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水車館の殺人(読中ログ)

現在地点140ページ付近です。過去と現在、折り返しながら同時進行。

小説として、とても良く考えた作りですね。でも「十角館」読後直ぐなので

ミステリースイッチと言うか、違和感スイッチがバッチリ入っておりますよ。

うふふ、もう2つくらい、つっこみどころは見えてきたと思います。


今回は、陸の上の孤島。誰も好きこのんでやってこないような山奥の

小さなお城のような水車館(発電可)。人と会わないようにひっそり

暮らす主人と、妻、執事、家政婦。過去は、古くからの知人も滞在中。

そこに例年通り4人の客が、集まってきたところで、嵐が起こり道が

崩れ、館は孤立してしまう。そこで第1の事件が発生。家政婦が塔の

2階から転落、水路に落ち、嵐の中流されていってしまう。(多数目撃)

現在では、ちゃっかり客人に収まった島田のペースに乗せられて

皆、1年前の回想を始める。何が起こったのか?不振な点はなかったか?


つっこみどころ1つ目は館の主。彼が過去と現在では別人かな?

歩けない人が歩ける人に成り代わることは出来ないけど

歩ける人が歩けない人を演じることは、注意していれば可能。

でも、この程度のことは綾辻さんも読者に推測されると予測済み

でしょうから、もう1点の方ですね。言葉にできませんが

人に関して、不自然な感じがあります。そこに居る人にとっては

当たり前だから説明する必要がないことだけど、読者にとっては

「何故?」とひっかかることだと思うのですが、何でしょうね。

自分でも言葉に出来ない、視界の端っこ、脳の片隅にフックで

何かひっかかってる感じです。幼妻かしら。執事?家政婦?

人の距離でしょうか。主人と幼妻の距離、主人と知人たちの距離。

やはり、幻の大作に関わることでしょうか。読んでるときは

けっこう掴めてる気がしてるんですが、離れてしまうと途端に

分からなくなってしまいますね~。年かなぁ(笑)いざ!DS脳活性。


綾辻作品既読履歴->十角館(読中ログ1読中ログ2ネタバレ

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月9♪のだめカンタービレ#3

コメディドラマだから許される……とは思うけど、今回はちょっと

問題な点が多くて。セクハラ、パワハラ、暴力、暴言、貧富格差。

次、指揮科の彼が「袖の下(現金)」やったらホントにヤバイんじゃ。

コミックの中のコメディでは笑って許されても、月9ではギリギリかも。


玉木君の千秋、竹中さんのシュトレーゼマン、ホントに彼ら二人は

指揮棒の振り方まで、役を掴んでいますね。オケを真正面にして

よく通る千秋の怒声がステキでした~。声優さんでも生きていけそう

だけど、舞台役者さんでも食べていけそうだねぇ。クラシック演劇で

王子様な玉木君も見てみたいよ~な……私の頭ものだめ級の

妄想が出来るようになってきたみたいです。千秋とのだめの距離は

飛ばされる→殴られる→素手で首を絞められると、だんだん近距離に。


上野樹里ちゃんの、不思議生命体ぶりは見事ですね~。

今はまだピアノからは離れていますが、ここから少しずつ

駆りたてる衝動や触発される音を得ていくんでしょうね。

彼女の夢「保育士」が少しずつ変わっていく、誰の為に?何の為に?

その辺が、不思議生命体のだめを演じる上野樹里ちゃんの

女優としての、見せどころになるかもしれませんね。楽しみです。

次は、クラシックコメディ?と疑いたくなる「おこた夜話」です(笑)


余談その1:「ロミオとジュリエット」の重い一節が流れる度に

「ソフトバンク予想外割引」が頭をよぎりました。私の頭がCMに

侵略されているのかソフトバンクの戦略に圧倒されているのか(笑)

余談その2:「消臭プラグ」もしかして、これも連続ドラマCM?

安かったのでドラッグストアで買ってみました。こいつ使えます☆


フジTV公式ホームページ->のだめカンタービレ

ドラマ感想->1話2話、3話

コミック感想->13巻14巻15巻16巻

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亡国のイージス

週末3日、すんばらしい映画とドラマが続いてくれて、今日はもう

「のだめカンタービレ」だし、その次は「僕の歩く道」で、とても

TVライフが充実しております。この辺で、20インチでいいから

液晶TVが欲しいものです。97年製のモノラル20インチです。


亡国のイージス上(講談社文庫)
福井 晴敏
税込価格 : \730 (本体 : \695)
出版 : 講談社
サイズ : 文庫 / 552p
ISBN : 4-06-273493-1
発行年月 : 2002.7
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス


福井さんの「亡国のイージス」「終戦のローレライ」この二つは

時間さえあれば前々から読みたいと思っている作品でした。

麻生さんの「宣戦布告」(既読)と福井さんの「亡国のイージス」は

ちょうど日韓友好として、日本と韓国の文化交流が盛んになり

韓国を通して、北△鮮の情報が、日本に伝わるようになった頃

その驚異と、日本の中にある火種を指摘した、痛烈な2作品として

注目を浴びました。物語は「火種」を巡る攻防から、日本人らしい

心意気を描いています。「撃たれる前に撃たなきゃ殺される」

それは当たり前「それでも考えて撃て」というのが、日本人らしいと

思いました。自衛隊の中にあるジレンマ、軍隊を持つことへの恐怖。


そういう葛藤を、憲法第九条は抱えている。そう作られた。

この問題を、未来永劫に渡って、たくさんの人が考えるように。

私たちはロボットじゃない。悩んで迷って考えて、自分で選ぶ。

正しい答えなんて、分からない。でも、家族や知人を守るため

平和を守るため、悩むことを辞めない心を持ち続けなきゃいけない。

これって「撃たれる前に撃て」より、ずっとずっと難しいことですよね。


->亡国のイージス・総合サイト

↑予告編ムービーがそれだけでカッコイイです♪

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十角館の殺人(ネタバレ)

<-読中ログ1読中ログ2

まんまとやられました。騙されまい、気をつけて読もうとメモに

書き出したことまで綾辻さんに見透かされていたかのようです。


十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻 行人
税込価格 : \620 (本体 : \590)
出版 : 講談社
サイズ : 文庫 / 375p
ISBN : 4-06-184979-4
発行年月 : 1991.9
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス


「角島チーム」と「本土チーム」と分けて考えていたために

ミス研メンバー=9人と勝手に考えてしまっていたわけです。

メモを作るなら、もっと緻密なメモでなくてはいけなかった。

せめて午前、午後のメンバー配置を書いていれば、島の外から

来た外部犯という説が出たときに、角島チームと本土チーム

どちらの動きも見ていた読者には、その可能性は見えるはず。

あとは、何故、角島チームが愛称でしか呼び合わないのか

お互いを呼ぶときだけでなく、地の文章まで徹底してあることに

もちょっと注意をするべきでした。それどころか、ニックネーム

命名に頭が向いてしまって、江南=ドイル、守須=ルブラン

と、いつのまにか島田さんにも、うまく乗せられていました。


終わりまで読んでみると、単純に準備を努めたヴァンがあやしくて

アリバイ作りの為に、絵まで用意していた守須が、完璧過ぎる。

彼自身も語ったように「そこまでして果たしたい復讐の原動力」は

まるで人ではない怪物のようで、おそろしかった。けれど、そんな

自分を冷静に見、告発文を書いて自然に審判を委ねる心もあった。

最後は、それが自分の手に戻るのだけど、それを子供に委ねる。

それは審判の硝子ボトルだから、握りつぶすことはできなかった。

復讐は終わって、苦しさと、悲しさと、取り戻せない心と、何より

たぶん、彼らの遺族にあってしまったから、彼らの憎悪を受ける

義務と覚悟を持っていたから。そうだよね・・・千織に対して

それほどの心を持っていたから、復讐をしなくてはいけないと

思いたったんだよね。でも、でも、本当はどうだったんだろう

何があったんだろう、守須と江南が居合わせなかった、三次会。

先に帰ってしまったこと、帰るとき彼女を一緒に連れ出さなかったこと

後悔したことでしょう。自分を憎んだでしょう。一緒に外に出れば二人の

仲をあやしまれるとか、そんなことを考えていたのなら、いっそう己を

憎悪したでしょう。さっさとみんなに白状していれば、こんなことには

ならなかったのかもしれないと。--いや、いかんいかん、あんまり

気持ちを引きずられると、良くないですね。ミステリー好きの為に

書かれたミステリーなのです。真っ黒になる前に割り切ります。


綾辻作品、1作目。私の今まで読んできたミステリーと違って

必ずしも「犯人が捕まる」とか、探偵役が「刑事」や「記者」でもなく

(唯一、探偵役っぽい人が30後半の変わったお寺の三男坊)

事件として、ミステリーが暴かれて→事件解決!その後……なんて

小説ではありませんでした。というか、細かいミステリーは犯人も

独白しきれてなくて、読者に宿題を残しております……ありがとぉ。

やまいだれってなんじゃ~、名前だと思ったのに~、違うの~!?

