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FFバトン

『二次元の恋人。』水瀬 涼 さんより強奪バトン。其の壱!FFバトン

■Q1/今までやったことのあるFFシリーズは?

少しかじる程度:2、4

とりあえず1週程度:5、6、8win

まぁ普通にやり込んだかな:7、8、9、10、10-2、7in、10in、10-2in

300時間はやり込んだはず:タクティクス

(※win=ウィンドウズ版、in=インターナショナル版)

■Q2/1番好きなFFシリーズはどれ?

タクティクスです。王子様の絵柄が赤ちゃんのまま

かなりご高齢になる程やりこみました~。RPG部門だと、FF9。

音楽の懐かしい雰囲気と、彩りの優しさと、宮崎アニメっぽさが好きです(笑)

カードゲームも、実物が欲しいくらい大好きでした!

■Q3/(全シリーズの中で)好きなキャラクターは?

キスティスとルールー。どちらもヒロインのお姉さん的立場にいるキャラ。

特にキスティスは、小説が1本書けそうなくらい感情移入してました。

同じような意味で、クラウドのお姉さん的位置にいたエアリス。

ルールーとは別の立場、召還士としてユウナの先輩だったドナとイサール。

ゲームの表の物語じゃなくて、見えにくい重い過去や責任を背負ったキャラに

惹かれる傾向があるようです。そういう意味ではラグナやアーロン、ジェクト。

ヴィンセント。FF7が始まる前、壊滅寸前に追い込まれたアバランチを

なんとか立て直しFF7が動き始めるきっかけを作ったバレット。

王国の為、王女の為、女王の為、国民の為、芯から誠意のスタイナー。

ごめんなさい、まだまだ、好きなキャラだらけです。まとまりません。

■Q4/じゃあ、恋人にしたいキャラクターは?

恋人・・・。レノかな。仕事とプライベートをきっちり分けられる人。

アーヴィンもいいかな。いつもは軽いノリなんだけど、構えなきゃいけない

場面や、どんなにみっともなくても逃げる場面を心得ている人。

■Q5/お友達になりたいキャラクターは?

ザックスですね。ものすごい重要人物なのに、オリジナル版では

影の影しか見えなくて、インターナショナル版でも2年前のことからしか

語られない。彼がどんなきっかけで、どんな意志で、どんな目標で

故郷を出てミッドガルでソルジャーになったのか。エアリスとの出会い

なんかも聞いてみたい。あとはジダン。同じ船に乗って華麗な盗賊業を・・・。

■Q6/FFと言えば幻獣!!あなたが選ぶFFを代表する幻獣は!?

氷の女王・シヴァ。ダイアモンド・ダストは、シリーズどのシヴァ様も美しいです。

召還獣で印象的だったのは、やはり10です。一緒に旅して、一緒に成長した

彼らを最終的に全部、葬り去らなくてはいけなかった、あのラストは辛かった。

■Q7/実際に使ってみたい魔法は?

ヘイスト。のんびり屋なので、思考回路や動作が今より少し早いくらいで

ようやく世間につりあうんじゃないかと思います・・・。

■Q8/チョコボを手に入れた。さ、何処行く?

ここほれ、チョコボ!9のチョコグラフ発掘が大好きでした~。

・・・どこ行くか。どこがいいかな。やっぱりFF9の世界を旅したいな。

■Q9/シリーズ中に登場した飛空挺で1番イカスのはどれでしょう?

FF9、劇場飛空艇。華やかなステージが大好きです。プチメテオ~☆~

○△□×ボタン剣舞。女王陛下からおひねりを頂く為、頑張りましたね~。

■Q10/忘れられないくらい大好きな曲は?

一番好きなのは「7、エアリスのテーマ」です。これは初めてゲームで

号泣したのシーンだったので忘れることはできません。→詳しくはこちらに

同じくらい好きなのが「9、独りじゃない」

ジダンは主人公なんだけど、この終盤目前の場面まで、物語の本筋は

王国の存亡や、王女のことにあって、ジダンはみんなを手助けしてる状態。

それが、あの場面、物語が自分に傾いた瞬間に、全てを独りで背負って

「ついてくるな」「俺の問題だ」と仲間を突き放して、独りで歩き出す。

この温度変化。プレイヤーも疎外するほどの鋭い気迫が印象的でした。

好きな曲は他にも「7、片翼の天使」「8、EyesOnMe」「9、ローズオブメイ」

「10、ザナルカンドにて」「10、祈り子の唄」「10、極北の民」など、たくさん♪

■Q11/感想、または新作に期待をこめて一言どうぞ。

FF7DCはガン・アクションらしいのでちょっと悩んでおりますが

12はたぶん買うと思います。ドラマチックな物語展開、期待してます!

・・・にしても、変だな。好きなキャラが同性ばっかりで

友達にしたいキャラが異性ばっかりで・・・いいのか、私?

■Q12;バトンまわすひと。

私も強奪犯です。語りたい方、どうぞ遠慮なく奪って下さい。

==*-----------------------------------------------*==

記憶の底にあるのは、FF2のオープニングです。小学生のとき

友達(やはり男子)の家で見せて貰ったあの冒険のはじまり。

まさか、冒頭でパーティ壊滅だなんて、あれは子供心にショックでした。

が、今振り返っても、ものすごく良くできたシナリオ構成だったと思います。

今の技術で、ぜひとも、リメイクして欲しいのは2です!

音楽も16bitじゃなくてフルオーケストラの生演収録で・・・。

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パンドラの檻(クラッシュ・ブレイズ4)

さすが、茅田さん。想像以上でしたーっ!物語はすごい迫力だったけれど

その、後かたづけの部分が全く描写が無いのが、なんだか怖いです。

ティラ・ボーンの事件の方も、報道されたピグマリオンIIの事件の方も。

ダイアナ嬢、一体どのような情報操作によって、どういう「真相」が

世間に披露されたのか、ぜひ読者にも教えて下さいませ。

何気なく、例の製薬会社のその後のことなども、さらりと聞きたい。

じっくり聞くのは何だか怖いので、ちょっと、さわりでいいです。

でもレイチェルの研究の方は続いていって欲しいと思うし

今回登場した、バトラー管理官もなかなか骨のある良い人!

再登場を期待したいところですが、怪奇事件なら

惑星内でとどまるような穏便(?)なサイドストーリーに・・・。

パンドラの檻
(C・novels fantasia クラッシュ・ブレイズ)

茅田 砂胡
税込価格 : \945 (本体 : \900)
出版 : 中央公論新社
サイズ : 新書 / 221p
ISBN : 4-12-500922-8
発行年月 : 2005.11
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

触られたくない過去。ケリーに関しては私がここで書くのも

躊躇われるような彼一人だけの思い出の星の仲間たち。

彼らを葬り去った毒ガスの開発者など生かしておくわけがない。

ブレイン・シェーカーまで覗かせて、秘密の組織、丸ごと壊滅。

前回(ダニエル誕生時の誘拐事件)は、ジャスミンと話す余裕もなく

怒りを一人で増幅させて、リミット解除で飛びまくったけれど

今回は、すぐ側にダイアナもジャスミンもいて、ルゥの言う通り

ケリーは二人に連絡を入れて、最後にはダニエルとも協力してました。

この辺、言葉に表すのは難しいけど、ケリーが変わったところだと思います。

おそらく、ルゥはケリーの事情を知っていて関わらないことに決めているか

知ることはできるけど触れずにいるか、どちらか。でもケリーからルゥに

話すことはないでしょう。ジャスミンも息子を止める為、悩みながら

歯切れ悪く話したけど次は無いと思う。この辺が海賊・女王夫婦の絆(?)

