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緑風は刃のごとく(彩雲国物語)

2ヶ月続けて、彩雲国物語の新刊が読めるなんて、そりゃもうとても

嬉しかったりするのですが、この後半年とか間隔あくなら、普通に

3~4ヶ月に1冊のペースで良かったんじゃないかと拗ねてしまうので

できれば、年末年始くらいにでも、次巻か短編集が読みたいな~

なんて、思ってしまうのは、やっぱり欲張りでしょうか・・・。2ヶ月

連続刊行は死ぬほど大変だったみたいですから、雪乃先生には

ゆっくり休んで充電して、良い作品を届けて欲しいと思います。

彩雲国物語 (角川ビーンズ文庫)
緑風は刃のごとく

雪乃 紗衣
税込価格 : \500 (本体 : \476)
サイズ : 文庫 / 255p
ISBN : 4-04-449912-8
発行年月 : 2006.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

前巻とセットになる「冗官編/タンタン編」

名前は一流名門貴族の一の姫だけど、庶民派の秀麗。

家は金持ち(だった)ボンボン育ちで、やる気の無い諏芳(タンタン)。

名前も身分も気質もしっかり名門貴族の清雅。

私は、この3人のバランス、ものすごくおもしろいと思いました。

事件の中身の裏付けを取るとき、秀麗と清雅は、本当に見事に

お互いのやるべきことを分けて、効率よくかき集めていった。

頑張る秀麗が足元を救われそうなギリギリラインを、タンタンは

しっかり見極めて、気づかれないよう最低ラインを守っていた。

清雅とは、これからもガツガツぶつかっていくことでしょう。

でも、それでいいと思う。甘さをガツガツ言ってくれる人がいなきゃ

秀麗はどこかでくだけてしまう。清雅は厳しいし、表裏ありありだし

人を騙してなんぼじゃってところがあるけど、監察御史として

その機敏さ正確さ非情さは、見事です。彼は、私利私欲の為に

誰かを蹴落としてるわけではない。あれだけの性質になるには

きっと、もっと奥深くに、それなりの覚悟があるからなのだと思う。

正直に言えば、私は清雅のような人が嫌いじゃありません。

今まで「愛され度・飽和状態」の秀麗だったので、彼や上司たち

みたいのが、ちょっとやそっと出てきてもおかしくないし

それで普通。・・・そうだね、タンタンの言うとおり、静蘭や劉輝は

普通の成年男子としては異質なのだと思う。やっぱり王子気質。

ついでに(ついで扱い・・・)、劉輝の色々画策して、決めた一手。

「妻は娶るが一人だけ」は成功したと思います。これは、たぶん

ここまで彩雲国物語を読んできた人なら、もう分かったんじゃ

ないかなぁと思いますが、読みたい方は反転して読んで下さい。

1巻の特例措置、紅貴妃の後宮入りの記録を正式な記録として

尚且、離縁をしてないことにした。というか、たぶん王の離縁は

認められていないんじゃないかと思われます。

死ぬかなんらかの処罰での退去しかないんじゃないかと・・・。

そうすると、秀麗一人を既に娶っているので、後は受付拒否。

秀麗の話に戻りますが、御史台長官・皇毅が言ったことは

脅しではないでしょう。秀麗にとっては、これから、精神的にも

肉体的にも苦しい道になると思います。でも、それしかない。

贋作・偽金鋳造・塩、この根元と、その利益の流れを秀麗は

きっと自分で掴みたいと思ってるはずだから、ぶつかっていく。

おそらく既に女の秀麗にしかできない仕事もあるような気がします。

皇毅は秀麗のことを、たぶん意外と気に入っています。自分で

「来るなら来い」と声をかけるくらいに。私が怖いのは、桃仙人の

方ですね・・・。こっちの方が、人が見えないというか、不安です。

これまで、真っ直ぐで未来に向かって輝けるような物語を紡いできた

彩雲国シリーズですが、ここからは、ドロドロなことや、割り切れない

ことや、秀麗がどんなに尽くしても報われないことが続きそうです。

だけど、それがおもしろいのだと思う。それでも秀麗らしく、行けばいい。

この間にきっと燕青が、ケツから1番で追いかけて来てくれると思うから!

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