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壬生義士伝(其の四)

まだ書きます、まだまだ書けます(笑)

2002年12月5日、岩手県民会館にて「映画・壬生義士伝・完成披露試写会」が

ございました。3年前ですが、しっかり覚えております。たまたま仕事が休みで

開場まで4時間前+開演まで1時間+映画の2時間=計7時間を費やしましたが

ちっとも苦ではなかったし、寧ろ充実した半日でした。寒かった記憶は無いです。

壬生義士伝

価格: ¥4,935 (税込)
出演: 中井貴一, 三宅裕司, その他
監督: 滝田洋二郎

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4時間前で既に500人くらいは居たと思います。それでも運良く20列目くらいの

真ん中付近に座ることができましたので、監督、中井貴一さん、夏川ゆいさんを

肉眼で拝見することができたのです。正直言うと、夏川さんを見たとき

この方が、おしづを演じることができたんだろうか、この方のおしづでは

線が細すぎるのではないだろうかと、失礼ながら不安になりました。

だが、しかし!映画を見終わって、心に残っていたのは、佐助さんが

遺品と遺髪を雫石に持ち帰ってきてくれた時の、おしづ様の

「ご苦労様までございました」という、深く暖かく全てを受け入れる台詞でした。

あの時の、夏川さんの表情や目に溢れる愛情は、文章でどう表していいのか

確かな言葉が浮かびません。ちょっと宗教は違うだろうけど、聖母マリア様

という感じでしょうか。慈愛と尊敬と包容と、そんな愛情溢れる場面でした。

そうか、厩(うまや)のマリア様。浅田作品としては、聖母様でアタリですね。

病弱なおしづ様は、おそらく夫の死、嘉一郎の出陣、みつの大野家入り

次男・貫一郎の新潟への出発を見送ると、直ぐ亡くなったのではないかと

思います。夫と共に、南部の大地に還ったのでしょう。おかえりなさい。

夏川さんは、その後、大野千秋の奥様・大野みつ(旧姓・吉村)として登場。

いくら顔が同じでも、表情によってこんなにも変わって見えるんだと

女優さんのすごさと、おしづ&みつの人生を思いました。千秋だって

父が戦犯扱いとなり、楽な人生を送ってきたわけではなかったでしょう。

その中で、医者となり、更に人を助ける為、満州へ渡ることを決意する。

嘉一郎に恥じない人生を送るために

彼の分まで生きようとする強い意志の表れ。

身分違いの幼なじみ。嘉一郎と千秋。吉村先生と大野様。

身分の違いに苦しんだのは、千秋と大野様だったと思います。

嘉一郎と吉村先生は、その状況が運命であり、それが事実ということを

受け入れ、心の中では名前で呼びかけていたのだから、寂しくはなかった。

声にして親友に「大野様」と呼ばれる、千秋と大野様は辛かったはずです。

だから二人とも、親友の意志を、気持ちを敬った生き方を選んでいく。

「尻切れとんぼの、とんぼ尾っぽ」この話を書こうと思ったのに

辿り着くまでにこんなに長くなってしまいました。また次に持ち越しです。つづく

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