今回、作者さんの気持ちと、ケリーの怒りによって、巻き込まれたのが

善良な学生二人組。本職本領発揮。運動相手にもならなかったかも

しれませんが、ケリーと彼らの繋がりが出来たのは面白いです。

特にケリー→ヴァンツァーの「経済界裏事情講習」は覗いてみたい・・・。

レティシアは人に貸しを作っておいて、とんでもない形で返済を迫るので

これは、今後の楽しみにしておきます。(リィはデートにて借りを完済)

読んでいて不思議に感じたこと。身体ごと女になった清楚なルゥより

ピンクのスーツに身を包んで、しっとりしているジャスミンの方が

「女装」と感じるのは気のせいだろうか・・・。

そう言えば、前にも同じ感覚がありましたね。デル戦13巻あたり

友好国をお招きしての宴にて、シェラ(正真正銘の男)のドレス姿より

身体もドレスも完璧なリィの演舞の方が「詐欺だ」と感じた記憶が・・・。

次は、遂に来ましたね。文庫版完結に合わせて、になるのかな。

デルフィニア戦記・外伝。その後の、その世界の人たちが見られます。

リィが本物の戦女神に祭り上げられて、石像になって信仰を集めてたりして(笑)

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本物の14日間

最近(?)ありがちな、よみがえり系小説のタイトルではありません。

髪のお話です。「お試し14日間」で知られる某シャンプーを使って、3年。

夏は湿気ですごいボリュームになるし、冬は静電気で飛び跳ねるし

普通のシャンプーと変わりませんでした。もちろん人によります。

が、しかし!この冬「本物の14日間」に出逢ってしまいました。

安室ちゃんです。「LUCIDO-L【ナイトエステワックス】」

最初は「ハネない広がらない」で重宝して使ってたのだけど

2週間たったら、あらビックリ。スルスルとした指通り

キラキラ☆ピカピカの艶。そして、ちょっと前まで

カラーリングとパーマで傷みまくっていたとは思えない弾力・ハリ

ヘアワックスにしてはちょっと高いし、ケースは上げ底だし

買うのを躊躇ってしまうけれど、これはアタリ★★★でした!

使い方は超簡単。髪を洗って、タオルで出来るだけ水分を

ふきとったら、適量(私の場合はさくらんぼ2粒分くらい)とって

髪になじませて、ヒーターの前で髪をバサバサ乾かします。

水分がとんだらブラシで整えて寝る。朝起きて櫛を通すと・・・♪

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鋼の錬金術師(12)

9月から予約しておりました。200円ほど割高でしたが小冊子付きです。

以前、作者さんは、こういうおまけネタだけで、1冊分(180ページ)

書けるとおっしゃっていたから、まだまだネタはたくさんあるんでしょうね。

それこそ、夢の中に♪

鋼の錬金術師 初回限定特装版 12
荒川弘
税込価格 : \600 (本体 : \571)
出版 : スクウェア・エニックス
ISBN : 4-7575-1549-9
発行年月 : 2005.11.21
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

表紙「リン王子の刀に映るキング・ブラットレイの目」いいですねー。

バトル続きの巻でしたが、かなり、たくさんのことが見えてきました。

ホーエンハイムは、ホムンクルスの言う「お父様」なのだと考えていました。

今は、もう一人「プライド」という姿を見せないホムンクルスがいるので

こっちなのかなぁという感じもしております。がエドとアル、二人の子供が

いるということは、やっぱりホーエンハイムは人間なのだろうと思います。

「お父様」でもない、また別の立場の人間ということも充分あり得ます。

プライドについては、エンヴィが「余計な時だけ出てくる」と言ってるので

既に表に出ている誰かです、これは確実です。このエンヴィとドクターの

会話は、私の予想通りでした。「は、おしい。いい線いってる」そうですね。

彼らの目的は既に「賢者の石」ではありません。

これを知ってるのは読者だけ。エド&アル、ロイたちも知りません。

というか「賢者の石」に目を向けさせて、別のものを隠しているのでしょう。

ホムンクルス組が狙うのは、大きな錬成陣によって引き替える何か。

エド&アルが狙うのは、元の身体。これのヒントはエドが掴みかけてます。

ロイたちが目指すのは、政治を覆す力。あまり表現されていませんが

専制君主制の軍事国家。分かりやすく言えば旧イラクや北朝鮮と同じ。

これは、隣合う国にとってみれば、おっかないし、国民だっていつ戦争に

かり出されるか分からない恐怖があります。ロイたちが狙うのは革命です。

そして、不確定要素、其の壱!リンやメイ、シンの国の人々。

彼らが欲しいのは情報。永遠の命、不老不死の薬。だから情報さえ手に

入れば、それで終わりだったはずなのですが、お互い貸し借りという縁

そしてズバ抜けた身体能力、ホムンクルスを見抜く能力という要素が

加わり、最終的には国家的にも絡んでくるんじゃないかなと思われます。

不確定要素、其の弐!傷の男、スカーです。彼がこの先、どう転がるか

どう変わるか、どう関わってくるか、それにより大きく動くと思います。

おそらく、本来はものすごい錬金術師でもあるはずです。そうすると

人柱候補ということになります。ホムンクルス組が行う錬成の術師は

「お父様」、そして人柱確定の扉を開いた錬金術師がエド、アル、イズミ。

人柱候補がドクター、ロイ、そしてスカーということになるかなぁ。

死なない身体の情報をつかめば、メイも扉を開く可能性はあります。

ファンの腕をオートメイルにするため

物語の舞台はリゼンブールかラッシュ・バレーへ。

リゼンブールだと、ホーエンハイムの言葉通り直ぐ何かが起こるのか・・・。

あ、不確定要素、其の参!ハボックがどういう形で復活してくるのか。

ヒューズさんのようなデスクワーク系情報エキスパートが妥当ですが

意外にとんでもない能力の錬金術師だったりして・・・?

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天国までの百マイル(其の弐)

安男はちょっと前、一山儲けたんだけど、バブルの荒波に飲み込まれ

財産も家族もあっという間に失ってしまった、ありがちと言っては

ものすごく情が無いけど、でも現実にたくさんあっただろうことで

フィクション小説の題材になりやすい状況の男性だと思います。

天国までの百マイル

価格: ¥4,935 (税込)
出演: 時任三郎, 大竹しのぶ, その他
監督: 早川喜貴
Amazon.co.jp

お役所とか商社ビルとか、バブル知らずの高層ビルを見ていると

腸(はらわた)煮えくりかえるほど、悔しかったことでしょう。

そして年月が過ぎ、失うばかりで、得るものもなく、憎しみどころか

自分一人が生きていく活力も、どこかに落としてきてしまった。

人によっては、全部をきっぱり捨て去って、新しく歩きだす人もいるけど

安男の場合はそうじゃなかった。置いてきたものを一つずつ拾い集めて

ようやくみんなでスタートラインに立つ。安男と妻の気持ちは

お互いに思うことがあっても、伝えたい言葉があっても、なかなか

ふれあうことができずに、宙に浮いてもやもやしてしまいます。

そこに差し出されるのが、子供たちが自分たちだけで考えてまとめた

「お約束書き」これには、ものすごい効力がありました!家訓です!

