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東京下町殺人慕色(ネタバレ)

最後に「1990年4月カッパノベルズ刊」とありました。14年ではなくて

16年前の小説なんですね。警視庁捜査一課のお父さんと、中学1年の

少年の事件簿。・・・16年前に13歳。私、順君とピッタリ同い年です♪

そういうつもりで読んでいたわけじゃないのですが、順君と慎ちゃんの

言動は、とっても近しいものを感じました。同い年なのに、同じ学校で

学んでいるのに、不思議な程、同じ日本語が通じない人がいる・・・。

社会に出てからは、年齢も、育った環境も、教育も、経験も違うのだから

それは当たり前のことだと納得できましたが、たかだか十数年

その半分を義務教育の中で生きてきた同じ子供同士で、どうして

こんなにも言葉や気持ちが伝わらないのだろうと、不思議でした。

・・・まぁ、そういう問題は、答えがあるようなものじゃないですが・・・。

東京下町殺人暮色 (光文社文庫)
宮部 みゆき
税込価格 : \540 (本体 : \514)
出版 : 光文社
サイズ : 文庫 / 303p
ISBN : 4-334-71944-9
発行年月 : 1994.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

この物語、確かに読むのは2度目だったみたいで、途中から最終的な

犯人は分かっていたのですが、事件の中身が全く思い出せなくて

どう繋がるんだった?と、かえって混乱してしまいました(笑)

少年探偵団の魅力より、家政婦の経験と勘と情報量を活かした

事件簿の方が、おもしろく感じられるのは年のせいでしょうか。

でも、足とパワーが足りないので、少年探偵+家政婦さんで

バランスが取れるのかもしれませんね。15、6年前のミステリーの

色が濃かったです。自動車電話にポケベル、まだ甘かった少年法。

でも、順のお父さんが語った言葉は、今の少年にも、大人にも

通じる言葉だと思いました。「想像力が足りない」って。

誰かを刺したらどうなるか。その人は?その人の家族は?

自分は?自分の家族は?他殺だけじゃなくて、自殺も含めて。

不運な出会いと利欲が辿った事件が、子を守りたい親によって

マスコミと世論と若者の欲を利用する「劇場型犯罪」に仕立て

あげられた、ミステリーとしては見事な作品でした。でも

人間感情としては、あまりスッキリしない、やるせない物語でした。

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