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水車館の殺人(ネタバレ)

<-読中ログ


普通、誰だって、事故を起こしたくて起こしてるわけじゃない。

正木だってそんなことは分かってる。最悪、色覚にさえ異常が

なければ、絵を奪われなければ、こんなことにはならなかった。

わざとではなかった、そんなことは分かってる。でも……。


水車館の殺人 (講談社文庫)
綾辻 行人
税込価格 : \620 (本体 : \590)
出版 : 講談社
サイズ : 文庫 / 357p
ISBN : 4-06-185099-7
発行年月 : 1992.3
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス


「水車館」は何故か、正木のことがずっと気になっていて、だから

館の主の朝の行動「過去」と「現在」を読んだだけで、別人だと

分かってしまいました。歩ける人が歩けないふりをするのは可能。

顔にやけどの無い人が仮面をつけるのも、別に違法じゃない。

身体と顔をごまかしてしまえば、兄弟のように近しく育った

相手になりきることは可能、内部事情もある程度分かっている。

分からないことは、兄弟のような当人に聞いておけばいい。

相手にも負い目があるから、粘れば教えてくれるはず。そうして奪った

他人の身分と姿で過ごした1年間。本当に幸せだったんだろうか……。

気にかかっていたのは、やはり幼妻の主に対する距離だったと

思います。過去では、父のように畏怖をもって接していたけど

現在では、過去よりだいぶ近く感じました。皮肉にも、彼女の

外へ出たい、館から離れたい想いが、引き金になってしまった。

正木が出るつもりがないのを悟ると、出してくれそうな三田村に

あっさり乗り換える。それほど外に出たい衝動があるなら、ただ

夫にねだれば良かったのに、何故あんなことをしたのか……。


推理としてお香の「におい」は気になっていたのに、「色」には

何故か無頓着でした。回廊が、絵という色で溢れてるイメージが

あったので、色の分からない世界というのを感じいてなかった。

ミステリーは五感フル稼働で読まなければいけませんね。

次は、ようやく入手、浅田次郎さんの「地下鉄(メトロ)に乗って」です。


綾辻作品既読履歴->十角館(読中ログ1読中ログ2ネタバレ

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コメント

菜ノ花さん、こんばんは♪

「水車館の殺人」もう読まれたのですね。
さすが!!
綾辻作品は、本当に面白いですよね。
昔、夢中になって次々読みました。
その後、森 博嗣さんの「西之園 萌絵シリーズ」を
無我夢中で読みました。
夢中になれる本があるというのは、いいことですよね。

今度は、浅田 次郎さんの作品を読まれるとのこと、
私も読みたいので、ネタバレは読まないでおこうかな(笑)。

それでは、また遊びにきますね♪

投稿: maxim | 2006年11月 2日 (木) 23時02分

maximさん、こんばんは。
綾辻さんの文章は、私に合っているみたいで
自分でも驚くほどのペースで読めました!
ホントにとっても楽しかったです。
途中、感情移入しすぎて、泣きそうになったり
切なくて苦しくて発狂しそうになったりしたので
ここら辺で、浅田次郎作品を読もうと思います。

浅田次郎作品、読んだら、ぜひ感想談議致しましょう♪
この方の作品に出会えなかったら、もしかしたら
私は生きていなかったかもしれません。こうして
maximさんと言葉を交わすこともなかったのかも。
全ての要因に感謝し、また、ブログを見て下さりコメントを
送って下さったmaximさんに本当に心から感謝します。
ありがとうございます。これからも、仲良く、楽しく
おしゃべりしましょうね♪よろしくお願い致します。

森博嗣さんっていうと、シータとかファイとか
ギリシャ記号シリーズの方でしょうか?
タイトルはいつもランキング上位にあるので
気になっていましたが・・・要チェックですね?

投稿: 菜ノ花 | 2006年11月 3日 (金) 21時26分

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