ものすごい感動したのもこのシーンでしたが、正直

こんなお約束書きが家になくて良かったと安心したのも事実です。

でも、ホントに何かを犠牲にしてでも、力を合わせて踏ん張らなくちゃ

いけないとき、みんなの気持ちを合わせる為に、モチベーションを

保つために、目標や約束を書き留めておくのは大事なこと。

(旧字ばかりで読めない会社の訓辞は、月曜の朝から眠くなって

 困りますが、あれも初心は同じだったと思います。

 むずかしすぎて、なぞなぞにもなりませんが...。)

あの「お約束書き」をみんなで守っている限り、この家族は大丈夫。

お金が無くても、辛くても、切なくても、悔しくても、悲しくても、一緒だから。

この物語にも、いろんなメッセージがこめられていて、語り尽くせません。

語ろうにも、私の経験と文章力が足りてません。

お母様の心情を本当に理解できるには、出産と育児の経験が。

患者を亡くすかもしれない恐怖と戦う先生の葛藤を理解するのは

一生無理かもしれない。けど、見える範囲、接する範囲の人たちを

察する努力はできる限りしていきたい。心に潜り込むという意味ではなく

もし自分が同じ立場で、こんなことを言われたら悲しい、とか、嬉しいとか。

結果外れていても、それどころか的外れであっても

誰かを思いやった自分の心に後悔はないはず!自己満足?(笑)

この本に出会えて、本当に良かった♪これからも浅田作品が私の基礎です。

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天国までの百マイル(其の壱)

私が初めて読んだ、浅田次郎さんの長編小説です。

これも泣かされました。小説も映画も2時間ドラマも泣きました。

2時間ドラマの方は、安男・西田敏行さんとマリ・室井滋さん。

映画の方は、安男・時任三郎さんとマリ・大竹しのぶさん。

天国までの百マイル (朝日文庫)
浅田 次郎
税込価格 : \500 (本体 : \476)
出版 : 朝日新聞社
サイズ : 文庫 / 293p
ISBN : 4-02-264248-3
発行年月 : 2000.11
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

浅田作品には、二人のマリア(聖母)がいるのですが、その一人が

このキャバクラ・マリ。もう一人は救急救命ナース・阿部マリア。

「そのうち、もうすぐ、ふっと良くなるの」何のことだか意味不明な

マリの確信に満ちた言葉が、どんどん現実味を帯びてゆく・・・。

安男にとっては、自分の世話を全部してくれる恩人であるばかりか

最後は、安男の為に身を消してしまう、本当の聖母マリアでしたが

そんなわけはなく、マリはそこに生きて、安男を愛する為に

色々考えて、奥さんに啖呵切ったりして、泣く泣く身をひいた

ホントはとっても切ない立場の女性。でも、未練を残さなかった!

この作品を見て、室井さんも大竹さんも、なんて器の大きな女優さん

なんだろうと感激しました。何気ない表情・仕草、その一つ一つに

指先までマリが乗りうつったように、天真爛漫で不可思議で。

ダメ男、安男は、自分のこと、母のこと、妻のこと子供のこと

色々抱えているはずなんだけど、なんだか全部疲れてしまって

マリにおんぶにだっこ状態。母親を百マイル自分で搬送することになって

どうしようもない心から、自分がやらなきゃという意志が目覚めていく。

ワゴンの窓を内側からテープで目張りして、布団を乗せて

途中、借金取りからお金を借りて。この借金取りは、映画もドラマも

安男より若い兄ちゃんが演じてましたが、母親をワゴンで運ぶ姿に

同情しただけではなかったと思います。お財布ごと渡すことで

「なんとしても、ちゃんと責任もって送り届けて、そしてちゃんと返せ」

と、言葉にも文章にもなってないから、確かだとは言えないけど

見えない情という責任を負わせて、安男をダメ男から

引っ張り起こそうとしたんじゃないかと...感じました。

ワゴンに揺られて辛かったでしょうお母様も、口では「大丈夫」と言いつつ

身体は痩せて軽くなり、お刺身も2切れしか食べられず、百マイル無事に

走破できるのだろうかと気が気でない。遠い昔の記憶を振り返るシーンなんか

入ると読者心理として、やっぱりダメなんじゃないだろうかと怖かったけど

でも、あのお母様なら、絶対、気力でワゴンの中では死ななかったと思う。

お母様は「がんばれ」とか「なにやってるの」と、安男を叱ることはなく

逆に、安男の視界には薄情に映っている、兄妹のことを「おこらないで」

「にくまないで」と、安男の心を見透かすように、後部座席から訴える。

安男の空虚だった心に沸き上がる、憎しみや憤り。感情の強さで言えば

けっこうなパワーだったと思うのです。でもお母様は自分のことなど

構わずに訴えるから「分かった、分かった、もういいから」と気持ちを

引っ込めざる得ない(苦笑)でも、そうしてちょっと落ち着いて考えてみれば

兄妹たちは、自分が守れなかった家庭を必死に守っているのだということが

だんたん見えてくる。そこにきてようやく、自分の家族を思い始める。

・・・ダメですね。1回でまとめようとしたんですが、もう少し書けそうです。つづく

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パンドラの檻(クラッシュ・ブレイズ)

フライングではありません。出版社HPの冒頭20ページ試し読みです。

中央公論新社、C★NOVELS、クラッシュ・ブレイズ、パンドラの檻、茅田砂胡

表紙画像にカーソルもっていくと、帯が消えてケリーの顔が見えます(笑)

なんでまた、この赤黒ゴジラに手を出そうとするのか

良く知ってる読者には、正気の沙汰とは思えませんが

今回はケリーにかけられた濡れ衣だそうです。音便に済むといいけど

この夫婦だし、この惑星には金銀黒天使とゾンビ1、2号がいるし怖いなぁ。

奥様のミサイル、どんなものがどこに飛んでいくのか想像が膨らみます。

あと1週間、待ち遠しいっ!!

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ハウルの動く城

9月の上旬に早々と予約していたので、昨日届いてしまいました。

もちろん、おまけ1/24フィルムカットボード付です。(------↓携帯撮影--)

ハウルの動く城 1/24second付き

価格: ¥3,849 (税込)

amazon.co.jp

この映画、シアターでは2度見ました。それでも分からないところもあって

3回目見終わった今も、ちょっとした疑問があり、何度でも見られます。

まず、世界観。映画はほとんどソフィの視点なので、ハウルの世界を

考えてみると・・・、自分が誓約を立てた国が戦争中。自分も戦闘員として

参加しなければいけない立場。でも、自由の身で、戦争の真っただ中で

傷つくものを減らすべく身を削っている。映画の世界をおびやかす戦争。

何がきっかけで、何が理由で戦っているのかは良く分からないのですが

なんとなく、カブ王子が関わっていたのかなぁなんて思います・・・。

彼が原因という意味ではなくて、強い魔力のある王子様にかけられた呪い。

・・・なんとなく、ディズニー映画になりえそうな、ステキな物語の予感?