トランプの種明かしも、ちゃんとしてくれ~、どっかでしてるのか?

ホントに綾辻さんありがとう。ミステリーをもう1回最初から読もうと

思ったのは久しぶりです。歌野晶午さんの「葉桜~」以来かも。

でも、次はさくっと「水車館の殺人」に進んでしまいます(笑)

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隔週ビーズ・アクセサリー第1号

おなじみの、デアゴスティーニのシリーズです。今まで欲しいと思ったことは

何度もありましたが、実際に手にとったのは、数年前のCD付クラシックと

このビーズアクセの創刊号だけです。教材には入ってこない必要材料を

集める為に、ちょっと時間(とお金)はかかりましたが、ようやくスタートです。

昨晩「デスノート前編」を見ながら、ペンダントトップの飾りを作成。

今日の午後、やっぱりテレビを見ながら、焦らずじっくりゆっくり

チェーン部分を作成して、トータルすると4時間くらいかかったし

ちょっといびつですが、でもそれなりに出来たと思います♪

ぶきっちょで飽きっぽい私でも、楽しくできる教材でした。

せっかく道具も揃えたことだし、続きもやってみようかなぁ。

->デアゴスティーニ・隔週ビーズアクセサリー

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DEATH NOTE(デスノート)前編

原作読んだ人にも楽しめる「やられた」感のある映画でした。

こんなにも、マジメにコミック→実写映画になった作品って

あんまりないんじゃないでしょうか。死神フルCGですが

浮かないよう、見事な出来でしたし、声優さんじゃない

役者さんの生声ってのも、良かったのかもしれません。

ひと癖もふた癖ある、中村獅童さんに池畑慎之介さん。

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藤原竜也くんっていうと、私の中では「バトルロワイヤル」の

印象が強くて、新しい世界の神になるというコミックの月とは

結びつかなかったのですが、一人でキラを演じている頃の

そう追い込まれてない余裕の感じの月、クールで良かったです。

後編の、じわじわと追い込まれていく場面は藤原くんの演技の

みせどころなのでしょう。物語も基本的には同じ流れですが

おそらく後編はけっこう変わってくるんじゃないでしょうか。

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てっきり、後編の公開前に前編のDVDが出ると思ってたので

民放での地上波放送は、すごく意外でした。映画館へ来い!って

呼ばれてるのがよく分かった。でも……決着を知ってるので

見るのが怖いというのもあります。そうじゃない結末もあるのかなぁ。

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前編が公開になったのが、半年くらい前。撮影は更に半年くらい前?

1年前の今頃は考えもしなかったけど、月=玉木宏くん、L=瑛太くん

っての、どうです?連続ドラマでやるなら、是非のだめタッグで……。

ミサ=上野樹里ちゃんも、けっこういけそうな気がしますよ。

玉木くんの神様で悪魔な表情とか見てみたい。日テレではあり得ないか~。

->映画「デスノート」公式サイト

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十角館の殺人(読中ログ2)

<-読中ログ1


現在地200ページ付近。また、情報が頭から転げ落ちてきました。

ミステリーを読むとき注意しなくてはいけないのは、誰が何を

どの地点で把握していたか。読者は当たり前ながら、通しで

様々なシーンを見ているから、みんなが同じ情報を共有している

ように思いこんでしまうことがある。でも、今は比較的楽で大体

「角島にいるメンバー」と「本土に残ったメンバー+島田」です。

「角島チーム」が時々別行動をとるときだけ、気を付ければOK。


考えるべき過去の事件は2つ。「千織の事故」と「角島の事件」

この2つについて多くの情報を握っているのが「本土チーム」

「角島チーム」は、憶測での会話はできるけど、確証は無い。

可能性だけのことを、ふと言葉にしてルルウに話してしまった

エラリィは私の目から見ても、ちょっとあやしい気がします。

でも7枚のカードの内「探偵」に一番ふさわしいのはエラリィ

だとも思う。最後まで、上手な探偵役に居て貰わなくては困る

計画であるならば、エラリィは最後まで殺せない、気がします。

皆殺しを予告されているわけではないから犯人=探偵でもいいか。

で、残りも共犯。ああ、探偵=共犯者ってのも、ありですねぇ。

そう7枚のカードですね……。本土では、怪文書が江南にも

守須にも届いていた。なのに、カードは7枚。全く別の人物に

よる別の意図のものか、外部犯+協力者(角島チーム)か。

前者かなぁ。止めて欲しいと思ってるのか、千織のお父さんで

千織を愛してた人が残りのメンバーの中にいるのかなぁ……。

そうなると、あやしいのはルルウ?同じ学部、同じ学年、だから

親友だったオルツィが、余計に許せなかった。左手には指輪?

そしてオルツィだけが、千織が角島で育ったことを知っている

可能性があったから、先に殺してしまわなくてはいけなかった?

カーは、最初から皆の不振を煽るような言動を取っていたけど

オルツィの死体を見た後では、一人まともなことを考えていた

ように見えました。ポウの「見せたくない」気持ちは分かるけど

あれは少なくとも2人が見て、確認しなきゃいけなかったと思う。

そうなるとポウもあやしくて、連鎖的にオルツィの生死もあやしい。

そうだなぁ、医学部があやしいとなると、カーの毒も倒れた後で

針でチクっとやってもいいわけだ。考えすぎ……?そういえば

その前に、エラリィがカードゲームやってたねぇ、そしてカーが

コーヒー飲みたいって言ったんだよねぇ。…やっぱり演技だった?

ポウの不審点はまだあって、そもそも千織の事故のとき、この人も

一緒にいたはずなんですよね。止めなかったんだろうか、それとも

アルコール中毒ではなくて、本当に故意の殺人だったんだろうか。

角島チームも私も、いよいよ疑心暗鬼に陥ってきました。


本土チームは、進展が有るんだか、無いんだか……。噂や

役に立たないような個人の内輪の話を聞いて回って、精神的に

疲れてる江南。島田によって、こっそり「ルブラン」の愛称を

つけられた、守須はつっこむべきじゃなかったと手を引くことに。


綾辻さんの小説は、私にとって読みやすい流れのある文章で

読むのが楽です。いつもの1割増しくらいのペースが出てると思います。

今日もバリバリ読みたいところですが……今晩は「デスノート」

明晩は「踊るレジェンド」と、見たい番組も多くて困る秋の夜長。


->読後ネタバレログ

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スキップ・ビート!(14)

女の子が男性に心射抜かれる瞬間、マンガで表されるように

マンガでも表せないような、ものすごい目の表情をしているのに

男性が女の子に心を射抜かれる瞬間、まるで凍り付いたような

ありえないような、自分で納得できないような、怖い目をする。

だから、女は男の心を誤解する。男は女の心を利用する。

そして、男も女の心を誤解する。女も男の心を利用する。


スキップ・ビート! 14 (花とゆめCOMICS)
仲村 佳樹
税込価格 : \410 (本体 : \390)
出版 : 白泉社
ISBN : 4-592-17834-3
発行年月 : 2006.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス


まだまだ新人のキョーコの周りに、大物や話題の人たちが

ぞくぞくと集まってきています。そして、不破尚までも。なんと

スタジオまでキョーコを訪ねてくる切実さ……誠実さ?

この子は、自分の中に溢れた自分の想いに耐えられなくて

いっそのこと本人にうち明けてしまいたかったんです……。

自分がスタジオに押し掛けることでキョーコや撮影スタッフの中に

迷惑や、憶測や、変な噂話などがわき上がることも考えられず。

自分が大嫌いな敦賀蓮と顔を合わせるかもしれないことより

キョーコに合わずにいられなかった。この想いに本人が気づいたら

尚の世界は変わるんでしょうね。でも「ごめん」はまだ言えない。


そうこうするうち、蓮とキョーコはプライベートでもよく電話をする

仲になり、「おやすみなさい」「おやすみ」と言い合うほど……。

ちょっと前は、会社の営業マンみたいな会話だったのにねぇ。

蓮の心をなんとか寸止めできているのは「誰かを愛する資格がない」

と思ってることと「誰かを愛さなくても、誰にも愛されなくてもいい」という

キョーコの凍った心。だからキョーコの心を揺さぶる可能性がある

尚の存在が怖い。不安で、キョーコではなく、尚の表情を見たくて

尚のシングル「プリズナー」特典DVDも見てしまう。そこにはやはり・・・。


一方、キョーコは百瀬ちゃんと「目指せ!敦賀蓮(打倒!敦賀蓮)」の

勢いで、軽井沢ロケに突入。と、そこには尚とそのライバルV.Gが

レコーディングに入っていて……。15巻、楽しみだなぁ。

感想ログ->11巻、12巻、13巻

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十角館の殺人(読中ログ)

まだ80ページくらいなんですが、書きたいことが溢れる前に

80ページで情報が頭から溢れそうになってるのでメモログです。

その前に綾辻作品について、私の読歴をば・・・。なんつって

最初の1冊です。積読本の中には、数冊未読の本が混ざっている

(はず)なのですが、何故か「最初から読みたい気持ち」があって

お預け状態になってました。ようやく手に入れた「十角館」です。


角島についたK**大ミステリー研究会のメンバー7人。

エラリィ:法学部3回生。ミス研現編集長。背の高い好青年。

カー:法学部3回生(1年浪人の為、年齢はポウと一緒)。

  しゃくれたアゴ、やまいだれ。執筆量産。アガサにふられた?

