崖の上のポニョ

ようやく見ました。見ましたが、これって、普通に見ると

ハッピー・エンドに見えるんでしょうか!!??

ラスト、涙がボロボロ流れて、これほど残酷な映画は

久しぶりに見た!という気持ちは私の見方が悪かった?

きっとたいていの人が「人魚姫」や「リトル・マーメード」を

思い浮かべたと思うのですが、彼女たちは10代後半か

20代前半、それなりの覚悟を持った1個人として、自分で

人間になることを選択した。泡になる覚悟ももちろんあって。

でもポニョは幼児で、泡になる可能性も知らず、今後の

生活の約束もなく、海に帰れない話もなく、一時の激情で

人間になってしまう。もう一度、海に戻ろうとするならフジモトが

ものすごく苦労した人間を辞める魔術の道をポニョも歩むことに

なってしまう。第一、従来の御伽噺なら、親は率先して「人間に

なること」を手助けしたりはしなかった!それをアッサリ

「いいじゃないの」と受け入れてしまえる、海のお母さんの器量。

…いいのか?彼女に言わせると、すべてが兄弟だから

人間でも、魚でも、海の泡でも、みな生きているということ

なんでしょうけど、それは、海の女神の価値観です…よね。

決して裕福ではない、ソウスケ一家。これからポニョも

養わなければいけないのかと思うと、大変すぎます。

ポニョは魔力を全て失って普通の女の子になった。

彼女の未来は明るいものでしょうか?

もちろんそれはまた別の彼女の物語。

でもそれを考えたら、涙がこみあげてきたんです。

この映画を見て学んだのは、人魚姫のお父さんが何故

あれほど強固にアリエルが丘に上がることを許さなかったのか

その理由の半分。もう半分はもちろん父親の愛情でしょう。

そして、ソウスケとポニョの「ひまわりを探すボートの旅」

最初はポニョの魔法で動き出す冒険だけど、ポニョの魔力が

弱まっても、ポニョが眠ってしまっても、ソウスケは文句を言わず

自分がボートを押して泳ぎ、ポニョを守ろうとする必死な姿。

日本中たくさんいる「自分の都合でわがまま言う人たち」に

「文句言ってないで、自分ができることやるんだよ」って言葉なく

教えているようで、ものすごくよかったです♪

そうか…、美しいから海の女神とか観音様とは限らないですね。

彼女は海の母。女神で観音様で、そして海の魔女でもある。

この映画、設定資料とか、削られたコンテ、セリフを合わせると

ものすごい膨大な情報量になると思いますが、それを全部

分かって、もう一度見てみたいですね。

そういえば、ヨシエさんが言う「人面魚と津波」の話も

過去にポニョのようなことがあったかもしれないってことか。

世の中に文句を言うことでしか、他者と関われない

心を半分閉ざしたさびしがりのお年寄りにも、ソウスケは

ものすごく寛大でしたね。あの子の未来も見てみたいな。

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「歓喜の歌」

ご無沙汰しております。

私自身がありがたくも忙しいのと、家族の入院などで

ほんとにTVを見る時間どころか、寝る時間もありませんが

久しぶりにドラマを見ました。

「歓喜の歌」

もちろん悪かったのはダブルブッキングをした職員。

でも女性コーラスのお母さんたちも、最初は聞く耳持たずで

見てる側からすると、どっちの態度も悪いなぁって思ったけど

それぞれの事情を見聞きするため、大泉さんが自ら

お母さんたちを尋ねて歩いて、見て、聞いて、彼女たちが

歌う理由、どれだけ歌が必要かというのを理解していく姿は

すごく現実的で、涙があふれました。シングルマザーのママが

車に駆け戻って、子供に「あなたも大切だけど、自分も大切」と

飾り無く、自分の本音をぶつけて、自分の子供に理解して貰おうと

する姿は、…賛否両論あるでしょうが、私は正しいと思いました。

「どうせ伝えなれない、分かってもらえないから、言わない」と

口を閉ざすうちに、心を閉ざしてしまう。親も子も。それなら本音で

ぶつかって、たとえ傷つけても、理解してもらう努力の方がいい。

コミカルにシリアスに、ものすごくテンポ良く描かれたドラマでしたが

ラストの第九は、ホントに女性コーラスかと思うほどの重低音で

圧巻でした!いつもはソプラノを引き立てるために、手加減している

アルトが思いっきり歌ってる迫力が、ホントにものすごかった!