サイドストーリーと言えば、マルクルも気になります。

ハウルがカルシファーと契約したのは、子供の時だったから

その頃から弟子だったとは考えられないし、だとしたら

彼もカルシファーの特例で、ハウルの城に居座ったことになる。

・・・なんだったのかなぁ。原作、読んでみようかなぁ。

魔法使いハウルと火の悪魔 (ハウルの動く城)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
西村 醇子訳
税込価格 : \1,680 (本体 : \1,600)
出版 : 徳間書店
サイズ : B6判 / 310p
ISBN : 4-19-860709-5
発行年月 : 2001.10
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

世界を揺るがす戦争のことを、ソフィの目にふれないよう

隅に追いやった視点で描かれた映画でしたが、キレイな情景の中に

ギラリと銀色に光る戦艦の姿を目にする度、恐怖を感じます。

私にとって、それは映画やニュースの中の光であり、惨状ですが

今現在その中で苦しんでいる人がいるというのが、地球の現実。

・・・なんの為に争っているのか、何が理由だったのか。

本当に考えなくてはいけないのは、映画の中ではなく、この現実。

物語のこと、ハウルのこと、ソフィのことには、まだふれません。

もう少し見て、考えてからログにします。でも、こういうのは意外と

第一印象を残して置いた方が、後から手がかりになるんですよね(笑)

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言葉にできない

心に染みついた音楽、其の四。オフコース、小田和正さんの「言葉にできない」

(関連リンク-->其の壱「Jupiter/平原綾香」

           其の弐「WIND SONG/松たか子」

           其の参「サムディ/ディズニー映画ノートルダムの鐘」

この生命保険のCMを見るために、伊東家をチェックしておりました(笑)

オフコース、チューリップ、スターダストレビューなどの

アコースティックサウンドは、特に大好き!だったわけではないのですが

いつも自然に側にあったように思います。

自己ベスト/小田和正
3,059円(税込)
2002/04/24 発売
制作会社:(株)BMG JAPAN
商品番号:FHCL-2020
@nifty CD/DVD

槇原敬之さん、平原綾香ちゃん、など実力派アーティストが

最近カバーしていますが、この曲を歌いたいという気持ち、良く分かります。

他に歌ってみたアーティストも沢山いるでしょうけど、各々の個性が

良く投影される曲なので、録音したものを自分で聞いてみて

それぞれの理由で、収録しないことも多いのではないかと思います。

スローテンポなので音に自信のある方でないと、まず無理。そして

声に温度がある方でないと薄っぺらなつまらない音になってしまいます。

おそらく演歌や民謡の歌手の皆様は、ほとんどうまく歌えると思いますが

POPSアーティストにはけっこう厳しい曲になると思われます。

「貴方に逢えて 本当に良かった 嬉しくて 嬉しくて 言葉に出来ない」

よりは、小さい子でも簡単に読めて、自分の感性で受け取れる、ひらがな。

「あなたにあえて ほんとうによかった うれしくて うれしくて ことばにてきない」

このイメージです。アーティストよりは、幼稚園児や小学生の合唱の方が

似合う曲かもしれません。訓練された合唱団じゃなくて、個性いっぱいの

バラバラな大合唱。あとは、結婚式披露宴、卒業式など

特別な誰かに対して、大事な何かの機会に歌うことの方が

アーティストのCDより、心と暖かさがこもるかもしれません。

あの笑顔の写真、翼君の物語、その静止画の映像と音だけの世界に

一瞬で引き込まれて泣いてしまいました。

己の心が閉じた状態の時は、何度聞いても響いてこなかったのに

ちょっとドアを開けた瞬間に、あっという間に心に染み渡っていました。

これと似たイメージの曲があります。槇原さんの作詞作曲の

SMAPの「世界に一つだけの花」この話は、また次の機会に。

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壬生義士伝(其の七)

1週間書き続けてしまいました。まだ書こうと思えば、書けますが

取り敢えず今回は、南部言葉のお話で最後にしようと思います。

吉村先生や、他の皆様のたくさんの言葉に様々な衝撃を受けましたが

小説を読んだ方と、10時間ドラマを見た方が、心に残っているのは

「おもさげながんす」「おもさげながんした」という台詞ではないでしょうか。

壬生義士伝 下 (文春文庫)
浅田 次郎
税込価格 : \660 (本体 : \629)
出版 : 文芸春秋
サイズ : 文庫 / 454p
ISBN : 4-16-764603-X
発行年月 : 2002.9
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

映画では、そう印象的には使われていなかったと思います。

もちろん、映画は映画で良いシーンありました。藩校の教壇に立ち

「世にも春にも先駆けて、あっぱれな花こば咲がすのす!」

未来や希望に満ちたまなざし。ここは中井さんの名シーンです。

盛岡に住んでいるからこそ疑問に思ったことは無かったのですが

「おもさげながんす」これは、普通に挨拶言葉です。今でも。

別れ際に「うんでは、まぁんず、おもさげながんす」

「それでは、まぁ、ごきげんよう」ってな意味合いでしょうか。

よくよく考えてみれば、一体誰に対して何が申し訳ないのか???

飢饉が続き、寒さも重なり、しづも自害しようとしましたが、家族の為に

食を削り、それでもなお、貧困で亡くなる人が多かったのだと思います。

何の徳も無い自分が今日も生き延びてしまった、申し訳ない。

世の中に対してのお詫びと、神様への感謝でしょうか。

皮肉もあったかもしれません。この先、私に何があるのでしょう、と。

毎日毎日暗くなる。そんな中で知人に会ったら・・・。例えば

お互いがひもじい境遇だったら、何の話をするにしても辛いでしょう。

例えば片方が裕福な境遇だったら、会話自体が辛いでしょう。

言葉少ない私を、あなたにかける言葉も思い浮かばない私を

どうぞ許して下さい・・・そんな感じだったのかもしれません。

一番最初に、仕事上で方言を使うようになったと書きましたが

これは出張中に限ったことではなく、今も普段のオフィスの中で

使用していますし、時には電話口でも使っています。

出張先でお仕事相手との会話の場合もそうでしたが

会社の中でも、先輩や上司と打ち解けるには良いツールと言えます。

活字にして表して頂いたことで、地元人にとっても参考になりました。

でも、こうして活字にできるほど、南部言葉が耳に馴染むほど、浅田さんは

盛岡を歩いて、人と話して、言葉の意を汲んで下さったのですね。

例えば、私が地元に住む人が納得できるような物語を書こうと思ったら

少なくとも、生まれてから今まで以上の年月がかかると思います。

いえ、足りないでしょうね。

私は盛岡のことでさえ、浅田さんから教えて頂いたのですから・・・。

探究心と書きたいという意欲。あんまり褒めると浅田さんは嫌がりそうですが

「熱意」「情熱」「意思」強いエネルギーを、尊敬し羨ましいと思います。

ここにいる今の私に後悔はないけれど、当時、誰かを傷つけても

なりたかった理想の自分、結局は空回りしていたのだけれど

そこへのがむしゃらな努力、失ってしまった熱を思い出すことがあります。

また別の、何かを犠牲にしてもいい、という情熱がもてれば・・・いいなぁ(笑)

最後に、浅田さん、滝田監督、映画・ドラマに関わった皆様に心から感謝を。

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壬生義士伝(其の六)

小説を読まれた方、10時間ドラマをご覧になった方は分かると思うのですが

2時間という映画の枠の中に、2人目の吉村貫一郎君は入りませんでした。

壬生義士伝 4枚組

価格: ¥15,960 (税込)
出演: 渡辺謙, 高島礼子, その他

amazon.co.jp

次男・貫一郎君は、その後、越後の大きな農家にお世話になり

そのご恩に報いるため農業を志し、米の品種改良の研究を進め

維新からおよそ40年後、農業高校の教授として盛岡に戻ってきます。

盛岡農業高校は、あの宮沢賢治も教鞭を取った今も実在する高校です。

この小説は、盛岡に戻れなかった吉村先生の魂を持って貫一郎君が

盛岡駅のホームに降り立ち、景色を眺め、空気を胸いっぱいに吸い込む

シーンで終わります。これも、作り話ではなく、驚くべき偶然なのですが

私が、この小説を読み終わったのも、実は盛岡駅のホームでした。

まさか、ここで終わると思ってなかったので、読み終わった瞬間に

入ってきた電車と、周りの景色と、あまりの偶然が信じられずに

周りの人が何事かと驚くほど、キョロキョロ挙動不審になりました(笑)

何も無かった胸の中にわき上がる感情を抑えることができずに

ずっとドキドキして帰りました。読み終わったら、祖父に貸そうと

思っていたので、直ぐに祖父に上下巻セットで貸しました。

祖父が笑って「ズゥズゥ弁だ」と言うほど、やっぱり素晴らしい文章力でした!