ルルウ:文学部2回生。ミス研来期編集長。童顔で丸メガネ。

ポウ:医学部4回生。ヘビースモーカー、大柄で髪もヒゲも伸び放題。

  オルツィとは幼なじみ。

アガサ:薬学部3回生。ソフト・ソパージュの長い髪。

オルツィ:文学部2回生。英文学専攻。ポウと幼なじみ。

ヴァン:理学部3回生。風邪ひき。

この島に十角館という十角形の建物があって、彼らはそこで

1週間きままに過ごす。彼らが隠したい過去の事件と、その島で

あった過去の事件は、実はちょっと繋がりがあるのだけど

メンバーはそんなことは考えもせずにいる・・・ように見える・・・。


ミス研を辞めた本土の江南(かわみなみ)の家、また島に行った7人の

家にも、時を同じくして、奇妙なワープロの手紙が届く。何か釈然と

しない思いがあり、江南が差出人(故人)の弟さんの家を訪ねると

彼にも同じような手紙が届いていて、彼はそれを島田さんという

友人に相談しているところだった。島田と江南は一緒に外に出て

喫茶店(マザーグース)で、この手紙について、推測を始める・・・。

江南:島田さんによって「コナン君」と命名(笑)細身でかなり長身。

島田:コナン君より更に細長い、一風変わった30過ぎっぽいおじさん。


80ページ現在こんなところです。東一というのが江南の電話の

かけやすかった7人のうちの1人で、男性だから5分の1。

「やまいだれ」じゃないから、4分の1。「今朝から出かけてる」という

言葉を素直に受け取ればヴァンなんですが、それは安易すぎ?

この物語は、ミステリー好きの為のミステリーに仕上げられている

のだと思います。だから読者は、十角館という珍しすぎる建築物に

なにかしら、仕掛けがあったり、思いこみ、錯覚があることに

騙されないよう、最初から私のように構えて読み始めてしまう。

そして綾辻さんは必ずそう読まれることを前提に、物語を書いている。

楽しんで読ませて頂きたいと思います♪

携帯電話どころか、パーソナルコンピュータも普及しておらず

ワープロがまだ高価だった時代の物語。私も日立の「with me」

というワープロを買って貰って、必死にティーンズ小説書いてました。

中学1年の誕生日プレゼントだったので、やっぱり16年前(笑)

ちなみに、宮部みゆきさんと綾辻行人さんは、生年月日が

まるっきり同じだそうで、奥様・小野不由美さんが一日違いだそうです。

1960年12月23、24日。本の神様のクリスマスプレゼントでしょうか。


->読中ログ2

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火10☆僕の歩く道(3)

「……おっきい」「……サンキュ」「サンキュ~」レシーブ→トス→アタック!

じゃなくてレシーブ→トス→トス?(フェイントにてツボにイン)のこのテンポ。

草なぎ君と、MEGUMIちゃんの間合いが絶妙でした~。3話はたくさん

考えることばかりで、書きたいこと有りすぎです。全部書けるかな。まず

一番大きい気がする、小日向さんのことから。ベテラン飼育員・古賀さん

1&2話を見た感じ、ありがちな偏見のある普通の人に見えたのですが

小日向さんの役がそう安易な立場であるはずがありませんでした。

園長が指摘した通り、自閉症の人が身近にいたんだと思います。

そして、おそらく偏見と戦って疲れて、今は近くにいないんじゃないかな。

もしくは、もう・・・本当にいないのかもしれない。その悲しさ辛さから

テルの未来を心配して自分のことのように怯えているのかもしれない。

妹・りなのこと。今回は幸太郎君のことがあったので、目立たなかった

けど、このくらいの年の女の子は、気分にムラがあって当たり前~。

この先ずっと、物わかりのいい良い子で有り続けるとは思えな~い。

何かありそうな気がします。カウンセラーの堀田先生のこと

加藤さんの演技があまりにあっさり過ぎる気がしてたんですが・・・

そうじゃないんですね。普段の会話をすることが彼の診察なんですね。

偏見を持たず、親身になって会話をし、プライバシーを守ってくれる人。

信頼のおける先生なんでしょうね。あとは兄夫婦とお母さんのこと

3話になって、ようやく、この家族のことが少し分かってきました。

ずっと前から二世帯住居でいるわけではなく、兄夫婦が越してきたのは

最近のことで真樹と幸太郎は、まだテルのことを良く理解できなくて

普通にとまどって、でも、馴染もうと彼らなりに努力している。


お金の問題は、自閉症の人に限ったことじゃなくて、お年寄りだったり

子供同士だったり、とても怖いことです。今回は、家族の中の話だから

大事にはならなかったのだけど、こういう問題はきっと溢れてます。

他の物なら、取られた→返したで片づいても、お金はそうはいかない。

そんな風に疑心暗鬼に神経質に考える私の方が、心の狭い人間

なのかもしれない。でも、認知症のお年寄りから、お金を巻き上げる

家政婦とか看護師のニュースを聞いてしまうと・・・。そのケースも

高額だから全国ニュースに取り上げられただけで、少額の問題は

マスコミにも警察にも取りだたされずに、流れてしまっているのでは

ないかと・・・思うのです。心配しすぎなんだろうか・・・。でも、この先

ベビーブーム世代が退職し徐々に老後を迎えて、介護福祉の問題は

今よりずっと大きくなってくるはずだから、未来が怖いと思うのです。

お金の問題、動物園の中での問題、恐怖の電話、これらの問題を

二人で乗り切った、テルと幸太郎には、ちょっと絆が見えましたね。

「セールスはお断りです」「ありがとう」「約束守ってくれてありがとう」

「怒ってない?」「怒ってないよ(笑顔)」「セールスはお断りです(笑顔)」

この単調な会話が、ものすごーく意味深くて上手だった!拍手☆


テルの自転車出勤姿がコート→トレーナーになりましたね。冬→春かな。

自転車に乗ってる草なぎ君の顔が、部屋に飾ってあるクレヨンの絵の

表情にだんだん似てきた気がします♪


フジTV公式ホームページ->僕の歩く道

感想ログ->1話2話、3話

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月9♪のだめカンタービレ#2

これほど1週間が長いと感じたのは、本当に久しぶりかもしれません。

待ち遠しかった。どうして第1話ビデオ録らなかったのか

本当に悔やんで、待って待った「のだめカンタービレ#Lesson2」♪

のだめが、上野樹里ちゃんが、飛ぶ、吹っ飛ぶ、魚も飛ぶっ!


レッスン2は「峰と真澄ちゃん登場の巻」峰は、原作に忠実で

原作が、日本編→フランス編→そしていつか国際編と移って日本に

凱旋した暁には、瑛太君のような美形に変身してるんじゃないかという

錯覚まで覚えてしまいました(笑)のだめと峰の初アンサンブル。

間違った箇所まで、狂ったテンポまでピッタリ(大笑)真澄ちゃんが

聞いていたら「気持ち悪いーーーーーっ!」と絶叫したことでしょう。

この場面、演奏した方々に拍手!ビデオ録って良かった~。見事!


原作ではいい具合に一人芝居を続ける真澄ちゃんですが、ドラマでは

キヨラという女友達を味方につけて、愛を語ります。憎悪を練ります。

「死んじゃえ委員会」ホントにね、女の子のネチネチのイジメって感じで

真澄ちゃんの精神がいかに乙女か、ドラマで初めてのだめを知った方も

男に恋いこがれる男というあり得ない変なシチュエーションを、コミカルに

すんなり受け入れられたんじゃないかと思います。のだめvs真澄ちゃん

その中で近づいてくる峰の再試験、指揮科に移ることで悩める千秋と

元鞘に収まりたいサイコ、コントとシリアスとクラシックが絶妙に絡み合う

間に、場所もノリも変幻自在に変えて合コンしまくりのミルヒーby竹中さん。

一番クラシックとかオーケストラに近い人たちが、第2話中ずっと宴会・・・。


Aオケ指揮台に上がったフジTV軽部さんと、のだめオーケストラの皆様。

せっかく、あんな舞台に上がったのに、第九第一楽章の頭ちょろっとで

・・・終わり。勿体ない。聞きたかった、撮影の皆様は聞けたのかな~。

千秋と峰のアンサンブルの前に、試験受けてた二人も、たぶん役者さん

じゃなくて、のだめオーケストラの方で、ホントの演奏だったと思うのです。

役者さん顔負けの美形でしたね~。再試験中の峰くん、左手、指だけじゃなくて

腕も動かさないと、弾いてないのがばれるで~。右手首も堅いかも。

役者さん、皆、真澄ちゃんなんか全身すげかえるわけにいかないし

必死な思いで、それっぽく見えるように練習してるんでしょうね・・・。

大事な音を掴めるように、情熱を傾ける音楽家、役者、スタッフ。

畑は違っても、その熱意は同じ。それはきっと視聴者に伝染します。


フジTV公式ホームページ→のだめカンタービレ

ドラマ感想->1話、2話

コミック感想->13巻14巻15巻16巻

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ザ・インタープリター&チャーリーとチョコレート工房

見たかったけど、映画館で見られなかった映画2本。

ようやく借りてきて、見ました。

◎ニコール・キッドマンの「ザ・インタープリター」(私好み度:★★★☆☆)

アフリカのとある国出身で、国連で同時通訳を務めるシルヴィア。

彼女が、母国の大統領の暗殺計画を聞いてしまったことから物語は

始まります。彼女が作り話をしているのじゃないか、その計画自体が

偽情報なんじゃないか・・・。たくさんの疑惑の中、バス爆破テロが発生。

そして、真実に辿り着く。--実際に国連の中で撮影された、貴重な

映画です。終始こわばった表情のN・キッドマンの演技力が素晴らしい。

最後に「母国に帰るのだもの」という晴れた表情が印象的でした♪

◎ジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工房」(私好み度:★★☆☆☆)

日本にもこういう、教訓というか、しっぺ返し、反面教師のような昔話は

たくさんあって、もっと痛烈で、子供心にもホントにハッピーエンド???

