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地下鉄(メトロ)に乗って(読中ログ)

文庫の帯のあおり文かインターネットの宣伝文句に「ファンタジー」と

書いてあって「浅田さんのファンタジー?」とトンチンカンな想像を

しておりました。ライトノベル好きな私にとって「ファンタジー」は

いつのまにか「剣と魔法の異世界冒険小説」になっていたみたいです。


「地下街から地上に出た途端、そこは30年前の東京だった」という

地下鉄に乗って」も、「やり残したことが多すぎる。死んでられるか!

でも戻ってみたらオヤジ→美女!?」という「椿山課長の七日間」も

現代日本をベースにして、自分が見られなかった「過去」と知るはずの

無かった「未来(先の世)」を垣間見た、浅田さんのファンタジーです。

浅田次郎さんの過去と未来ファンタジー2作揃って、この秋映画公開。

->地下鉄(メトロ)に乗って

->椿山課長の七日間


それは、当人だけが感じた不思議体験で、他人や読者にとって

あり得ない、信じられない世界。でも、毎日満員電車に揺られて

会社に着く前に既に「ストレス漬け」になってる、日本のサラリーマンに

とって、ファンタジーだけど、もしそうだったら……と、想像するだけで

少し救われるような、電車に乗るのがちょっと楽しくなるような、物語。


30年前、或いは取り返しのつかないあの日に戻ることができたら

自分は何をしなきゃいけないのだろう、何ができるのだろう、と考える。

何をするべきだったのか、それは現在まで個々が背負った後悔。


浅田さんは「過去に戻って後悔の種を摘んで、軽くなってしまえ」とは

絶対書かないでしょう。おそらく、背負った物がどんな物かを見せて

くれるだけなのだと思う。そして、父母や、祖父母が背負ったものも

見せてくれるんじゃないかなぁ。そして、心を決めて進むのは自分。


浅田次郎作品過去ログ

◎鉄道員->ネタバレ

◎天国までの百マイル->ネタバレ(其の壱其の弐

◎壬生義士伝->

ネタバレ(其の壱其の弐其の参其の四其の五其の六其の七

◎椿山課長の七日間->読中ログ1読中ログ2ネタバレ1ネタバレ2

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