女性コーラスだから「透き通って」「透明で」なんて概念が吹き飛ぶ

迫力と、愛情と、喜びに満ちた歓喜の歌、ホントに最高でした♪

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「相棒・劇場版」ネタバレ無し

見てきました~。今回は右京さんも現場で走り回って

ちょびっとアクションっぽいシーンもあります。

でも、何より面白いのは、警視庁の上のお偉方や

国会議員の皆さんの、冷静で抑揚があって感情の無い

会話の裏に隠された、狙いとか、野望とかの化かし合い。

とにかく、みんな演技がうまくて、みんなあやしくて

面白かったです。ラストシーンは……もう1回くらい

ひっくり返るかな~と思ったんですが、素直でした。


おそらく、これを見た人は、あの事件を必ず思い出すでしょう。

あの苛烈な情報の裏で、ホントはこんなことがあったんじゃ

ないだろうかと、疑いを抱いてもおかしくない映画ですが

……公開したってことは、やましいことは何もありませんよ

ということなんでしょうかね。日本でも映画公開が差し止められる

ことがあるんだと、この間、報道で知って驚いたばかりなので。

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黎明に琥珀はきらめく(彩雲国物語)

彩雲国物語を読み続けて、数年になりますが、これほど

静かで動きのないお話は今まで無かったように思います。

いつも秀麗が、秀麗がダウンしてるときは、他の誰かが

ドタバタ走り回っていたような気がします。たぶん、百合姫は

ものすごいスピードで貴陽に駆けつけたんだと思いますが

その動きは、文章としては追えなかったのですが、きっと

自分で馬に乗ってきたんでしょうね~。愛する息子の為に。

彩雲国物語 角川ビーンズ文庫 黎明に琥珀はきらめく
雪乃 紗衣
税込価格 : ¥500 (本体 : ¥476)
出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 15cm / 255p
ISBN : 978-4-04-449916-7
オンライン書店ビーケーワン