父にも知って欲しかったのだけど、父は祖父や私と違って小説を読む姿を

それまで一度だって見たことがなかったので、諦めていたところに

なんと「壬生義士伝・お正月10時間ドラマ」のご案内が!しかも渡辺謙さん。

喜んで見ていたし、映画の試写会に一緒に行ったのも父でした。

旧家の跡取りとして、半分は男の子のように育てられたので

祖母や母よりは、祖父や父と話してケンカして平手をくらいました。

当時、私は無理をして生きていました。キャリア・ウーマンとして

羽ばたくため(実際にはバタバタもがいてただけ)高い衣服を身につけ

ブランド物のバッグを持ち、ファッションやIT、トレンドなど情報を得るため

たくさんの本を買い込み。仕事も忙しいのに寝る時間は数時間。

おかしくなって当然で、「壬生義士伝」を読んで色んなことに疑問をもち

仕事を辞めました。ITの仕事に未練がないかと言えばウソです。

あんなに楽しくのめり込める仕事は、私には無いと思います。

それでも立ち止まって、振り返る時間が欲しかった。

それまで一度だって認めてなかった他人の個性や世界と

一緒に生きられる覚悟ができるまで、だいぶ時間がかかりました。

そして今の私がいます。たいていの男性が「普通じゃない」と言います。

私にとっては誉め言葉なんですが、たぶん彼らに誉めたつもりはなく

どっちかというと「天然、不思議系、早く気づけ!」って感じでしょうね。

私は、気が付いたからこそ今の私。変えるつもりも染まるつもりも無し。

ただ、考えて、筋が通らないと思ったことは言わないしやらない。

逆に言われてカチンときても、筋が通っていれば認められるし謝れる。

まだまだ思考も未熟で、結果に辿り着くまでに時間はかかるけれど

それでも考えること悩むこと、状況をできるだけ読むことを大事にしたい。

はぁ、やっぱり書きながら、もう一つ残しておきたい優しい言葉を

思い出してしまいました。浅田さんの取材力と南部訛のことです。つづく

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壬生義士伝(其の五)

まだ書くか、お前はホントに20代のOLかってな勢いですが、これ含めて

もう1日くらいは書けそうです。書きながら増えるかも(ごめんなさい)。

「鉄道員」の感想をUPした時にも書きましたが、私にとっても

浅田次郎作品との出会いは、ホントに畑違い。友人の誰が聞いても

「路線間違い?」と受け取ると思います。自分の中でも衝撃的で

且つ、人生やおそらく私という個性を変動した物語なんです。

ええと、今日こそ「とんぼの尾っぽ」のお話でした。さっさといきます。

壬生義士伝 上 (文春文庫)
浅田 次郎
税込価格 : \660 (本体 : \629)
出版 : 文芸春秋
サイズ : 文庫 / 463p
ISBN : 4-16-764602-1
発行年月 : 2002.9
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

この「壬生義士伝」というのは「壬生」→「新撰組」について、自分の足と

耳でお話をかき集めた、子母沢寛さんという実在の小説家(書生さん)の

目線で描かれたお話です。子母沢さん自身は、本物の斎藤一さんにも

お話を伺うことができたのでしょうし、隊士の残した書物なども手に取って

読まれたんだと思うのですが、吉村先生や、まして嘉一郎君にまつわる

部分の大方、つまりこの小説の主軸は浅田次郎さんの中で生まれたもの

だと思われます。嘉一郎君はホントにできた長男で、最期の母上にあてた

短い独白の懺悔以外で、自分の心を吐露することはありませんでした。

だからこそ、あの真っ直ぐで、汚れなく、死にゆくのに洗われるシーンは

心に響きます。青空と、白い雲と、風にゆれる菜の花と、たわむれる蝶々。

不器用すぎて、自分が不器用なことさえも他人に伝えられずに誤解されて

自分だってそうなのに、最後まで父のことを想って、母のことを慈しんで

残してきた妹と弟に詫びながら、父と一緒に行くための自分の我が儘で

死ぬことを選ぶ。父は許さないだろう、怒るだろう、そんなことも分かっていて。

どうぞ好きなくらい怒って欲しい、ダメだと言ってもずっと側にいるから。

死ぬことを良いことだとは言えないけど、自分の我が儘を言うことや

誰にも譲れないものを守ることは大事だと思う。私にとっては読書です。

紙の為に働いています。納税の為ではありません(笑)

いえ、納税は義務だし、勤労と教育も同じく日本人の義務ですね。

だから、どうせ働くのだったら自分のエゴの為に働いた方が楽しいです。

辛いことも、苦しいことも、悔しいことも、たくさんあります。傷つくことも。

傷をえぐられることも。その度に毎回傷ついていいんです。痛みを知る。

そうすれば、誰かがそれを言われたときの痛みが少し見えると思うから。

私が吉村先生や嘉一郎君から教わったことは、話尽きません。

私が生きる土台が何なのか、それを考えるきっかけだったんです。

あぁ、そうか、私だけではないですね。あんなに死に場所を求めていた

斎藤さんが、どんな惨めになっても、どんな境遇になっても天寿まで

生き続けたのは、彼も何かを受け取ったからなのかもしれませんね。

いえ、ほとんどは浅田さんのフィクションだとは分かっているのですが

でもやっぱり、吉村先生は私の先生です。斎藤さんにとっては戦友かな。

次は最後になる予定。次男・貫一郎君が降り立った盛岡駅のホームと

私自身のその後のこと、家族のこと、今の私のことを書こうと思います。

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ちょっと息抜き・近眼川柳

●休日に 裸眼で掃除し やりなおし●

いやはや、コンタクトを付けて見てみたら、全然キレイじゃなかったさ(笑)

●闇天を 見上げてみる デジカメで●

デジカメの威力を思い知りました。私が見えない星々もしっかり写ってる!

これは、使える。小4で諦めていた、夜空が見えます!火星も天の川も。

目のいい方には、いつだって、この満天の夜空が普通だったんですね。

プラネタリウムでしか見たことのなかった情景です。美しいです。

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壬生義士伝(其の四)

まだ書きます、まだまだ書けます(笑)

