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壬生義士伝(其の壱)

「鉄道員(ぽっぽや)」を読んでから、浅田さんの作品に魅入られた私は

「月のしずく」「活動写真の女」「見知らぬ妻へ」という短編集を経て

1冊モノの「天国までの百マイル」に辿り着きました。

こちらも良い物語なので機会を見て、感想をたっぷり書きたいと思います。

(関連リンク->>「鉄道員(ぽっぽや)」感想ログ)

その後、さてこの次は・・・と悩んで、当時最新刊だった「壬生義士伝」を

手に取りました。小説はずっと読んでいたのですが、ハードカバーを

新品で買うのは、中学校の読書感想文用の本以来だったと思います。

壬生義士伝 上
浅田 次郎
税込価格 : \1,600 (本体 : \1,524)
出版 : 文芸春秋
サイズ : 四六判 / 390p
ISBN : 4-16-319140-2
発行年月 : 2000.4

@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

そして1ページ目を開いて絶句しました。「向い鶴の灯籠は、故郷の灯り」

これは、まさに私と同じだったのです。本当に全く知らずに購入しました。

まさか、ここにきて、私の生まれ育ったこの街並の物語が読めるとは!

早く続きが読みたくても、私の読書ペースはものすご~く、トロいので

ハードカバーをカバンに入れて、通勤時間も電車の中で読み続けました。

最初、主人公の男は、銭仕事を選んで働く嫌なヤツに見えたのですが

書き手(聞き手)の書生さんが、当時の人の記憶を辿っていくうちに

それは一面であって、彼にはどうしようもない状況がぎゅぎゅっと集まってて

その中で己を律して生きていたということが上巻を読むうちに見えてきました。

物語の中、吉村先生は、普通に南部訛を使います。

当時の私にはその地点で「信じられない」という感覚がありました。

仙台や東京などに出張に行くたび、新幹線の中で訛を封印していたのです。

でも紙の中から聞こえてくる、吉村先生の訛の優しさにほっとしました。

これは余談になりますが、その後の出張では南部訛を隠さず、逆に

活用するようになりました。Webという今時なお仕事を誰かと行う場合

カッコつけてるうちに、話す方も聞く方もカチコチになってしまいます。

そんなとき20代の小娘の口から方言が飛び出ると笑いに繋がるんです。

笑われることに抵抗がなくなれば、これは相手との距離を近づける

結構な武器にもなるんだと気づきました。うち解けるきっかけですね。

いや、しかし、ここまで忠実に南部訛を活字で表現して頂けるなんて

他の小説では考えられません。というか浅田次郎さんの熱心な取材と

柔軟な表現力の成せる技なんでしょうね。じゃじゃじゃ(笑)

話もまだ序盤なのに、もうけっこう長くなってます。続きは後日!

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コメント

はじめまして、お邪魔します。
私も昨日、壬生義士伝を読破しまして
大変感動しまして、TBさせていただきました。
ホントに、南部に御住まいの方なんて、とても感激です。
これからも、遊びにこさせて頂きまので、
よろしくお願いします。

投稿: ミセス・ベリー | 2005年11月17日 (木) 09時07分

ミセス・ベリーさん、ご訪問ありがとうございます。
この本が日本全国に広がると、なんだか
吉村先生の教え子仲間が増えていくようで嬉しいです♪
盛岡は、朝の最低気温がマイナスになりました。
お天気マークも傘→雪ダルマに変わりました。
明治維新のころは、当然ながら、ヒーターもエアコンも
床暖もなかったのです。せいぜい、豆炭こたつ。
この寒さをどうやって、しのいでいたのか、驚異ですっ!
スタッドレス・タイヤに、冬のコートにブーツに・・・
この時期は自然と出費がかさみます(泣)灯油も高いし。
でも一ついいことが。夜が長いので読書ははかどります!
私もまた、伺わせて頂きます♪オススメの本など教えて下さい。

投稿: 菜ノ花 | 2005年11月18日 (金) 00時21分

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壬生義士伝〈下〉文藝春秋このアイテムの詳細を見る 天気  朝チョッと昼から 浅田次郎 著 : 壬生義士伝(下)を、読みました。 壬生【みぶ】とは、京都の地名。そこに、最初の屯所を構えた新選組の隊士たちは壬生の浪人集団、壬生浪と呼ばれ、人々から恐れられています。そんな新選組の隊士の一人、吉村貫一郎という男がこの物語の主人公です。吉村は文武両道に秀でた、優しい、実直な男ですが�... [続きを読む]

受信: 2005年11月17日 (木) 09時08分

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