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青の炎(ネタバレ)

最後150ページは止まらなくなって、布団の中で読みふけりました。

ホントに充実した読書の秋になってます♪お風呂場に持ち込む本は

濡れても後悔しないよう、全部古本です。映画版の装丁本が100円

通常版は300円。中身は違わないと思うのだけど、古本屋さんの事情で

色々わけているのでしょうね。定価は700円ですので、とても助かってます♪

二つの犯行を終えた秀一の心は、どんどん視界が狭くなって

未来がなくなって、死に向かっているような感覚でした。

期末テストが終わって刑事さんが来て、怖かったのも

ほっとしたのも本当の気持ちだと思います。警察から一度

家に帰った時には、もう自殺を決めていたんじゃないかな。

そうでなければ、秀一ほど頭のいい子がマスコミに噛みつくとは

思えない。それがどう扱われるか、考えないわけがない。

ああやって怖いキレた少年だ、と自分だけを悪人にすることで

残る母と妹も「被害者」にしたかったんじゃないかと思うのです。

まかり間違っても、共犯や教唆の疑いが絶対かからないように。

・・・と言っても、秀一以外は、曽根が末期ガンであることを

知っていたわけだから、母の言うとおり「もう少し」待つだけで

終わることを分かっていたんでしょうね。あぁ・・・これから今から

母・友子の苦しみが始まるんですね。自分の言葉が足りなかった

せいで、隠し事を続けたせいで、息子が一人で全部引き受けてしまった。

それでも、娘がいるから、強く生きていけると秀一は信じたんでしょう。

いえ、あの最後の自殺も飛び込んだ、で終わっただけで、本当に

秀一が死ねたのかも分からない。意識は途切れ、植物状態になって

身体は生きているのかもしれないし、あるいは全然無事に助かって

彼にとっては本当の生き地獄が始まるのかもしれない。青の炎は消えた。

この裏事情を全部知った時、私が許せなかったのは友子一人でした。

この人がどんな理由があっても、ちゃんと社会的に立ち回っていれば

何も起きなかった。別れる時に、確実に二人の親権を握っていれば

乗り込まれても脅されても、行政や司法の手続きによって勝てた。

それだけじゃない、秀一の祖父母が財産かけて守ってくれた大事な

跡取りを恩を仇で返すように無くしてしまった。死ぬしかなかった人への

最後の温情だったのかもしれない。でも、同時に息子の未来も

無くしてしまった。自分にとって何が一番大事なのか、彼女は

順序付けが出来ていなかった、甘かったのだと思います。

・・・と、家族を守りたかった秀一を擁護するために

私は全部、誰かのせいにしたいだけなのかもしれません。

--さて、次はお久しぶりに、浅田次郎作品です♪

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コメント

こんにちは~!お久しぶりです。菜の花さんお元気ですか?
先日は、コメントありがとうございました!
実は、小中学校が一緒だった、決して友人ではなかった
人物からの嫌がらせコメントに辟易して
更新をサボっておりました!(告白)
しかし、こんな事にめげてはいかんと思いました。
受け入れられない人物でも、なにか私が学ぶものや
反省すべき点はあるだろうと、頑張って考えてみました(笑)
ということで、これからも遊びに来させていただきますので
末永くよろしくお願いします。

中原の虹どうでした???
もちろん、文庫ではないのですよね???
これは読みたいので、ハードカバーで買っちゃおうかな???
チュンルンの賢さと勇気と強さにまた救われたいベリーです。

投稿: ベリー | 2006年10月15日 (日) 00時13分

こんばんは、ベリー夫人。次郎さんの新刊は私も
未だ読んでないのですが、出版社のHPで冒頭
数ページが立ち読みできまして、読んでみたら
・・・本当に、続編にふさわしい冒頭でした!
ハードカバーのまだ1巻ですから、焦ることはないと
思いつつ、そう遠くないうちに買うと思います♪
http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/chugen/

事情も知らず、焦らせるようなコメントを
書きまして申し訳ありませんでした。
心が落ち着くまでゆっくりして下さい。待ってます。

ネット上のいわゆる「放火」は、人の心に何というか
質量の無い重みを残すんです。これが会社で実際に
発生したときは、地獄でした。どこから送信されたか
分からないメールで「○○は××と不倫してる」とか
送られてくるわけです。○○も××も他もみんな仲間たち。
PCの管理が厳しくなり、監視カメラが付けられ
しまいにはPCを使って何をしたか全てスパイソフトで
監視されるようになり、不振感で半数が辞めました。
ドラマみたいでしょう?一生、忘れられない出来事です。
残しておくのは嫌だし苦痛だとは思いますが、コメントの
履歴か印刷したものを取っておく。心痛をうけたなら
しかるべき機関に相談の履歴を残しておく。完璧なのは
医者の診断書(PTSD)と病院の領収書です。
これを握っていれば、最悪、訴訟を起こすことができます。
私も最初に会社でやられたときは、どうにも怖くて
「ゴミ箱→削除」してたんですが、先輩たちが、見事に
全部印刷して証拠を我が手に握っているのをみて
「強い・・・」と思いました、感心しました・・・。

投稿: 菜ノ花 | 2006年10月15日 (日) 23時36分

なるほどぉ~~~!
それは強いですねっ!
思いもつかなかった、そういう切り口。
それにしても、PCは便利な道具なのに
どうして悪用したり、自分のストレスのはけ口なんかに
使っちゃうんでしょうね?
私は全く頭の回転が低速なので、そのように負のパワーに
即座に転換できる方々の心理が全くわかりません(涙)
とてもいい話とは言えない出来事だったので
お話しするのがためらわれたのですけど
菜の花さんにお話して、良かったです。
賢い妙案ありがとうございました。
これからもボチボチ更新しますので、
是非ぜひ遊びに来てください。

投稿: ベリー | 2006年10月17日 (火) 13時29分

私も悩みました。こうして良い出会い、経験、知識が
得られる、すんばらしい魔法のようなツールを、何故
自分の手で「悪しき手段」に変換できるのだろうと。
そんなことをしたら、法律とか警察が乗り込んできて
どんどん首をしめることになるのは目に見えてるのに。
法律が無いのが悪いとか、警察が取り締まらないのが
悪いとか、言うんだろうか。・・・言うんでしょうね。

こういう経験をして思ったことは、オタクとか
ひきこもりとか、ニートとか呼ばれ、PCにかじりついて
生活してる人たちは、そんな悪意に毎日ぶつかって
戦って、しりぞけて、或いは自分も攻撃したりして
意外にも、強い根性を持ってるんじゃないかと感じました。
そのエネルギー、ぜひ社会で半分でいいから使って
お金稼いで、自分の世界を広げて欲しいと思うんですが
彼らにとっては、外の世界の方が怖いんですよね。
家の中にいたって、死ぬときは死ぬし、だったら
後悔の無いよう生きるため、自分の為
稼いだ方がいいと私は思うんですけどね。

なんて、私もブログに書けるようになるまで3年以上
かかりました。憎むことで心のバランスを取ってる
こともあると思います。無理に、許さなくてもいい。
生き霊飛ばすほど憎んで、そうするうちに
少しずつ薄らいでいくのを待っていいと思います。
たくさん本を読んで、日々小さな幸せを発掘して
平和に健康に楽しく、ブログを綴っていきましょう♪

投稿: 菜ノ花 | 2006年10月18日 (水) 17時44分

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