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DEATH NOTE(12)

最終巻。終わりまで辿り着いて、私が何故、Lやニア・メロの
目線ではなく、ライトの目線で読んでいたのか気づきました。
キラが私の中にいるからです。
今の世の中、真面目に頑張った人が報われない。
優しくて、真面目な人が報われる社会、キラの世界を
私が望んでいるから、ライトの目線になって読んでいました。

この後、ネタバレオンパレードですので、お気をつけ下さい。

Death note 12 完 (ジャンプ・コミックス)
大場 つぐみ原作/小畑 健漫画
税込価格 : \410 (本体 : \390)
出版 : 集英社
ISBN : 4-08-874131-5
発行年月 : 2006.7
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

キラの望む未来の為に、おそらく自分も殺されることを
理解していただろう高田。その高田をキラの未来の為に
消すことは出来ても、自分とキラを天秤にかけた時
結局は自分が勝ってしまった魅上。ただ、Lの仇を
とりたかったニア。ニアに負けたくなかったメロ。
たくさんの想いが交錯して、私もだいぶ混乱しました。
ライトの最後の姿。すごく惨めだった。
だけど、回想シーンのリュークと出逢った時のライト。
あれが、本当のライトだったんです。お父さんの言った通り
悪いのはノートの存在。(本当に悪いかどうかは別の話)
それを手にしてしまったのが、ライトだったということ。
そしてライトは自分なら世界を変えられると悟ってしまった。
けど、人を殺した重圧で精神的に潰れそうになり
辿り着いたのが「神になる」という大義名分だった。

このマンガを読んでいて「新しい世界の神になる」という
ライトの口癖というか、目標が、なんだかしっくり
こなかったのですが、最後まで読んでようやく分かりました。
ライトはその目標に辿り着くことを決めた(覚悟した)んです。
そうでなければ、ライトには殺人はできなかった。
ライトがLやニア・メロのように、己の世界で
己の考えだけで生きていけるタイプの人間ではなく
ライト自身が、他者と関わり、他者と生きることを望む
当たり前の普通の人間だったから。人間は、傷つけ合い
憎み合う。本当に怖いものは、死神や死のノートではなく
人だということを良く理解していたから。
人が怖かったから、だから人が怖くない人の世界を
作りたかった。それが望みだった。神になるというのは
ライトの本当の意ではなく、辿り着くため自分に
打った楔(覚悟)だったのではないでしょうか。

なんて、かなりライトよりの考え方ですが・・・
でもね、ラスト6ページ。あれはこの物語全体の
皮肉であると同時に、キラの考え方を本当に
望んでいた人の想い。やましいことがある人には
恐怖の数年だったかもしれない、けれど真面目で
心優しい人たちにとっては「平等な世界」だった。
それが崩れて、また元の世に戻ってしまって
犯罪が起きて、警察が頑張って、裁判で裁かれる。
このサイクルが戻ってきて、キラの世界を望んでいた
人たちが、ようやく自分で考えたんです。キラが
望んでいた理想の社会を。そうしたら、自然と
いつの間にか、信仰心が生まれていて
人に想われることで、ライトは神になっている。
そう、信仰されているのは、キラの仮面をつけて
「神になる」と自分で心を凍らせたライトではなくて
純粋に優しい真面目な人が報われる世界を望んでいた
本当のライト。キラにとっての目標点「神」は
自分が決められる場所ではなくて、周囲が慕う人のこと。
「理想とされる思想」崇高ですね。でも死んだキラは
その理想を裏切ることはないし、人の中に芽生えた
キラ信仰という理想は、その人の心が折れない限り
崩れることもない。ただ、このキラ信仰には欠点が
ありまして…赦すことを認めないといけませんが
そっちの話は、キラ教の皆様にお任せ致します。

2回、読み終わって、まだドキドキしてます。
小畑先生の絵は、すごく訴える力が強くて
「ヒカルの碁」が終わってしばらく、4巻くらいまでは
「デスノート」が手に取れませんでした。
今度もたぶん、そうなるんだろうなと思います。
…っていうか、29歳OLそろそろジャンプは卒業したい。
いや、でも、やはり物語好きとしては、これからも
良い物語、衝撃の物語は読み続けるだろうと思います。

自分で最初に綴った言葉ですが「私の中にキラがいる」
これって、意外とホントに真の信仰の姿なのかもしれません。

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  そこは天国か地獄か…。遂に対峙する事になった月とニアは最終決着の日を迎える! 二人がそれぞれ講じた策とは一体、如何なるものなのか。今、DEATH NOTEを巡りし戦いに、最後の審判が下される!! デスノート、終わってしまいましたね〜。 私としては、かなり不満なラストでした。だってかなりのライトびいきですから。 それにしても、今回はライトの恐ろしい顔が盛り沢山でしたね。 あんな惨めな姿、見たくなかったなぁー(苦笑) それにしても、大好きな漫画が終わってしまうのは、何となく寂し... [続きを読む]

受信: 2006年7月16日 (日) 23時33分

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