« 佐賀のがばいばあちゃん | トップページ | 時計館の殺人(読中ログ) »

(小説)佐賀のがばいばあちゃん

さすが、漫才師さんの造る文脈は、流れるように円滑。

言葉の影に色んな事をにおわせておいて、わざと書かない。

今、学校で「道徳」の時間があるか分かりませんが

無ければ、「国語」にでも取り上げて欲しい題材だと思います。

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫
島田 洋七
税込価格 : \540 (本体 : \514)
出版 : 徳間書店
サイズ : 文庫 / 237p
ISBN : 4-19-892000-1
発行年月 : 2004.1
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

色んなところで、何度も同じことを書いておりますが、小説は

読む人の立場や気持ちによって、読みとる内容が人それぞれ

考えることも十人十色なので、これが正解で、あれが間違いとか

ではなく、たくさんの人の意見を聞いて自分なりに考えることが

大切なのだと思います。だから、私も素直に、私の感性で

受け取ったことを書きます。ばあちゃんは、そんなキレイ事を

言ってるわけじゃない!という、ご意見もあろうと思いますが

それは、あなたのブログで書いて、トラバを張り付けて下さい。

私もあなたの感想を読みに、お邪魔させて頂きます。


私が読み終わって感じたことは「品位」「品性」「品格」という

「品」に関わる言葉でした。「国家の品格」とか「派遣の品格」とか

最近、良く耳にする言葉ですが、今の世の中には「品が無い」と

表現するのにピッタリなことが溢れていて、常に私も自分の

品位のラインを持とう、保とう、向上させようと考えてますが

考えれば考えるほど「あれ?私の品位って何?」と立ち止まる。

がばいばあちゃんは、その芯が自分の中でしっかり通ってるから

揺らがない、ブレない、迷わない。この強さ、美しさが、それだけで

ばあちゃんの品だなぁと思いました。

「品がある=セレブ」ではないんです。現代人の間違いどころ。

ばあちゃんは貧乏だし、貧乏であることを隠そうともしない。

貧乏だけど、どんな突然の来客に対しても嫌な顔せず

家紋入りの長持からビールを出して、景気良くふるまう精神。

かと思うと、ほとんど漫才で、公共料金の集金員を帰してしまう。

この2点だけでも、私はどちらも真似できないなぁと思う。

突然の来客なんて、嫌な顔で追い返してしまいたくなるし

公共料金の入金遅れなんて、今まで一度もありません。

そうですね……夢の為、夢を持ち続ける為、夢の道具の為と

言いつつ仕事してお金貯めてきましたが、ホントの理由の半分は

夢じゃなくて、公共料金や税金を支払う義務の為なんですよね。

義務だから払って当たり前なのだけど、なんというか心構えが

ばあちゃんとは異なっていると漠然と感じます。世間やいわゆる

上様のブラックリストに載るのが怖いとか、みっともないとか……。

ああ、そうですね。ばあちゃんは、日本人の義務である「教育」に

ついても、あっけらかんと「過去にはこだわりません」とか言った方。

そうか、ちょこっと見えてきました。ばあちゃんは余所様が造った

「義務」に縛られない分、自分が決めた「礼節」に厳しいんですね。


だから、ばあちゃんが望むことは、この本を読んでばあちゃんの

生き方を真似ることではなく、一人一人が自分らしい生き方をすること。

私は、こんな風に受け取りました。

|

« 佐賀のがばいばあちゃん | トップページ | 時計館の殺人(読中ログ) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136751/13366330

この記事へのトラックバック一覧です: (小説)佐賀のがばいばあちゃん:

« 佐賀のがばいばあちゃん | トップページ | 時計館の殺人(読中ログ) »