と、首をかしげたり、怖くて眠れなかったり、もっと豪快でした。だから

映画のスケールの大きさに対して、あまりにも、因果応報の部分が

コミカルで、あっけなさすぎて、やるならもっと切り口を鋭くして欲しかった

ように感じました。夢を追うことで、愛を失ったチャーリーの心情も

遠くて、まるで「彼だけが幸せになった」みたいな終わり方はイマイチ。

それまで愛を知らなかった青年(?)の損失が、どれほどのものかを

もう少し描いて欲しかったように思います。・・・原作本には、きっと

しっかり描いてあると思うのです・・・。読みたいけど、積ん読本の厚さが

ちょっと半端じゃなくなってきたので、新しく買うのはしばらく後になりそう。

いや、だがしかし、浅田次郎さんの「中原の虹」は初版のうちに買います!

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東京下町殺人慕色(ネタバレ)

最後に「1990年4月カッパノベルズ刊」とありました。14年ではなくて

16年前の小説なんですね。警視庁捜査一課のお父さんと、中学1年の

少年の事件簿。・・・16年前に13歳。私、順君とピッタリ同い年です♪

そういうつもりで読んでいたわけじゃないのですが、順君と慎ちゃんの

言動は、とっても近しいものを感じました。同い年なのに、同じ学校で

学んでいるのに、不思議な程、同じ日本語が通じない人がいる・・・。

社会に出てからは、年齢も、育った環境も、教育も、経験も違うのだから

それは当たり前のことだと納得できましたが、たかだか十数年

その半分を義務教育の中で生きてきた同じ子供同士で、どうして

こんなにも言葉や気持ちが伝わらないのだろうと、不思議でした。

・・・まぁ、そういう問題は、答えがあるようなものじゃないですが・・・。

東京下町殺人暮色 (光文社文庫)
宮部 みゆき
税込価格 : \540 (本体 : \514)
出版 : 光文社
サイズ : 文庫 / 303p
ISBN : 4-334-71944-9
発行年月 : 1994.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

この物語、確かに読むのは2度目だったみたいで、途中から最終的な

犯人は分かっていたのですが、事件の中身が全く思い出せなくて

どう繋がるんだった?と、かえって混乱してしまいました(笑)

少年探偵団の魅力より、家政婦の経験と勘と情報量を活かした

事件簿の方が、おもしろく感じられるのは年のせいでしょうか。

でも、足とパワーが足りないので、少年探偵+家政婦さんで

バランスが取れるのかもしれませんね。15、6年前のミステリーの

色が濃かったです。自動車電話にポケベル、まだ甘かった少年法。

でも、順のお父さんが語った言葉は、今の少年にも、大人にも

通じる言葉だと思いました。「想像力が足りない」って。

誰かを刺したらどうなるか。その人は?その人の家族は?

自分は?自分の家族は?他殺だけじゃなくて、自殺も含めて。

不運な出会いと利欲が辿った事件が、子を守りたい親によって

マスコミと世論と若者の欲を利用する「劇場型犯罪」に仕立て

あげられた、ミステリーとしては見事な作品でした。でも

人間感情としては、あまりスッキリしない、やるせない物語でした。

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東京下町殺人暮色(読中ログ)

12年前の作品ですか~。今の東京の下町だと思って読んでは

いけませんね。古本屋さんで、裏のあらすじを読んで「未読」と

思って買ったんですが・・・、なんとなく読み覚えがあるかも・・・。

ミステリーの内容の方は、全く覚えてないのですが、家政婦の

おばあちゃんの方が、記憶に残っていました。漬け物石が気に

入らないから、いつか自分の家から持ってくる、っていうセリフ。

警視庁捜査一課のお父さんと子供の父子家庭シリーズではなくて

家政婦シリーズであれば、別の作品ですが、たぶん読んだ本。

だけど、覚えてないってことは、ミステリーの方はあんまり・・・?

でもまぁ、覚えてないなら、それはそれで新しい作品として

楽しんで読みましょう~♪そして、今度はちゃんとブログに記録を

残しておくので、きっと忘れないでしょう。たぶん、5年くらい前

半ひきこもりで状態になって、家から出られなくなってた頃に

やることなくて読んでた大量の本の中の一冊だと思います。

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椿山課長の七日間(ネタバレ2)

ネタバレの続き

「青の炎」を読んでる時は、1つの犯行が終わっても、半分の厚さが

残っていることが不気味でしたが、「椿山課長~」は、残りページが

あまりにも少なくて、これで全部片づくのかと、不安でした。

人の人生、文庫一冊で片づくはずがないんです。もちろん溢れる。

溢れた部分を、こうやって考えるのも読書の内なのだと思います。

いえ、もちろん、浅田作品はしっかり、まとまって、片づいています。

椿山課長の七日間/浅田 次郎
税込価格 : \1,575 (本体 : \1,500)
出版 : 朝日新聞社
サイズ : 四六判 / 378p
ISBN : 4-02-257786-X
発行年月 : 2002.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

一番書きたかったのは、知子姉さんのことです。・・姉さん、姉御

っていうか、女曹長って感じかしらん。椿山さんも復唱していたけど

彼女のセリフは素晴らしかった。「世の中100ある恋のうち、99は

自分のための恋。残る1つが本当の恋。相手のことを思う恋。

その為なら、自分の心など壊れてもいい想い。それが恋なのだ」と。

だから、彼女に何も悔いはない。悔いがあるとすれば、椿山さんに

「死にきれない」と思って、仮の身体を借りて現世に舞い戻ってくる

くらいの後悔を抱かせたまま、死なせてしまったことだと思います。

「献杯」という、彼女の告白で綴られる章は、それだけで胸が

締め付けられるほど熱くて、苦しくて、でも彼女に悔いはないのだと

いう確かな意志が感じられるのも事実で、だから椿や読み手が

悲しんだり同情する必要もないのだと、はっきりと指し示してくれる

知子のその気質が、ものすごく暖かくて、強くて、こういう人が

世の中の「お母さん」なんだろうなぁと思いました。言い方は悪い

かもしれないけど、一緒に暮らしてなくても、入籍してなくても

椿山さんが死んだことで未亡人になったのは、妻じゃなくて知子の

方なのかもしれないと感じました。彼女が自分で言うように

本当の恋が100に1つだとしたら、もう彼女には本当の恋はない。

裏を返すと、もしかしたら、奥さんにとって、本当の恋は嶋田さん

だったのかもしれない、とも思うのです。遠くない未来、奥さんと

嶋田さんは再婚するでしょう。それは、社会的に色々と波風を

受ける入籍であり、陽ちゃんに受け入れられるか心配な面もあり

「元鞘おさまって、万々歳」の図ではないんです。陽ちゃんのこと

なら、おじいちゃんにしっかり教育を受けているので心配は無い

のだけど、陽ちゃん自身が心配ないのと、本当の両親が心配

している事実は、違うものなので、本当に3人の心が咬み合うのは

難しい部分だと思います。そして、色々思うことはあったにしろ

愛していた妻と、大事な息子を守ってくれる人が7日間のうちに

みつけられたのなら、椿山さんだって、例え今は納得できなくても

きっと良かったのだと思います。椿山さんは、SACでお父さんにも

逢えたし、本当にまっ白になって天に昇っていけることでしょう。

でも、知子さんは違う。せっかく「スウィートホーム」と思って買った

マンションを手放そうと思ってた矢先に「未亡人」になってしまった。

幸せな図をずっと見せつけていてくれたなら、それで良かったのに。

奥さんが元鞘に収まって、陽ちゃんと3人で幸せになる姿を

見ることになる。彼女ほど人格の出来た人なら「それもありよね」と

受け入れそうな気もするんだけど、100ある恋のうち、本物の

1つの恋だったのなら・・・。いや、だからこそ、椿山さんが愛した

家族も、愛せるのが、時計宝飾課佐伯知子係長なのでしょうね。

浅田作品、私にまた数ランク上の女の姿を教えてくれました!

