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キノの旅(9)

短いお話が、一つで完結しながら、また次に繋がっていく。

キノの旅は終わらないけど、読者をやめることはいつでもできる。

でも一つ一つのエピソードに、とても魅力があって

今度はどんなものに出会うんだろうと気になって読み続けてます。

今回、私の心に残ったのは「電波の国」と「殺す国」

忘れた頃にふっと起こる猟奇事件の真相を、誰も行かない地域に

うち捨てられてる電波発生装置の怪電波のせいにしている国。

この地域に近づくとおかしくなるから近づかない国民に変わって

シズとリクとティーが向ったところ、装置は確かにあったけど

作動している様子が無いほど朽ち果てていました。

そういう報告を持って帰ったら「装置に近づいて洗脳された」と

言われてしまいます。「違う」と言い続けても、埒があかないどころか

刑務所か病院に入れられてしまうと判断したシズは

「また別の装置があって、そちらは稼働しているから近づかないように」

と言うと、それを聞いた国民は「やっぱり、そうか」と安心する。

で「そっちの装置の出力を最大にしてきました」と言い捨てて立ち去る。

この国の人は、それを聞いて、その日のうちに狂ってしまうか

何日かたつまで、もちこたえて「電波のせいじゃない」と認識するか

はたまた・・・。色々想像できる結びでございました。

自殺者があまりに多く、他人に迷惑をかけて死んでしまうので

他国に戦争をふっかけて、殺して頂き、埋葬までして頂く国。

この引率担当者が、キノとエルメスと「どうして死にたがるのか。

生きていれば、色んなことが起きるし、生き甲斐にであえるのに」と

死を望み、戦死を了承した自殺志願者について語らいます。

ここまでは、全う・・・でもないし、筋も通ってないけど

なんとか物語として受け止められる会話。その後、別れ際の二人の会話。

キノ「ところで、あなたの生き甲斐は?」

引率者「自殺志願者の無様な殺され様をみることです」

普通に締めるわけがないと思ってましたが、見事なオチ・・・?でした。

キノの旅 9 (電撃文庫) The beautiful world

時雨沢 恵一〔著〕

オンラインブックストアbk1

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