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コッペリア(ネタバレ)

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歌野さん、綾辻さんの小説を読み終わったとき、まんまと騙された

ことにショックを受けつつも、もう1回読み直して、確かめてやる~!

と意気込み、小野不由美さんの小説を読んでるときは、見事な描写に

家の間取りや、村・島の見取り図なんか、チラシの裏に書きながら

その中を一緒に歩いて読ませて頂きましたが、加納朋子さん初の

長編作品「コッペリア」読み終わって思ったことは、赤・青・緑・黒の

4色ボールペンを持って、文庫に直接書き込みしたい気分です!

先ず、「私」「僕」という一人称を、全部「固有名詞」にします。

次に、「」でくくられる言葉の上に、台本のように発言者の名前を

全部書き入れます。5ページくらい読んだら、各章の頭に戻って

「現在」か「過去」か判断し、それも書き込む。この作業をすると

ダイブすっきり読めてくるはずです……。ミステリー要素を消すと

あとは、わざと描かれない心の問題だけが残り、恋愛小説に。


コッペリア (講談社文庫)
加納 朋子
税込価格 : \660 (本体 : \629)
出版 : 講談社
サイズ : 文庫 / 369p
ISBN : 4-06-275445-2
発行年月 : 2006.7
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス


描かれない心。触れられたくない心。見せたくない心。知られたくない心。

プライドが高くて、個性的で、気むずかしい。芸術肌と呼ぶに

ふさわしい、人形作家・まゆらと劇団女優・聖。この二人の女性の

その個性に振り回されるのが、心地よかった、パトロン・創也と

ストーカー・了。かなーり、古い歌ですが「男と女のラブゲーム」

というサビが頭でぐるぐる回っておりました。お酒のCMかな?

「人生」を「ゲーム」に見立てると、生きるのは少し楽になる。

この世は「舞台」で、自分は「役者」。そうやって仮面をかぶって

自分の本当の心は、ずっと奥に閉じこめてしまえば、物事は簡単。

なのに、いつしか、閉じこめた自分自身の心と舞台の自分に

ギャップが生まれて、苦しくて切なくて、どうしようもなくなる。

本当に欲しかった物は何なのか、気づいても既に遅かった。

取り返しがつかなくて、自分で終わらせてしまったのが、まゆら。

自分のプライドと情熱を、自分から聖に頭を下げることで失い

もう生きていられなくなってしまった。自分というプライドを

失わず、思いを手放すことに成功した聖と、捨てられた了は

時間を経て、また再び舞台にあがる。「お見合い」という結婚を

前提にした「舞台」。うまくまとまると、いいけどね~。


さて、次は、ようやく、いよいよ「中原の虹(1)」スタートです。

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