ありがとう!・・・そうそう、TVで「地下鉄(メトロ)に乗って」の映画

予告が流れていますが、タイムスリップ物は読んだ記憶がありません。

読んだと思ったのは別の作品だったようです。レッツゴー古本屋!

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椿山課長の七日間(ネタバレ)

私の予想なんか、浅田次郎さんの作品の中では、おはじきのように

パチンとはじかれて飛んでいってしまう程度のものでした。いえ、もう

そりゃ、おはじきにも失礼ってくらい、安易な想像でございました。

雄ちゃんの両親は、椿山課長と知子さんじゃないかと思ったんです。

・・・ごめんなさい、あんまり安易な例えでした。

この作品の中で「おはじき」なんて言葉を使うと、違う物になりますね。

因縁があったのは、どっちかというと、武田親分と雄ちゃんの方で

それにしても直結ではなくて、当人たちはSACに戻って別れるまで

本当に何も知らなかったんでしょう。武田親分は、椿山お父さんから

下行きの長いエスカレーターでお話を聞いているかもしれませんね。

椿山さん自身は、死にきれない未練があって現世に戻ったんだけど

そこで見たのは、自分の人生が、実はけっこう波瀾万丈だった真実と、

だけど、よくよく思い返してみると、父や知子、妻や子、そして会社の

みんなに支えられた、悔いのない真っ直ぐな人生だったと思い当たる。

デパートのとんでもない数値のバーゲン売り上げ目標を、最初の

4日間で110%越え、おそらく最終日には150%いくでしょう。

嶋田さんの「弔い合戦」という言葉が、とても意味のあるセリフでした。

妻と不倫の関係にあり、部下でもあった彼の言葉には、彼にしか

分からない、言えない、その苦悩が込められていると思います。

・・・陽ちゃんのこともあるし、私が察するには、余りあります。

合戦の敵というなら、大手デパートなんでしょうけど、この場合は

無理難題な売り上げ目標金額が敵だったんじゃないかと思うのです。

誰が見ても、人がいいばっかりの椿山課長の「過労死」なんだから。

職員、パート、メーカー担当者が、お通夜や葬儀より目に見える形で

見せることは出来なくても、心を返したかった。7日過ぎたら椿山課長の

おうちは献花とお線香の香りで、いっぱいになるほど、報告の人が

次から次に来るんじゃないかと思います。知子さんも言っていたけど

デパートというより、戦場という感じを受けました。それだけみんなが

本気で戦っているということなんだけど、それに比べたら、今時の

任侠世界の親分たちの方が、なんか勢いに欠けるというか・・・。

3人が3人とも、同じヒットマンに依頼して、それぞれを殺そうとした

なんて、ギャグマンガですか。でも、自分たちの手で殺すことだけは

できなかった、その苦悩だけは、汲んでおきます。普通のカタギはね

殺したいほど憎たらしくても、本当にお金払って殺したりしないの。

せいぜい無意識下で生き霊を飛ばす程度。普通の心を磨きやがれ。

(最近、学生が友達に母親の殺人を依頼した事件もありましたが・・・)

そのとばっちりを受けて死んでしまった武田の親分は、自分の

養い子たちの顔を見ながら、親分たちに話を聞いて回って

最後に大事な子供を殺人者にしないために、規則を破る。3つ全部。

人にとって死ぬことは怖いことだけど、SACにとって同じくらい

怖いことは、下行きのエスカレーターなんでしょうね。だから

マヤちゃんが何度脅しても、武田親分は最初から怖くはなかった。

雄ちゃんは、自分だけが幸せになることに罪の意識を感じていて

「こわいことになる」より、大事な陽ちゃんやおじいちゃんに

ウソをつくことの方が嫌で、全部話して、お父さんとお母さんに

「ごめんなさい、ありがとう」を言うことができた。その対面に

心血注いで、陽ちゃんにも「恨むな、憎むな、感謝しろ」と教えて

椿山お父さんも天に召される。それどころか、SACに戻った

雄ちゃんを救うために、また走り出す。世の中の不幸どころか

陰界の不幸まで全部自分の責任として、背負って下りていく。

最後まで、最後の後まで、妻を愛してると言えなかったことだけを

後悔して、息子に託して。・・・一番書きたかったことを、実は

まだ書いてないのに、こんなに長くなってしまいました。→続く!

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火10☆僕の歩く道(2)

「チクってんじゃねぇよ」テルの最後のつっこみのタイミングが実に

見事で、泣くところか笑うところか、いや、感動のシーンのはず!

とか、この一言のおかげで一人で百面相しちゃいました~。

フジTVのドラマページに、テルが都子に宛てた手紙が載ってます。

-->http://www.ktv.co.jp/bokumichi/

何かがきっかけがあって、テルは毎日書いているんだと思います。

読んでみると分かりますが、私たちが親しい人に書くだろうこと

会社で辛かったこと、今ストレスになっていること、テルは誰かに

そのストレスをうち明けて、己の心を軽くする術を知らないんですね。

「チクってんじゃねぇよ」はホントにただ、意味を知りたかっただけで

それを言われたことをチクるつもりでは、なかったんですけど

結果、そういうことになってしまって、でも、それを読んだ都子も

意味を聞かれた妹も、三浦さんを責めるようなことは言わない。

言いそうなのが、テルのお兄さんかな。猛烈に抗議しそうです。

テルの家族のこと。自分が先に死ぬことを覚悟して、なんとか

テルに生きる道を示したいお母さん、家の状況は分かっていても

自分のことをちょっとは心配して欲しい妹。家族のこと分かっていて

いずれ自分がテルを面倒みることも覚悟しているお兄さん。

子供の為にスパルタ教育をするママに、ストレスを抱える子供。

今現実に、ありがちな図、あり得る図、だろうなぁと思います。

何が正しくて、間違いか、誰にも分からない。結果は定まってない。

動物園でも、これからたくさんの問題にぶつかっていくでしょう。

妹・リナ役の本仮屋ユイカちゃんが、成長したのか、化けたのか

全くスウィングガールズの彼女とは、朝ドラの彼女とは見えなくて

ビックリです。当たり前にありそうなドラマが一番難しいのだと思う。

役者さんにも、スタッフさんにも厳しい物語なのかもしれません。

感想ログ->1話、2話

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椿山課長の七日間(読中ログ2)

お風呂に入りながら、この本にピッタリの音楽が思い当たってしまって

くるくるエンドレスで回っております。「おらは死んじまっただ~」という

アレです♪この小説ってね、一時期流行った「よみがえり」系のはず

なんですよ。なのに、感動モノでも、恐怖モノでも、癒し系でもなく

完璧なコメディなんです。もちろん、浅田次郎作品ですから癒しも

恐怖も、感動も、任侠も、全部織り込んでくるとは思いますが。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)
浅田 次郎
税込価格 : \630 (本体 : \600)
出版 : 朝日新聞社
サイズ : 文庫 / 405p
ISBN : 4-02-264352-8
発行年月 : 2005.9
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

現在地点は、300ページくらいです。椿山さんと雄ちゃんの関係は

なんとなく、最初に予感した通りなんじゃないかと思いますが、任侠の

親分だけは、どう関わってくるか分からない・・・。彼の話がどう絡むのか

生前から実は繋がりのあった人なのか、全く読めません・・・。

あ、でも、たぶんコーヒー屋さんは分かりました。この方が、椿山さんと

知子さんの間柄を監察していた調査員さんじゃないでしょうか。もちろん

二人だけじゃなくて、ここに通う人たちの人生を見ているんでしょうけど。

そう思うと、他の調査員さんたちのことも、なんとなく見えてきますよね。

クラブのママ、タバコ屋のおばちゃん、おでん屋のオヤジ、とかね。

テレフォン・アドバイザーのマヤさんも、オフを返上して3人の姿を

おいかけてくれている。ちょっと皮肉も言ったり、電話叩き切ったり

仕事の愚痴をこぼしたり、現世のOLと変わりませんねぇ。もし、本当に

SACのような機関があるのだとしたら、「死」は怖くないかもしれません。

「これで死ぬ!」っていう瞬間の真っ暗な恐怖は薄れるのかもしれません。

死んでしまった後に残るのは、後悔と懺悔であって、たぶん恐怖では

ないと思うから。でも、できれば、満足と幸福で旅立ちたいものですね。

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月9♪のだめカンタービレ#1

これだけ「クラシック&コメディ」と宣伝でうたっておいて、テーマソングに

J-POPが採用されていたら、本気で怒るかもしれない、と自分の怒りの

心配をしていたのですが、必要有りませんでしたね。想像以上に

スタッフの皆様が期待に応えるよう作ってくれているのだと、分かりました。

まさか、あんなアレンジの「ラプソディ」を流してくれるとは、全く予想

できませんでした。衝撃と笑いがこみ上げました。コメディの神髄ですね♪

上野樹里ちゃんののだめは、ホントにイメージ通り。飾らず作らず

素ののだめだと思いました。玉木宏君の千秋が、思った以上にハマり役

だったみたいですね。・・・以前から、お茶漬けのCMの頃から思って

ましたが、この方、声がいいです。声優さんでも食べていけそう・・・。

のだめの思考回路が日本語に変換できないので、彼の心の声が

アフレコでたくさん収録されている1話でしたが、ホントにステキでした。

掃除機発掘、料理の手際、スパルタシャンプー、演技も良かった♪

ハリセン教師も、キヨラも、サイコも、真澄ちゃんも、いい感じです。

コミックの中ではあんまり浮いたように見えなかったけど、こういう

一種変わった独特の才能が集まる中に、龍のような当たり前の

感覚の大学生がいると、逆に浮いてみえるんですね・・・。もちろん

ここから、それなりの個性と音楽性を発揮し始めるキャラですが。

原作とはかけ離れて、地球1週回って帰ってきたミルヒーby竹中さん。

雑誌と明らかに別人です。あまりにも作りすぎで偽者すぎます(笑)

