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天国までの百マイル(其の弐)

安男はちょっと前、一山儲けたんだけど、バブルの荒波に飲み込まれ

財産も家族もあっという間に失ってしまった、ありがちと言っては

ものすごく情が無いけど、でも現実にたくさんあっただろうことで

フィクション小説の題材になりやすい状況の男性だと思います。

天国までの百マイル

価格: ¥4,935 (税込)
出演: 時任三郎, 大竹しのぶ, その他
監督: 早川喜貴
Amazon.co.jp

お役所とか商社ビルとか、バブル知らずの高層ビルを見ていると

腸(はらわた)煮えくりかえるほど、悔しかったことでしょう。

そして年月が過ぎ、失うばかりで、得るものもなく、憎しみどころか

自分一人が生きていく活力も、どこかに落としてきてしまった。

人によっては、全部をきっぱり捨て去って、新しく歩きだす人もいるけど

安男の場合はそうじゃなかった。置いてきたものを一つずつ拾い集めて

ようやくみんなでスタートラインに立つ。安男と妻の気持ちは

お互いに思うことがあっても、伝えたい言葉があっても、なかなか

ふれあうことができずに、宙に浮いてもやもやしてしまいます。

そこに差し出されるのが、子供たちが自分たちだけで考えてまとめた

「お約束書き」これには、ものすごい効力がありました!家訓です!

ものすごい感動したのもこのシーンでしたが、正直

こんなお約束書きが家になくて良かったと安心したのも事実です。

でも、ホントに何かを犠牲にしてでも、力を合わせて踏ん張らなくちゃ

いけないとき、みんなの気持ちを合わせる為に、モチベーションを

保つために、目標や約束を書き留めておくのは大事なこと。

(旧字ばかりで読めない会社の訓辞は、月曜の朝から眠くなって

 困りますが、あれも初心は同じだったと思います。

 むずかしすぎて、なぞなぞにもなりませんが...。)

あの「お約束書き」をみんなで守っている限り、この家族は大丈夫。

お金が無くても、辛くても、切なくても、悔しくても、悲しくても、一緒だから。

この物語にも、いろんなメッセージがこめられていて、語り尽くせません。

語ろうにも、私の経験と文章力が足りてません。

お母様の心情を本当に理解できるには、出産と育児の経験が。

患者を亡くすかもしれない恐怖と戦う先生の葛藤を理解するのは

一生無理かもしれない。けど、見える範囲、接する範囲の人たちを

察する努力はできる限りしていきたい。心に潜り込むという意味ではなく

もし自分が同じ立場で、こんなことを言われたら悲しい、とか、嬉しいとか。

結果外れていても、それどころか的外れであっても

誰かを思いやった自分の心に後悔はないはず!自己満足?(笑)

この本に出会えて、本当に良かった♪これからも浅田作品が私の基礎です。

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