2002年12月5日、岩手県民会館にて「映画・壬生義士伝・完成披露試写会」が

ございました。3年前ですが、しっかり覚えております。たまたま仕事が休みで

開場まで4時間前+開演まで1時間+映画の2時間=計7時間を費やしましたが

ちっとも苦ではなかったし、寧ろ充実した半日でした。寒かった記憶は無いです。

壬生義士伝

価格: ¥4,935 (税込)
出演: 中井貴一, 三宅裕司, その他
監督: 滝田洋二郎

amazon.co.jp

4時間前で既に500人くらいは居たと思います。それでも運良く20列目くらいの

真ん中付近に座ることができましたので、監督、中井貴一さん、夏川ゆいさんを

肉眼で拝見することができたのです。正直言うと、夏川さんを見たとき

この方が、おしづを演じることができたんだろうか、この方のおしづでは

線が細すぎるのではないだろうかと、失礼ながら不安になりました。

だが、しかし!映画を見終わって、心に残っていたのは、佐助さんが

遺品と遺髪を雫石に持ち帰ってきてくれた時の、おしづ様の

「ご苦労様までございました」という、深く暖かく全てを受け入れる台詞でした。

あの時の、夏川さんの表情や目に溢れる愛情は、文章でどう表していいのか

確かな言葉が浮かびません。ちょっと宗教は違うだろうけど、聖母マリア様

という感じでしょうか。慈愛と尊敬と包容と、そんな愛情溢れる場面でした。

そうか、厩(うまや)のマリア様。浅田作品としては、聖母様でアタリですね。

病弱なおしづ様は、おそらく夫の死、嘉一郎の出陣、みつの大野家入り

次男・貫一郎の新潟への出発を見送ると、直ぐ亡くなったのではないかと

思います。夫と共に、南部の大地に還ったのでしょう。おかえりなさい。

夏川さんは、その後、大野千秋の奥様・大野みつ(旧姓・吉村)として登場。

いくら顔が同じでも、表情によってこんなにも変わって見えるんだと

女優さんのすごさと、おしづ&みつの人生を思いました。千秋だって

父が戦犯扱いとなり、楽な人生を送ってきたわけではなかったでしょう。

その中で、医者となり、更に人を助ける為、満州へ渡ることを決意する。

嘉一郎に恥じない人生を送るために

彼の分まで生きようとする強い意志の表れ。

身分違いの幼なじみ。嘉一郎と千秋。吉村先生と大野様。

身分の違いに苦しんだのは、千秋と大野様だったと思います。

嘉一郎と吉村先生は、その状況が運命であり、それが事実ということを

受け入れ、心の中では名前で呼びかけていたのだから、寂しくはなかった。

声にして親友に「大野様」と呼ばれる、千秋と大野様は辛かったはずです。

だから二人とも、親友の意志を、気持ちを敬った生き方を選んでいく。

「尻切れとんぼの、とんぼ尾っぽ」この話を書こうと思ったのに

辿り着くまでにこんなに長くなってしまいました。また次に持ち越しです。つづく

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壬生義士伝(其の参)

南部藩脱藩→新撰組隊士、最期は大阪蔵屋敷にで自害した

吉村貫一郎という人物は実在した人です。新撰組の記録書にも残っています。

新選組始末記 改版 (中公文庫)新選組三部作
子母沢 寛
税込価格 : \820 (本体 : \781)
出版 : 中央公論社
サイズ : 文庫 / 363p
ISBN : 4-12-202758-6
発行年月 : 1996.12
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

ただ、貧乏足軽侍に始まる、彼の背景や人となりは作者さんが

生み出したエッセンスで、浅田さん自身も「盛岡でなくとも良かった」と

盛岡の講演会でおっしゃっていました。例えば、仙台でも、長野でも

どこでもそういった苦しい人生を背負った人はたくさんいたでしょうし

土地が変われば変わったで、浅田さんはまた違った味わいの物語を

届けてくれたと思うのです。では、何故、盛岡だったのでしょう。

これは、おそらく、ですが、盛岡の街並が当時と変わっていないという

ことがあるのではないかと思います。大戦中、幸運なことに盛岡は

大きな空襲がなく、コンクリートに変わっただけで道路の道筋は同じです。

だから私は小説を読みながら、吉村先生や嘉一郎君&千秋君が

走り抜けた道を直ぐ想像することができました。川の音、祭りのお囃子。

華やかさで言えば全然違いますが、気候や雰囲気は京都に近いと思います。

(京都は歴史的価値で空襲を免れたのですが、盛岡はあまり意味がなかった。)

盛岡を脱藩した吉村先生は、新撰組に入り征夷大将軍と仙台藩主という

新しい主の元で働くことになりますが、守るべき彼らが大阪から江戸へ

逃げてしまい、更には錦の幟がひっくり返ってしまったことで戦意喪失し

満身創痍で南部藩・大阪蔵屋敷に辿り着いてしまうのです。これまでのこと、

故郷に残した家族を想ううち、これまでも自分の君主は家族であったことを

思い出し、家族の元に戻ることを決めるのです。藩や親友・大野様に迷惑を

かけるわけにはいかないし、身体ももう動かないし、しづ様も許してくれたから

「死」という安楽をようやく手に入れて...。まもとに言葉を交わすことが

できないまま、死に追いやってしまった大野様は悔やんだし苦しんだでしょう。

計算高い大野様が藩のこと、家族のこと、自分のことを犠牲にして

秋田に攻め入る決議をするシーン。分かる気がします、違うかもしれないけど。

義を曲げてはいけない。そのまま終わってはいけない。そうしなければ

それまでの色んなものが、無為になってしまう。心を通す。意を残す。

このときばかりは、計算はなかったと思うのです。感情だったのではないかと。

結果、盛岡は戦に敗れ、藩主はとらえられ、大野様は極刑にされました。

でも、大野様の意図はやはり通っていた。盛岡には今でも南部家の殿が

いらっしゃいます。返して下さい、戻って下さいと、民がお願いしたから。

後から事柄だけを客観的に見れば「バカなことしてるな」って思うことだって

その時の取り巻く状況や背景、その人の心境や立場・人となりを考えれば

「ああ、仕方なかったんだね」と辿り着くことができる。「もうちょっと要領良く

できたかもしれないから、今度何かあったら、良かったら相談してね」と言える。

自分の都合や我が儘を、身近な人にもっと話して分かって貰う努力をしよう。

閉じこめて封印して、自分だけが分かっていればいいという孤立した己の世界。

自分の孤独を認識できれば、他人の世界を、もっと多くのものを見られる。

閉じこもったままの世界、どんどん吸収して大きくなる世界、それぞれです。

重なり合うことも、反発することもある。恨むことも、双方が傷つくことも。

でも、世界というのは、そういう個性があって初めて動いているんだということ。

「私は私でいいのだ。染まってもいいし、染まらなくてもいい」それを己で

選んだのなら、それも個性なのだから。考えて悩んで、歩いて止まって。

そして、時々まわりを見てみよう。音を聞いてみよう。何かが変わるかも。

・・・けっこう書きましたが、おしづ様、嘉一郎君のこともまだ書きます!(笑)

それほど、私に影響を与えてくれた本だということ、残しておきたい。

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壬生義士伝(其の弐)

「南部盛岡は美しい国でございます。西に岩手山がそびえ、東に早地峰。

北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れに

なり申す。春には花が咲き乱れ、夏には緑、秋には紅葉。冬ともなりゃ

真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす」(by吉村貫一郎)

壬生義士伝 下
浅田 次郎
税込価格 : \1,600 (本体 : \1,524)
出版 : 文芸春秋
サイズ : 四六判 / 373p
ISBN :4-16-319150-X
発行年月 : 2000.4
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

10時間ドラマの渡辺謙さん、映画の中井貴一さん、どちらのイメージも

それぞれ良さがあって好きです。良い俳優さんに演じて貰えて

吉村先生も赤面する程、嬉しかったことでしょう♪

この本を読んでいて一番泣かされたのが、斎藤一さんのお話でした。

10時間ドラマの竹中直人さんは異色のキャスティングで驚きましたが

斎藤さんの普段の冷え冷えした目線と、沸騰するような灼熱の激情を

見事に表現していたと思います。映画の佐藤浩一さんは、硬派な

仮面を見事にかぶりつつ、人が嫌い・憎いと言っていた斎藤さんの

人らしい雰囲気、声や顔に出さない仕草での情を見せてくれました。

私は、誉められた生き方をしてきたわけじゃなかったと気が付いて

精神的にまいっていて、どんなにアルコールを飲んでも寝付けず

起きても気が緩むと身体が勝手に自殺に向かってしまう危険な

状態でした。だから、世の中を斜めからしれーっと見ている冷め切った

斎藤さんの視界が良く分かりました。取り敢えず生きているけど

いつ死んだって構わないし、こんな世の中何の意味があるんだろう、と。

新撰組が京都を出て、帰る場所を失って、伏見で休息しているときの

冷たい湿った空気と、血と埃のにおいと、緊張した隊士たちの心音。

こんな状況に陥ったら、仮眠できればかなり幸いで、出来ずに独りで

「どうしてこんな状態になってしまったんだろう?」と悩んだら最後

抜け出せなくて泣き出してしまうでしょう。そんな精神状態のところに

白いおにぎりの匂いと、落ち着いた声と、ほっとする笑顔。

これは生きる人間として、強烈な衝撃・衝動になるんじゃないでしょうか。

人心地がつくとか、生き返るとか、そういう言葉では言い表せない激情。

「いつ死んでもいい」「世の中なんてどうでもいい」そう思っていた

斎藤さんも、硬派な仮面を知らずに外して、吉村さんに殴りかかった。

この斎藤さんの温度変化。竹中さんも佐藤さんも、見事でした!