でも、彼という人材を得て、若き才能たちがこれから動き始める。

情熱だったり、苦悩だったり、親睦だったり、葛藤だったり、たくさん。

心が動くということで成長し、経験し、自分の音楽性を磨いていく。

他人の音をたくさん受け入れて、どんどん広がっていく、音の世界。

・・・ビデオ録っておくんだったな、失敗しました・・・。1話ということで

オケの音はBGMでしたが、この先、どんな響きを披露してくれるのか

とても楽しみになってきました。ピアニカ・ラプソディ、ホントに楽しみ♪

ドラマ感想->1話

コミック感想->13巻14巻15巻16巻

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のだめカンタービレ(16)

シエナ・オケの佐渡さんによりますと、日本の中学高校の8割に

吹奏楽部やオケ部等があるそうです。自分が所属してなくても

練習の音や友達の話題など、音楽に触れて育った若者は多い。

日本の音楽界の底辺は、実は思ってる以上にものすごく広い。

その記憶、あるいはCDの音を聞きながら、コミックから音を

感じる個々の想像力も、実はけっこうスゴイことなんじゃないかと

思います。その音は、個人によって、それぞれ違うのだけど

今夜から「ドラマ」という形で、映像と音がイメージに加わります。

楽しみであり、期待による不安もありますが、ニュートラルで

受け取りたいと思います。長くなりました、コミック#16ネタバレ↓

のだめカンタービレ 16 (講談社コミックスKiss)
二ノ宮 知子
税込価格 : \410 (本体 : \390)
出版 : 講談社
ISBN : 4-06-340613-X
発行年月 : 2006.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

「快適ビフォーアフターinマルレ・オケ」あのTV番組の有名なBGM

「匠」が流れている上で、容赦ない改革が進んでいくイメージでした。

サザエさんナレーションで、団員の事情はあっさり聞き流して・・・。

中身が真剣勝負続きなので、余白ページのワビサビが利いてます♪

松田さんのらくがき、納豆カンタービレ、凱旋ロボ、クール・ビズ。

のだめと千秋の「調和」と「歌い手」、のだめに言わせると「宇宙」の

会話は、・・・16冊かかって、ここまできたんだなぁと感心しました。

戦いであり、宗教であり、心であり、歴史であり、未来に続く音楽。

オケ練習を聞いて、オクレール先生の講習を受け、彼女独自の

感性を磨き続けるのだめ。花開く日は、もうそう遠くないのかもしれない。

千秋は、覚悟の必要を感じ始めている。ルイも言葉に出さないけど

何かを察している。音楽も世界も動く瞬間が近いのかもしれない。

華やかなる未来、それを期待するのと当時に、寂しくも思う。

けど、のだめの変態個性はたぶん、何か誰かの影響を受けるほど

可愛いものじゃないと思うので、大丈夫かな。音楽を手放さなければ。

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椿山課長の七日間(読中ログ)

つい1日前は、生きるか殺すか「DEAD OR ALIVE」ってな

少年たちのギリギリの心理小説を読んでいたのですが

打って変わって、冒頭から既に死んじゃってました・・・という

物語でございます。映画化されるんですね、予告編がステキ。

椿山和昭=西田敏行さん<->伊東美咲さん=和山椿

http://www.tsubakiyama.jp/

まだ150ページくらいなんですが、やっぱり既に言葉が溢れて

まいりましたので読中ログです。というか、もう3回くらい冷え切った、

凍った、固く閉ざした心の扉を打たれました。浅田次郎作品から

少し離れていたので、まだ涙腺には訴えてこないのですが

半分も読んでいないのに、もう何度も「やられた」を味わってます。

中年オヤジが自分の死に納得できなくて、取り敢えず仮の身体を

借りて、7日間(実際には手続きで残り3日間)だけ、現世に戻る

のですが、できるだけ本人からかけはなれる為に、似ても似つかぬ

正反対の身体を貸し出されるわけです。で、西田さんが伊東美咲さん(笑)

この辺は、映像ならではの見所になるでしょうね、楽しみです♪

SAC(スピリッツ・アライバル・センター:死のお役所)の同期の

任侠の親分も、やっぱり心残りがあって戻ってくるのですが

浅田さんのヤクザの描き方は、本当にうまいですね・・・。っていうか

浅田さん、あなたの小説を読んで古き良き任侠に憧れる若者が

沸いて出ても困るので、あんまりかっこよく描いちゃダメですよ(笑)

彼が面倒みていた6人の若者が、繋がりのある組に引き取られる

ことになってるわけです。彼としては、一人ずつみんなカタギに戻して

組は自分の代で終わらせるつもりだったのに・・・。

椿の方も、なんとか顔だけでも見たいと思った、老人介護施設に

入った父に、思わぬところで出くわし、思わぬ暴露話を聞かされる。

しかも、たった8歳の我が子も共謀者だった・・・。既に死んだ心が

割れるほど、衝撃を受けたことでしょうね。・・・いえ、死んだのは

肉体で、心は死ねずニュートラルに出来ずに戻ってきたのだから

たくさん、泣いて苦しんで笑って納得したらいいのかもしれません。

浅田作品、この秋は2本も映画になります。「地下鉄に乗って」は

だいぶ前に小説もしっかり読んだはずなのですが、忘れちゃったな。

映画館で見るか、もう一度読み直すか・・・。キャストもスタッフも

どっちも大物揃いですね。日本アカデミー賞、総ナメの予感?

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青の炎(ネタバレ)

最後150ページは止まらなくなって、布団の中で読みふけりました。

ホントに充実した読書の秋になってます♪お風呂場に持ち込む本は

濡れても後悔しないよう、全部古本です。映画版の装丁本が100円

通常版は300円。中身は違わないと思うのだけど、古本屋さんの事情で

色々わけているのでしょうね。定価は700円ですので、とても助かってます♪

二つの犯行を終えた秀一の心は、どんどん視界が狭くなって

未来がなくなって、死に向かっているような感覚でした。

期末テストが終わって刑事さんが来て、怖かったのも

ほっとしたのも本当の気持ちだと思います。警察から一度

家に帰った時には、もう自殺を決めていたんじゃないかな。

そうでなければ、秀一ほど頭のいい子がマスコミに噛みつくとは

思えない。それがどう扱われるか、考えないわけがない。

ああやって怖いキレた少年だ、と自分だけを悪人にすることで

残る母と妹も「被害者」にしたかったんじゃないかと思うのです。

まかり間違っても、共犯や教唆の疑いが絶対かからないように。

・・・と言っても、秀一以外は、曽根が末期ガンであることを

知っていたわけだから、母の言うとおり「もう少し」待つだけで

終わることを分かっていたんでしょうね。あぁ・・・これから今から

母・友子の苦しみが始まるんですね。自分の言葉が足りなかった

せいで、隠し事を続けたせいで、息子が一人で全部引き受けてしまった。

それでも、娘がいるから、強く生きていけると秀一は信じたんでしょう。

いえ、あの最後の自殺も飛び込んだ、で終わっただけで、本当に

秀一が死ねたのかも分からない。意識は途切れ、植物状態になって

身体は生きているのかもしれないし、あるいは全然無事に助かって

彼にとっては本当の生き地獄が始まるのかもしれない。青の炎は消えた。

この裏事情を全部知った時、私が許せなかったのは友子一人でした。

この人がどんな理由があっても、ちゃんと社会的に立ち回っていれば

何も起きなかった。別れる時に、確実に二人の親権を握っていれば

乗り込まれても脅されても、行政や司法の手続きによって勝てた。

それだけじゃない、秀一の祖父母が財産かけて守ってくれた大事な

跡取りを恩を仇で返すように無くしてしまった。死ぬしかなかった人への

最後の温情だったのかもしれない。でも、同時に息子の未来も

無くしてしまった。自分にとって何が一番大事なのか、彼女は

順序付けが出来ていなかった、甘かったのだと思います。

・・・と、家族を守りたかった秀一を擁護するために

私は全部、誰かのせいにしたいだけなのかもしれません。

--さて、次はお久しぶりに、浅田次郎作品です♪

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青の炎(読中ログ2)

秋も深まって、お風呂であったまりながら読書するには最適の時期・・・

と、思っていたのですが、そう甘くはありませんね。北国の秋は寒い!

