でした。

前回「島田さん」が私の知ってる島田さんじゃなかったって

前提があったのに、またまんまと……。

最後に残った「真実」ですが--これは、人それぞれの解釈

なんでしょうけど、「警察に行こう」と何度も誘っておきながら

本人が拒否する限り、決して強くは出なかった架場の意図は

本当に半々だったのじゃないでしょうか。心から友人を助けたい

と願う友としての気持ち、兄を殺された憎しみから救われない

弟としての気持ち。だから、最後は警察ではなく病院に入れた。

近隣で起きていた誘拐殺人は、犯人の自殺で片づいているし

人形館の内外で起きていた奇怪な出来事は、彼自身がやって

彼一人が怯えていた、自作自演の行動で周囲に影響は無い。

おかしくなってしまった彼一人を癒してあげれば、それでいい。

あとは、決して誰にも言わず、もう自分一人でしまっておこう。

倫理として、世の常識として、それでいいのかは分からない。

でも、納得した上での真実なら、もう誰にも何も言わず

お墓までもっていこうという、その意志は分かります。

だから、私も、それでいいと思う。


結局、手紙2通でしか登場してなかった本物の島田さん。

次は、大活躍、期待したいなぁ。続けて「時計館」いきます!

そういえば、作品中に他作家さんのに小説宣伝がありました~。

おかげさまで、そちらの島田さんの作品も気になります。


◎綾辻行人作品読書ログ

->十角館(読中ログ1読中ログ2ネタバレ

->水車館(読中ログネタバレ

->迷路館(読中ログネタバレ

->人形館(読中ログ、ネタバレ)

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