その熱に動じず「これで充分」と米粒を一つ口に運んで微笑む

渡辺さんも、中井さんも、吉村先生そのものの無償の奉仕精神!

・・・本と映画の感想がゴッチャになってますが、みんな好きなので・・・

(ちなみに、映画のBGMも素晴らしかった。「交響曲・壬生義士伝」

壬生義士伝 オリジナル・サウンドトラック

久石譲
価格: ¥2,520 (税込)
CD (2002/12/26)

amazon.co.jp

このまま大河ドラマのOPにもっていきたいような、素晴らしい作品♪)

このシーンの斎藤さんの激情が、私の中の何かをガツンと殴りました。

他人の痛みを感じることのないよう少しずつ閉ざしてきた心の扉。

いつのまにか自分の心さえも閉ざし、その上で自分にも他人にも

ウソを重ね、扉に扉、それにまた鍵をかけて、知恵の輪を組みあげて

知らないふり、見ないふり、気づかないふり、それに慣れきっていた

私の心を揺さぶって、閉ざしたドアの存在に気づかせてくれました。

ドアを開くこと、自分の気持ちを受け入れることを、自分で選んだ瞬間。

もっともっと涙がこみ上げました。物語に感動しているのと

自分の閉じこめていた感情に気づいたショックで泣き続けました。

「世界が変わる」という言葉の意味に、初めて気が付いた日です。

私の視界、目に映った情報を読む角度が変わるという感覚。

今でも覚えています。この後、物語のクライマックスの感想と

実在した吉村貫一郎さんと盛岡の街については、また後日。

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壬生義士伝(其の壱)

「鉄道員(ぽっぽや)」を読んでから、浅田さんの作品に魅入られた私は

「月のしずく」「活動写真の女」「見知らぬ妻へ」という短編集を経て

1冊モノの「天国までの百マイル」に辿り着きました。

こちらも良い物語なので機会を見て、感想をたっぷり書きたいと思います。

(関連リンク->>「鉄道員(ぽっぽや)」感想ログ)

その後、さてこの次は・・・と悩んで、当時最新刊だった「壬生義士伝」を

手に取りました。小説はずっと読んでいたのですが、ハードカバーを

新品で買うのは、中学校の読書感想文用の本以来だったと思います。

壬生義士伝 上
浅田 次郎
税込価格 : \1,600 (本体 : \1,524)
出版 : 文芸春秋
サイズ : 四六判 / 390p
ISBN : 4-16-319140-2
発行年月 : 2000.4

@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

そして1ページ目を開いて絶句しました。「向い鶴の灯籠は、故郷の灯り」

これは、まさに私と同じだったのです。本当に全く知らずに購入しました。

まさか、ここにきて、私の生まれ育ったこの街並の物語が読めるとは!

早く続きが読みたくても、私の読書ペースはものすご~く、トロいので

ハードカバーをカバンに入れて、通勤時間も電車の中で読み続けました。

最初、主人公の男は、銭仕事を選んで働く嫌なヤツに見えたのですが

書き手(聞き手)の書生さんが、当時の人の記憶を辿っていくうちに

それは一面であって、彼にはどうしようもない状況がぎゅぎゅっと集まってて

その中で己を律して生きていたということが上巻を読むうちに見えてきました。

物語の中、吉村先生は、普通に南部訛を使います。

当時の私にはその地点で「信じられない」という感覚がありました。

仙台や東京などに出張に行くたび、新幹線の中で訛を封印していたのです。

でも紙の中から聞こえてくる、吉村先生の訛の優しさにほっとしました。

これは余談になりますが、その後の出張では南部訛を隠さず、逆に

活用するようになりました。Webという今時なお仕事を誰かと行う場合

カッコつけてるうちに、話す方も聞く方もカチコチになってしまいます。

そんなとき20代の小娘の口から方言が飛び出ると笑いに繋がるんです。

笑われることに抵抗がなくなれば、これは相手との距離を近づける

結構な武器にもなるんだと気づきました。うち解けるきっかけですね。

いや、しかし、ここまで忠実に南部訛を活字で表現して頂けるなんて

他の小説では考えられません。というか浅田次郎さんの熱心な取材と

柔軟な表現力の成せる技なんでしょうね。じゃじゃじゃ(笑)

話もまだ序盤なのに、もうけっこう長くなってます。続きは後日!

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鉄道員(ぽっぽや)

この本との出会いは、私の革命でした。今思うと、当時の私が

どうしてこの本に手を伸ばしたのか、その理由も思い出せません。

それくらい私には結びつかない本でした。24歳だったと思います。

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)
浅田 次郎
税込価格 : \500 (本体 : \476)
ISBN : 4-08-747171-3
発行年月 : 2000.3

@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

当時の私は「目指せIT系キャリア・ウーマン!」街道にいました。

頭のてっぺんから足のつま先まで、10~20万は当たり前の装いで

出社し、コーヒー片手にWeb管理のお仕事をしておりました。

お給料が良い仕事というのは、己の時間や良心をガツガツと

削って突き進む、身も心も痛い職です。表面上の華麗さとは裏腹に

内心はボロボロで、家に帰るとストレスで眠れないような日々でした。

週に1度の日帰り出張、月に一度のお泊まり出張。新幹線も

朝や夜は混みがちで自由席だと座り損ねることも良くあります。

その日もシートが空いて無くて、その時はたまたま近場だったし

デッキに立って本でも読もうという覚悟が最初からあったんでしょうね。

「鉄道員」がカバンに入っておりました。読んだ方ならお分かりですが

これは短編集で、表題の「鉄道員」を入れて8本くらい入ってます。

あの大作映画の原作は、実は30分ほどで読めてしまう超短編なのです。

私は読書好きで、読書歴もそろそろ20年になるはずの活字中毒ですが

読むのは未だに遅いです。とっても。なので、この短編も45分かかりました。

ちょうど、○岡→△台のノンストップ新幹線が45分くらい。この本が

短編集だということも知らなかったので、選んで買ったわけでもありません。

というか、この本をどこで買ったのか確実には覚えていないのです。

今では考えられないことに、1回の買い物が10万を越えてた頃なので・・・。

真っ白な北海道の広大な情景の中に、糸のようにレールが走っていて

黒いSLが煙を吐きながら迫ってくる。聞こえるのは蒸気機関車の音だけ。

その他は、あまりに冷え切った耳のせいか、本当に音がない状態なのか

キーンと張りつめたような、まさに音まで凍るように冷たい世界。

まるで白黒映画のように、自然のモノクロの美しい世界。

小説の冒頭の描写で、そこまで五感を奪われたのは初めてでした。

だからこそ、中に出てくる人たちの心から「暖かい」という温度を

感じることができたのかもしれません。それを感じた瞬間、革命でした。

他人の心の温度を感じること。それも紙という二次元のフィクションから。

自分の心の冷たさ、堅さ、ひねくれ度合い。全てを突きつけられました。

「この人間(私)は、人ではない」人を傷つけて働くこと、家族に心配を

かけて生き続けることに、何も感じなくなっていた自分に気づきました。

気づいたからと言って、すぐ変われたかと言ったらそうではありません。

必死に否定しようとして、更にもがいてドンドン苦しくなっていったのです。

仕事のストレスもより鮮明に感じるようになってしまい、他人の痛みも

少しずつ見えるようになってしまった。今は、それはいいことなのだと

思えるけれど、当時の私は「自分の劣悪さ」を認められず苦しみました。

過労死、ノイローゼ、自殺。そんな言葉を昨今、よく耳にしますが

頭では「会社に行って、あれとこれとそれと・・・」と考えてるのに

気が付けば、道路の真ん中に突っ立っていて、前と後ろ双方から

クラクションを鳴らされたり、ホームに入ってくる電車に合わせて

身体がゆらりと動いたり・・・、身体が死に向かう状態になっていました。

そして、このノイローゼ状態から脱出するきっかけになったのも

同じく、浅田次郎さんの「壬生義士伝」でした。この話はまた今度。

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失われる音(本田美奈子さん)