お風呂場に長時間居るためには、お湯の温度を42度くらいに上げ

なくては肩が寒くて読書なんて無理!しかし42度にもなれば5~8分

入っているのがやっとです。顔や髪や身体を洗いながら4セットでも

30分というところでしょうか。しかも、気温が低いので湯冷めも早い。

青の炎/貴志 祐介
税込価格 : \1470 (本体 : \1,400)
出版 : 角川書店
サイズ : 四六判 / 397p
ISBN : 4-04-873195-5
発行年月 : 1999.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

本の中身。まだ300ページくらいですが、またもや、読み終わるまで

とっておけないくらい言葉が溢れてきましたので、書き連ねておこうと

思います。私は今まで、事故や災害、事件や病気での突然死など

身近な人が突然死んでしまったら、その人に近しい人ほど、一緒に

心が死んでしまうのだと思っていました。だから、過去に自殺しようと

思ったとき、どうやったら家族や知人の心を殺さないで済むのか

そればかり悩んでいました。でも・・・主人公・秀一の心には

自らの意志と手で殺害した、あの男が生き続けていたんです。

それだけでなく、祖父母が残してくれた大事な家の部屋に安置され

妹や母にお供え物まで頂いている。おそらく、死後の一連の行事を

この一家が行うことまでは予想できたことでしょうが、その後まで

家庭の中に居座られることなど、考えていなかったことだと思います。

苦しいとか切ないとか、罪悪感とか罪とか、そういう度合いじゃない。

不快で、気持ち悪くて、自分の行為を忘れるなと言わんばかりの現実。

それが報いなのかもしれない。警察も切り上げてくれたことだし

そのくらいの精神的負荷はあって当たり前なのかもしれない。

それも犯行の覚悟の中に含まれることなのだから・・・。だけど

なのに、この小説は、まだ半分もの不気味な厚さを残している。

・・・ありがちな言葉かもしれないけど、このくらいの少年達の

衝動的、或いは綿密に寝られた計画的な犯罪を思い留まらせるのは

偉い教師や親の当たり前の文句や常識論じゃなくて、自分より立場も

肉体的な力も弱い、女の子たちの良く分からない思考に基づく言動や

意味のない些細な癖や仕草だったりするんじゃないかと思いました。

・・・そう思うと、その昔・・・昔々、万引きした雑貨を自慢するみたいに

私にプレゼントしてくれた男の子の犯行を、そういうつもりはなくても

結果的に煽っていたのは私だったのかもしれないと、思い当たります。

もちろん、私は受け取ったこともなく、万引きした物だと聞かされた後は

はっきり拒絶しておりましたが、それは本当に万引きしたものではなく

彼が私のために買ってくれた物なのかもしれないと・・・思いこみたかった

だけかもしれません。ああ、唯一「絶対万引きした物じゃない」と言って

受け取った物もありましたね・・・。私は、不幸にも彼の友人に恋してました。

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青の炎(読中ログ)

まだ100ページくらいしか読んでないのですが、既に感想が

溢れてきてますので、思ったことを書き留めておきたいと思います。

内容の前に、貴志祐介作品の読歴を少し。始めて手に取ったのは

10年くらい前「黒い家」だったと思います。今ではワイドショーや

ミステリードラマでおなじみ(?)の『保険金殺人』という単語ですが

当時はそんなものは無く(あったとすれば、ヒ素カレー事件くらい?)

相当な衝撃を受けました。そして、映画の大竹しのぶさんの名演技。

ホントにものすごい女優さんですね。浅田作品の慈母マリアのような

女性から、保険金の為に悪意とか殺意とかではなく、必要なこととして

人を殺傷できる女の役まで、ホント見事に演じきりますね・・・。

その後「クリムゾンの迷宮」「ISOLA」などを読んで、私はその辺から

本格的に現代ミステリーにハマっていったんだと思います。

青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介
税込価格 : \700 (本体 : \667)
サイズ : 文庫 / 495p
ISBN : 4-04-197906-4
発行年月 : 2002.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

主人公、秀一が抱える想い。母と妹を守りたい。その為に、あの男を

消してしまいたい。その為に、犯罪を犯すことには躊躇いは無いけど

犯罪が露見し、自分が捕まってしまえば、少年犯罪としてマスコミに叩かれ

母も妹も明るく生きていけない。--それでは意味が無い。では

どうすれば完全犯罪は成り立つのか、悩む、調べる、計画を練る。

少しずつ、実行に近づいていく・・・。静かで高温の青い炎を胸に抱き。

--こういう想いを抱えている人は多いんじゃないかと思いました。

私も実際に、想像したことはあります。考えるだけなら犯罪にならない。

実行しても失敗すれば犯罪にはならない。この本の発行当時なら

実行して成功して露見しても、少年法に守られて本人は裁かれない。

社会的には、当人も家族も苦しむ目には遭うのだけど、少なくとも

日本の中で生活することには何の問題もない。・・・法律上は。

私の場合は、他者を亡き者にすることは考えませんでした。

自分を殺すことをせっせと考えました。もちろん過去のことです。

今思えば、それは現実から逃げることであり、弱かったのだと分かる。

けれど追いつめられた場合、そこにしか逃げ道が無いのなら

そこに駆け込むでしょう。他にも出口はあったのかもしれない。

けれど、誰のことも信じられなくて、自分のことも信じられなくて

そしたら、死ぬのが一番楽なんです。でも、秀一には守らなきゃいけない

家族がいる。二人の未来を守るために、せっせと計画を練る・・・。

青い炎。高温すぎて熱さが分からないほどの、冷酷な炎。どういう手段を

選ぶのか、どういう未来が待っているのか、心して読みたいと思います。

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僕の歩く道(1)

草なぎ君のドラマはものすごく大好きです。「僕の~」シリーズ他

「恋におちて」などなど。やっぱり「日本沈没」映画館で見たかった!

今回も期待しておりましたが、ホントに期待を裏切らないドラマですね。

この1話をみて、ユースケサンタマリアさんには失礼かもしれないけど

フジTV草なぎ君で、もう一回「アルジャーノンに花束を」を作ってくれない

だろうかと、ホントに思いました。シナリオもセットもそのままでいいから。

-->http://www.ktv.co.jp/bokumichi/

ホームページ見たところ、シリーズ最終章になるようです。

制作スタッフの皆様も気合いたっぷりなことでしょう。3ヶ月間

視聴者も出演者もスタッフもたくさんのことを考えるドラマになるでしょう。

感想ログ→1話、2話

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しにがみのバラッド。(1)

おもしろいライトノベルに出逢いたいと、色々読みあさっております。

異質な死神・モモと、相棒の猫・ダニエル。彼らがふれあい関わって

紡いでいく、あるいは天に運ぶ命(魂)の物語。

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)
ハセガワ ケイスケ
税込価格 : \620 (本体 : \590)
出版 : メディアワークス
サイズ : 文庫 / 315p
ISBN : 4-8402-2393-9
発行年月 : 2003.6
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

おそらく、5年程前の私。ノイローゼになって、毎日人形のように

アルコールを浴びて、眠らず、働き続けた頃の私が読んだなら

止めどなく涙を流したことでしょう。それが理解できて、その上で

泣かなくなるくらいには、多少精神的に強くなってるようです。

読んだ人には伝わると思うのだけど、ずっとBGMにバッハの

パイプオルガンを聞いていたくなるような、静かで一定の流れ。

「世界の中心で愛を叫ぶ」も、そうなんだけど、わざと、単調に

文章を連ね、主役の心を見せず、読者に読みとる心を委ねる。

何が正解とか、泣いたから感動が伝わったとか、そういうこと

ではなくて、その人が受け取ったことが、その人の中にある想い。

その想いと自分で向き合うから、苦しかったり切なかったりする。

バラッド、歌、詩。この辺が、この作品のキーになるのかなぁ。

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やさしい竜の殺し方(6)

ビーンズ文庫にお引っ越しして、数年ぶりの新刊。なんというか・・・

既にそれなりの地位につき、旅をするパーティではないのだけど

彼らの会話のテンポが10年前のライトノベルのノリというか・・・。

意識しなくても、スレイヤーズとかリゥイとかその辺の、空気が

感じられてきて、ついでに10年前の自分のことも思い出したりしました。

やさしい竜の殺し方 6 (角川ビーンズ文庫)
津守 時生
税込価格 : \580 (本体 : \552)
出版 : 角川書店
サイズ : 文庫 / 301p
ISBN : 4-04-411724-1
発行年月 : 2006.10
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作者さんの中では既に書き上げた作品なんでしょうけど、もちろん彼らの

