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青の炎(読中ログ)

まだ100ページくらいしか読んでないのですが、既に感想が

溢れてきてますので、思ったことを書き留めておきたいと思います。

内容の前に、貴志祐介作品の読歴を少し。始めて手に取ったのは

10年くらい前「黒い家」だったと思います。今ではワイドショーや

ミステリードラマでおなじみ(?)の『保険金殺人』という単語ですが

当時はそんなものは無く(あったとすれば、ヒ素カレー事件くらい?)

相当な衝撃を受けました。そして、映画の大竹しのぶさんの名演技。

ホントにものすごい女優さんですね。浅田作品の慈母マリアのような

女性から、保険金の為に悪意とか殺意とかではなく、必要なこととして

人を殺傷できる女の役まで、ホント見事に演じきりますね・・・。

その後「クリムゾンの迷宮」「ISOLA」などを読んで、私はその辺から

本格的に現代ミステリーにハマっていったんだと思います。

青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介
税込価格 : \700 (本体 : \667)
サイズ : 文庫 / 495p
ISBN : 4-04-197906-4
発行年月 : 2002.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

主人公、秀一が抱える想い。母と妹を守りたい。その為に、あの男を

消してしまいたい。その為に、犯罪を犯すことには躊躇いは無いけど

犯罪が露見し、自分が捕まってしまえば、少年犯罪としてマスコミに叩かれ

母も妹も明るく生きていけない。--それでは意味が無い。では

どうすれば完全犯罪は成り立つのか、悩む、調べる、計画を練る。

少しずつ、実行に近づいていく・・・。静かで高温の青い炎を胸に抱き。

--こういう想いを抱えている人は多いんじゃないかと思いました。

私も実際に、想像したことはあります。考えるだけなら犯罪にならない。

実行しても失敗すれば犯罪にはならない。この本の発行当時なら

実行して成功して露見しても、少年法に守られて本人は裁かれない。

社会的には、当人も家族も苦しむ目には遭うのだけど、少なくとも

日本の中で生活することには何の問題もない。・・・法律上は。

私の場合は、他者を亡き者にすることは考えませんでした。

自分を殺すことをせっせと考えました。もちろん過去のことです。

今思えば、それは現実から逃げることであり、弱かったのだと分かる。

けれど追いつめられた場合、そこにしか逃げ道が無いのなら

そこに駆け込むでしょう。他にも出口はあったのかもしれない。

けれど、誰のことも信じられなくて、自分のことも信じられなくて

そしたら、死ぬのが一番楽なんです。でも、秀一には守らなきゃいけない

家族がいる。二人の未来を守るために、せっせと計画を練る・・・。

青い炎。高温すぎて熱さが分からないほどの、冷酷な炎。どういう手段を

選ぶのか、どういう未来が待っているのか、心して読みたいと思います。

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