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火10☆僕の歩く道(6)

ふと、考えたのですが……たかだかTVドラマの1クールで

私にテルの何が分かるのだろう、テルに何か奇跡が起こる

物語でもないんだと思う。とすると、これはテルの周囲や

視聴者の為のドラマなんだと思います。わかりやすい例で

言うと、動物園のみんな。元々、動物と接する人たちですから

性格的には温厚で辛抱強い人たちが多いのだと思いますが

自閉症を知り、テルを知り、一緒に働くことを知る。

そんな生活の中で、今週、古賀さんは、自分自身のことを

振り返って、悔やんで、テルの何気ない一言から

まだ希望は残っているのだと、ようやく気が付いて涙を流す。


テル自身は、都子の生活が変わったことを目の当たりにして

生活のテンポが少しずつ狂っていく。うがいのタイミング。

家を出る時の歩幅。寝付き方。たぶん、この夜は一睡も

出来なかったんじゃないかと思います。手紙を書く時間。

この生活のリズムが狂って、おかしくなってしまうことは

誰にでも良くあることです。例えば、歯ブラシの上に

しぼったのが歯磨き粉じゃなくて、洗顔フォームだった、とか。

シャンプーしようとポンプしたのに、出てきた感触はリンスとか。

明らかに色とか、あるいは形が違って、見ているはずなのに

何かが自分の中で狂ってしまってる。私たちはこの狂いを

自分で自分を笑ったり、怒ったりして、修正できる。

「バッカだなぁ、でもまぁ、そんな日もあるよね」って。

テルは、この修正が自分では出来なくて、もがく、苦しむ。

この狂いを、都子から貰った「約束」で少し持ち直したように

見えたのですが、私には、この約束が「呪縛」に思えました。

--そうじゃないといいのですが……。


都子と同様、テルの味方の位置にいたはずのリナの言動も

私には、無責任で、腹立たしかった。お母さんに「人間ドックに

行ってきて、たった一晩私がいるよ」と言ったくせに、電話1本で

義姉に全部任せて、自分は精神科医の所へ通ってる、おいおい。

お母さんが居ない時に、精神科医と話がしたいと突然

思いたってしまったんでしょう。テルのことも、自分のことも。

そして、どこか無関心で逃げ腰で、テルのことを他人事だと

思ってる義姉に背負わせてやる気持ちもあったんだと思う。

私自身は、そういう態度の人に、大事な人を任せる、あんたの

気持ちの方がずっと腹立たしいわっ!!と思いました……。

逆に、嫁のマキさんは、出来るだけ関わらない態度をもう

すっかり決めている。これはこれでいいんじゃないかと思うのです。

興味本位だけの無責任で関わって、不用意にテルを傷つけるよりは

他人に非情だと言われても、お金に余裕があるなら現実問題として

施設を利用して、穏和に家族の絆を持ったまま過ごす方がいいことも

あると思う。そうじゃないと、皆の人生がすれていく。すれていくこと

事態よりも、「テルのせいで私の人生が……」と感じることの方が

ずっと恐ろしいこと。取り返しがつかないから。だから

善悪じゃなく、施設をうまく利用して、家族の人生を守りたいと

思うのは妻として母として当たり前のことなんじゃないかと思う。

これは、私個人の意見なので、そうじゃないだろうっていう考え方も

あると思います。でも、現実問題として、例えば私がマキさんの立場

だったら、同居だって拒んだと思います。テルのお兄さんの真意が

どこにあるのか、まだ計りかねますね。マキさんが意地でも施設に

入れてくれと言ったら、それを拒むのだろうか、家族が壊れても

拒むのだろうか……。その時が、来てみないと分かりませんが……

お母さんの泊まりの人間ドック。これが、今後の鍵かなぁ。


フジTV公式ホームページ->僕の歩く道

感想ログ->1話2話3話4話、5話(その1)(その2)、6話

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