身の上話&過去話が、だんだん怖くなってきました。

旺季、悠舜、晏樹、この辺だけでも、色々あやしすぎて

うさんくさいのに、まさか、コウユウが加わるんでしょうか。

……それとも、捨て子はたくさんいて、その数え切れない

子供のうちの、幸運な(?)1人に過ぎないんでしょうか。

コウユウにとっては、大事なものを選んだ今、そんなことは

どうでもいいことなのだけど、この先の動きを考えると

全く無視もできない。全く無視できないのは、秀麗もそう。

……薔薇姫が、ヒョウ家の娘なら、紅と蒼の血を引く彼女は

ものすごい血統なのかもしれない。それ以上に、ものすごい

面々から求婚されてるわけだし、そんなもんより、熱々の

師弟愛にものすごい溢れてるし、逆ハーレム状態だったのか

いつのまにか、けっこう女友達・女仲間にも恵まれてきたし。

傷つかない道はない。誰も傷つけない道もない。

自分を守るために、身内を守るために、大事なものを切り捨てる

覚悟と決断力も必要。その度に傷を負って、だけど失った以上の

ものを手に入れる貪欲さを持つ。皇毅の「政治家と官僚」の話は

現在にも通じる問いでした。国試をトップで合格し、異例中の異例の

若さで吏部侍郎に抜擢されて、働かない上司の代わりもこなせる

ものすごい有能なエリート。与えられた仕事を片づけるだけなら

誰にでもできる。彼が持つ力は、そんなものじゃなかった。悠舜が

戻ってきて、約束が守られた瞬間に、パタリと仕事を放棄した父を

瞬殺で首にする義務があった。息子を信じて、絶対自分からは

動かなかった黎深。楊修にもさんざん言われてましたが、親バカ。

辞める気があって……というか、最初から更々、国の為に働く

つもりなんか、全然なかった黎深だから、やろうと思えば、自分の

尚書の椅子をかけて、たくさんの賭けができたはずなんです。

それをやらずに、ちょっと間違えれば、紅家がひっくり返るくらい

不利になるかもしれない可能性もあったのに、ホントに何もせず

じっと息子の決断を待った。ずっとずっと、尚書室で、何を想って

過ごしていたんでしょう。期待していたのか、信じていたのか

それとも……全てがうまくいかなかった時、秀麗だけは救える

最後の一手を練っていたのか……。たぶん、コウユウが目覚めず

黎深を断ち切れなくても、それはそれで、受け入れたはずです。

この先は、紅州から、ホントの紅家当主としての腕を振るうことに

……なるんでしょうか、あんまり期待できない。っていうか、きっと

期待したところとは、全然違う方向に視線が向いていそうです。

紅藍家の後ろ盾と、若手筆頭と言われたその役職を失った

ただの若者2人は、きっと清々しく、上り詰めていくんでしょう。

この次は、お話はどこに向くんでしょうね。次々と秀麗の手から

取り上げられた、皇毅や清雅が握る案件なのか、それとも

それらとはまた違うところか。宝鏡の件も気になるし、吏部の

人事も気になります。劉輝には、ぼうっとしてる余裕はないし

秀麗の心は動かない。約束の期限まで、残りどのくらいでしょう。

たった1人の后の座に秀麗を据える索は間に合うのか……。

なんとなく、雪乃先生の目には、ラストが近づいているのかも?


◎彩雲国物語、感想ログ

心は藍よりも深く(2005.10.04)、光降る碧の大地(2006.01.30)

藍より出でて青(2006.04.02)、紅梅は夜に香る(2006.08.30)

緑風は刃のごとく(2006.09.30)、深き眠りの水底で(2007.02.07)

鈴蘭の咲く頃に(2007.07.29)、白虹は天をめざす(2007.08.30)

隣の百合は白(2007.10.29)、黎明に琥珀はきらめく(2008.04.29)

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チーム・バチスタの栄光

過去の「このミス」1位が文庫になり、映画になりました~。

配役を見て……これ、逆の方がおもしろかったんじゃ……

って思ったのは、私だけではないと思います。阿部さんが

グチ外来の田口先生で、竹内さんがロジック白鳥調査官。

白鳥さんは、殴られるシーンもあるので、女性では難しい

ところですが……、阿部さんが、白鳥さんの役をやるのは

見る前から、なんというか「ドラゴン桜」が思い浮かびます。

チーム・バチスタの栄光 上 宝島社文庫
海堂 尊
税込価格 : ¥500 (本体 : ¥476)
サイズ : 16cm / 237p
ISBN : 978-4-7966-6161-4
発行年月 : 2007.11
@niftyBOOKS~アット・ニフティブックス

小説の方は、これはきっと医療現場にいる方が読まれると

ものすごい臨場感あるものなんじゃないかと思うのですが

一般ピープルにとってみると、詳しく解説があったとしても

「で、だから、何が問題なの?」と要点が掴めないまま

佳境に入っていってしまうので、一般人にとって読み応えが

あるのは、田口先生と白鳥調査官のやりとりや調査内容。

だから、私にとってはミステリーではなかったです。

心理戦ですね。謎解きミステリーじゃなくて、そういう読み方を

すると面白い本だと思います。続編も気になります、文庫待ち。

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