アイドルから見事にミュージカル女優に転向した本田美奈子さん。

彼女の気高くて、伸びやかで、それなのにとても優しい音。

それが失われるなんてことは、考えてもいませんでした。

必ず次のアルバムに出会えると、全く疑ってませんでした。

もう今以上、新しい音楽が奏でられることはないのだと思うと

悲しいより、悔しいような感覚です。もっと歌いたかったでしょう。

私ももっと聞きたかった。もっともっとたくさんの音色を知りたかった。

私たちは、災害や事故、病気など、いつだって隣り合わせの時を

生きているのに、失って初めて愕然とさせられる。もう二度と戻らない。

分かり切ったこと、簡単に声にできる事実の痛みを忘れてしまう。

岡崎律子さんがいなくなってしまい、私は彼女の追悼アルバムが

まだどうしても買えずにおります。「終わり」という事実を手にしたくない。

これはファンとしての私のエゴであり、追悼する気持ちではないと

分かっているから、尚更手を伸ばすのが不敬な気がしてならない。

本当の彼女たちは、もっと歌を歌いたかった、音を届けたかった

歌の心を聞いて欲しかった、だからCDを聞くことは良いことなんです。

大事にすること、ずっと聞き続けること・・・。そうでした、忘れてました。

アテネオリンピックの開会式で流れた、マリア・カラスのアリアの響き。

背筋をビリビリ走り抜ける感動。思い続ける、思い出す、聞き惚れる。

私の中の自己満足な供養かもしれないけど

失われない記憶の音楽を大事にしようと思います。

アヴェ・マリア/本田美奈子
2,940円(税込)
2003/05/21 発売
制作会社:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
商品番号:COCQ-83633
@nifty CD/DVD

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サムディ(ノートルダムの鐘)

心に染みついた音楽。其の三。

(関連リンク◆其の壱:Jupiter/平原綾香 ◆其の弐:WIND SONG/松たか子

ディズニー映画「ノートルダムの鐘」の劇中歌「サムディ」

ノートルダムの鐘 オリジナル・サウンドトラック
1,937円(税込)
2000/10/12 発売
制作会社:エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ(株)
商品番号:AVCW-12169
@nifty CD/DVD

ディズニー映画にしては、絵柄も地味で、映像の迫力もイマイチで

物語も深刻すぎて、イマイチ人気の無かった映画です。

綺麗な女性や、勇敢な青年も登場するのですが、主人公は

鐘の塔に住み、鐘を鳴らすことを職とする、奇形の男。

彼は外の世界を夢見て、自由な生活に憧れて、美しい人に恋をする。

でも、色んなことがあって、ほとんど全部報われない、救われない。

そんな中で流れる音楽「サムディ」は「いつか、きっと、まもなく...」と

夢が叶う時を信じて、紡がれる曲。夢や理想・希望というのは

己に、心の強さがなければ、とうてい信じ続けることはでいません。

真っ直ぐな青年は、他には何も持っていないけど、その心の強さだけは

ヒロインよりヒーローよりズバ抜けていました。私はこの映画大好き。

ディズニーによって、ユーロビートカバーされている↓もオススメです。

ユ-ロビ-ト・ディズニ-2
3,059円(税込)
2001/01/31 発売
制作会社:エイベックス(株)
商品番号:AVCW-12185
@nifty CD/DVD

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喪の女王2(流血女神伝21)

11月新刊2冊目。今度は集英社コバルトです。

シリーズ最終章・・・だったと思うのですが、登場人物の思惑と

各国の状況は、だんだん深まるばかりでございます。

その上で、ザカリア女神とタイアス神という宗教のお話が絡むので

色々とこんがらがってグルグルです。でも須賀さんの小説の良さは

生きてる人のいろんな欲。良いことも悪いことも、思いもしないことも。

喪の女王 2 (コバルト文庫 流血女神伝)
須賀 しのぶ著
税込価格 : \500 (本体 : \476)
出版 : 集英社
ISBN : 4-08-600666-9
発行年月 : 2005.11

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カリエの娘の名前は、本を読む前から「サジェ」か「ギュイハム」かなと

思っていました。「セーディラ」良い名前ですね。女神でないといいのですが。

女神なのかなぁ。王太子ネフィシカとサルベーンの息子フィンルの登場も

やっぱりきたわね、という感じです。読めてなかったのはグラーシカの帰国。

グラーシカとカリエは本当に姉妹のような感じがして大好きなのです。

グラーシカはルトヴィアで出来ることはもう無いと言われ、親衛隊も一緒だし

ネフィシカにいて欲しいと言われてるし、ユリ・スカナにいようと思えば

いられるんだけど「自分の帰るところはドミトリアスのところ」という

彼女らしい潔くさっぱりとした決意をみせてくれました。その前に

カリエと会う機会があったら良いのですが、フィンルとセーディラと

エドとサルベーンと一緒では、ものすご~く面倒なことになりそう・・・。

ネフィシカの旦那様パーヴェイが、ザカールの神官の血を引く方で

ネフィシカ自身も女神を信仰している。ザカール人も保護していた。

ザカールの里の崩壊の現場にいたイーダルも知らないうちに・・・。

まだまだ人と国と神と、たくさんの思惑が絡み合いそうですねぇ。

今回、文字でしか登場の無かったバルアンの静けさも怖いです。

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月波の導べ(スカーレット・クロス7)

11月新刊1冊目です。角川ビーンズ其の壱。其の弐は津守さん。

頭の切れるお兄さんたちと、長い時を生きてる天使と契約者と

政治と宗教の世界のお偉様方たちの思惑と、ものすごい

先読み+深読み合戦→ヴァンパイア・バトルでございました。

スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)月波の導べ
瑞山 いつき〔著〕
税込価格 : \480 (本体 : \457)
ISBN : 4-04-449707-9
発行年月 : 2005.11

@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

よぉ~やく、ギブがツキシロへの想いを認めて下さいましたね。

ツキシロにはイマイチ伝わってない感じがありますが(笑)

イブリス(悪魔)の契約者である実父ウォルターと

ハクティバ(天使)の契約者である名付け親オウカ。

二人ともが、ツキシロを守りたいけど、自分の感情のどこまでが

自分の意識で、どこからが契約の影響なのか分からず

しんどい立場でございます。もちろんギブもツキシロもアークを

閉じることによって、お互いを失うかもしれない状況にいるわけですが

アークに関してはハクティバとイブリスの考えは違うのかな?なんとなく。

今回、最初だけで、あとは文章の影に追いやられたレオンが

ちょっと不憫でございました。次はいいところ見せられるといいねぇ。

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