戦いは続いているわけで、ちょこっとだけ読者のリクエストに応えて

その先を見せてくれたという感じでした。べっぴんな

おじいちゃんトリオと、子供トリオ+1がかき回す、その後ストーリー。

フェンリエッタと一目惚れのように誓約してしまったスピカ。彼女は

おそらく世界を分けた後、最後まで生き残る竜となることでしょう。

どんな運命が待っているか、未来の未来まで読みたくなります。

じいさんたちのケンカをサクッと買ってしまったアーカンジェル(笑)

ウルもまだしばらく、竜の王様でいなくてはいけないようです(笑)

もう1本は、聖女王と炎烈王の時代の物語。

こちらは、悲しくて切なくてやるせない物語でした・・・。

そんな中でも、じゅうぶん幸せはあったのだと、精一杯伝えられたら

それだけでいいのだと、願う気持ちで溢れた、たくさんの心の物語。

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月9★のだめカンタービレ(プレ情報)

いやぁ、ヤフーさんすごいっスよ。

クラシックBGMに、名場面がフラッシュ動画になってます。

-->http://nodame.yahoo.co.jp/comic/index.html

けっこう、作者さん書き下ろししてるんじゃないでしょうか。

真澄ちゃんとのだめの深夜高速みそ字チャットが読めます(笑)

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空ノ鐘の響く惑星で(1)

異世界から落ちてきた少女が異なる世界を駆けめぐるライトノベル。

小野不由美さんの「十二国記」、茅田砂胡さんの「デルフィニア戦記」

荻原規子さんの「西の善き魔女」、そしてこの「空ノ鐘~」で、だいたい

制覇でしょうか(笑)他にもございましたら、ぜひオススメ教えて下さい。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (電撃文庫)
渡瀬 草一郎
税込価格 : \578 (本体 : \550)
出版 : メディアワークス
サイズ : 文庫 / 301p
ISBN : 4-8402-2487-0
発行年月 : 2003.12
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

現在12巻まで発行されてるのかな。まだ初巻。先はまだ長いので

序章の登場人物を揃えてる段階かと思われますが、それぞれ

異なる立場と状況と過去をもち、その上で、異世界からの来訪者や

この世界の謎に迫る物語になると思います。王宮に生きる王族は

荘厳華麗な式典やしきたりに浸り、聖職者や騎士達は、各々の

野心を心に燃やす。平穏を守りたい静かなグループが静かに画策し

その中で、毎日を過ごすたくさんの民たち。御柱から現れた少女は

何から逃れ、何を掴むのか、第四王子は何に向かうのか。

色んなことがここから動き出す、これから始まるって感じでしょうか。

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フルーツバスケット(21)

発売からちょっと経ちましたが、読んで直ぐの時は、何も書くことが

思い浮かばなくて、時間がたったら、ちょっとずつ知りたいことが

ポツポツ浮かんできました。ブログ書きながら考えたいと思います。

フルーツバスケット 21 (花とゆめCOMICS)
高屋 奈月

;税込価格 : \410 (本体 : \390)
出版 : 白泉社
ISBN : 4-592-18401-7
発行年月 : 2006.9
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

まず、いきなりですが、楝さん。作者さんのおっしゃる彼女が草摩本家に

来るまでの生い立ちと、草摩本家に入った経緯、晶さん付きになった理由

その辺が、全部知りたいです。おそらく、草摩一族の出身ではあると

思いますが、外の人か、中の人でも、立場はそんなに上位ではなかった

と思うのです。上位の人であれば、付き人にはならないだろうし、全く

外部の人間では当主付きにもなれないんじゃないかと思うので・・・。

そんな彼女が、どうやって、どんな理由で当主の世話係になったのか。

彼女の根本が知りたい。というのは・・・透にも絡んでくると思うから。

慊人と透が向かい合うことが出来たからには、透が立ち向かう

草摩の残る最後の呪いは楝さんだと思います。いえ、形見の箱も

自分を閉じこめていた鎖も、慊人は自分で断ち切ることが出来たから

草摩の中の問題は、もう終わっているか、これから当人たちが

抱えて解決していくべき問題で、透には、あまり関わりの無いこと。

透が対峙しなきゃならないのは「母親としての楝の呪い」です。

同時に、自分の母親、今日子が夾に残した言葉の真実。

「誰が誰に対して何を『許さない』」のか。死者の言葉は聞こえない。

夢枕で片づけることもないと思う。じゃあ、どうやって解決するのか。

そして、夾のこと。透は夾の謝罪も懺悔も望んでいない。透の

本当の想いに答える為に、夾は何ができるのか、何をするのか。

他にも、まだ、何か二つ三つ、何かが残ってる気がするなぁ。

翔がもしかしたら、何か持ってるかもしれない・・・。花ちゃんが

何かカードを持ってるような気もする。草摩本家の女中頭の

おばさんも何かありそうな気がする・・・。引っかき回してるだけの

公は、何もないと思うのだけど、何かありそうで怖いところも有り。

まぁ、このままハッピーエンドまっしぐらにはならないでしょう。

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そして、楽園はあまりに永く(されど罪人は~5)

間に彩雲国新刊を読んで、つくづく思ったのですが、され竜シリーズは

ほんとに読むのが大変です。漢字いっぱい、思考戦&口論バトルの

彩雲国シリーズを読むのがめちゃくちゃ楽でした。けなしてる

わけではなく、こういう存在さえも我が儘なライト(?)ノベルがあっても

おもしろいなぁと思うので、どんどんやっちゃって欲しいだけです。

そして、楽園はあまりに永く (角川文庫
角川スニーカー文庫)されど罪人は竜と踊る 5

浅井 ラボ
税込価格 : \680 (本体 : \648)
サイズ : 文庫 / 447p
ISBN : 4-04-428905-0
発行年月 : 2004.8
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

4巻とセットになる、アナピヤ編。最終目的地に集まった全てが

ガユスとギギナの敵だろうなぁと思ってはいましたが

まさか、アナピヤまでが敵に回るとは、想像してなかったです。

ヒロイン・ジヴが退場っぽい感じだったので、戦える新ヒロインとして

呪式使いアナピヤが加わって、6巻以降のクエロとの本格的な

バトルに続くのかと思ってました。実際には、クエロという旧ヒロインが

舞台に戻ってきた感じかな。戦えるヒロインどころか、最強呪式士として。

誰もがみんな自分の譲れない感情や意志の為に、必死な旅路で

だからこそ、アナピヤの心がより明瞭に響いたのじゃないかと思います。

精神干渉。自分の知らないまま、いつの間にか意志が誘導されている。

すれ違いだらけの世の中で、人の心を埋める為に生み出された実験体。

でも、心を埋められず壊れたのは実験体の方だった。どんなにもがいても

精神干渉しても、手に入らない他人の心。それならいっそ力で手に入れる。

力でもって愛し愛される。それは政治であり、戦争であり、宗教かもしれない。

恋愛ではない。向かい合って、お互いを分かり合って、別れることを

二人で決めたガユスとジヴの思いは、終わったけど、恋愛だったと思う。

ただ、この二人は終わったと言っても、関係が断ち切れたわけでは

ないのだと思う。・・・思いもよらないところで繋がって重なって、そしたら

どんな割に合わなくても、辻褄合わなくても、どうしようもなくても

ガユスはジヴを救おうとすると思う。例えジヴに憎まれることになっても。

クエロとガユスとの心が少しずつ見えてきたように思います。

妹のトラウマは、全くまだ読めませんが・・・。

他にもいっぱい考えながら読みました。ユラヴィカとチュデック、そして

ギギナのことは、なんというか「戦争と平和」っぽい皮肉だなぁと。

こういう物語は大好きなんだけど、でも生々しくてやはりキツイですね。

もしユラヴィカとチュデックに二度目の生があるなら、分かり合えなくても

ギギナとガユスのように共に戦い続けるんじゃないかと思う。逆にギギナは

ユラヴィカとの戦闘をガユスに見守られたことで、己の中の色んな想いに

さいなまれる。ずっと。アナピヤには、その感情も伝わったのかなぁ。

メルツァールとアインフュンフ、彼らの行動は、彼らの素性を知った上で

もう一回読み返すと、そのすれ違いが、悲しいほど切ない。どこかで

アナピヤの正体に気が付いていたなら、何か違っていたんじゃないかと。

ハエ男は気色悪いので省きます。ちょっとだけ世の掃除ができてOK。

こんなところで、うっかり出てくると想わなかったクエロが思いの外

たくさん出てきて、たくさん話してくれて、余計に色々混乱しましたが

<処刑人>と言うからには、彼女は単独ではないのだと思います。

組織なのか、国なのか、宗教なのか、意志なのか、何かと共にある。

それが、過去に起こった事件に繋がっているものなのかもしれない。

臆病で、半端に優しい未熟な心の為に、自分も周囲も傷つけてしまう

弱い脆いガユス。これからも、迷って、一瞬の好機を逃して、最善の

一手を目の前で奪われてしまうのだと思う。このシリーズに関して

敗北一歩手前からの、完璧な大どんでん返しの勝利なんてものは

無いんだと思います。っていうか、1巻から主人公数回死んでたねぇ。

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